プロローグ的なあれ。
完全に見切り発車。
どう考えても打ち切りがあるスレスレです
駄文ですが読者様がいれば頑張ってみます
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「何かいいゲームねぇかなぁ」
中古ショップでゲームを探すこの青年。
名前は古河蒼真という。
大学生になったばかりのこの青年。
可もなく不可もなく普通…と言うわけでもない。
どちらかと言えばカッコイイ部類だろう。
スラッとした身体付きで身長は平均より高め。
顔立ちは少し幼く見えるが悪くはない。
なのにやっている事といえば…
「ん?何だコレ?見た事ないメーカーだな」
手に取ったのは特価コーナーに積んであった一つのPCゲーム。
「Fantasia Storyねぇ…」
何かパクりっぽいオーラが満載だがこの際気にしない。
裏のパッケージを見る限りは割と面白そうだ。
100を超える人種。
1,000を超える職業。
そして10,000を超えるアイテム。
「…よし、買おう」
今日からコイツをやり込むぜ!
意気込んでレジに並び、テンション高めで帰路についた。
「ただいまーっと」
家に帰るが誰も居ない。
そりゃあそうだろう。
みんな事故で死んじゃったし。
カバンを投げ捨て早速先程のゲームに取り掛かる。
「さてさて、どんなもんかなぁ」
起動画面が出てくると同時にBGMが流れ始める。
コレは掘り出し物だったかもしれないと思いつつスタートを押す。
すると画面に女神の様な人物が現れ質問を投げ掛けてきた。
『あなた様のお名前を教えて下さい』
「ふるかわ…そうまっと」
『古河蒼真様ですね』
へぇ…名前を読み上げてくれるなんてすげぇ凝ってるなコレ。
と言うよりそんな事可能なのか…?
けどまぁ実際そうなんだしいいか。
『あなた様の性別を教えて下さい』
「男…にしとこ」
普段はゲームをする時は女なのだが名前を自分の本名にしてしまったので諦めて男にする。
…なんで本名にしたんだよ馬鹿!
『貴方様の種族を教えて下さい』
「種族かぁ…」
種族だけでも100を超えるってかなりの物だな。
スクロールをしながら詳細を開き、めぼしい種族に当たりを付けていく。
「うーんどうしよう?」
三十分近い時間を掛け、全ての種族を見て当たりを絞った。
・ヴァンパイア
魔王に引けを取らないが条件が中々に厳しい。
満月の夜に吸血しないと死ぬ。
ヴァンパイアキラーの攻撃で死ぬ。
聖水を一定量以上浴びると死ぬ。
魔紋全てに銀の杭を刺されても死ぬ。
それ以外は死なないけど下手したら自滅しそうだ。
だけど普通に日の元を歩けるし見た目が人間族のままだ。
「…やっぱりヴァンパイアとか良いよなぁ…うん、そうしよう」
結局一番人型で強そうだったヴァンパイアにした。
『ではレアスキルを5つお選びください』
これを選ぶのにもかなりの時間を掛けてしまった。
まぁ一応強そうなのを選んだので問題は無いはず。
選択したのは…
・堕天使の加護(全属性耐性、戦闘能力強化)
・武賊の才(職業スキルの上昇率強化)
・大魔導師の魂(魔力、総魔力量上昇、魔法無詠唱発動可能)
・真実の瞳(幻術無効、ステータス確認可能)
・クロノスの血(時空魔法使用可能)
とまぁレアスキルの中でも更に酷いチートクラスの代物を選んでみた。
唯でさえ種族の問題で最強クラスなのにこんなスキルあったら…
「まぁいいか。強いに越した事ないし」
『それでは最後に確認を取らせて頂きます。
名前 《フルカワソウマ》
性別 《男》
種族 《ヴァンパイア》
レアスキル《堕天使の加護、武賊の才、大魔導師の魂、真実の瞳、クロノスの血》
以上でよろしいですか?』
うん、問題ない。
"Yes"をクリックする。
『それでは良い旅を!』
「え?」
その言葉と共に発せられたPC画面からの光に飲み込まれて、俺の意識は途切れた。
評価感想等よろしくお願いします