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出会い(シエロ視点)

BL中心でいこうと思いますが、NLもそのうちあります。

のろのろ運転でなかなか話が進まないのですが、興味をもたれたら

お付き合い下さい。文章もど素人なのでうまくありませんのでご了承下さい。

「それは美しい国だった。」


長老様が教えてくれた。

昔は人間と魔人(まびと)は仲良く暮らしていた。

だがある出来事をきっかけに人間の魔術師により

魔人達はこの森に追いやられたのだと。

結界が張り巡らされ森から出られないのだと。



「シエロ、あまり遠くまで行くなよ。」

兄ちゃんの声に

「分かってる。」

と答えて家を出た。


俺はいつもの通り森を探索して歩いていた。

魔人達の集落には100人くらいいる。

自給自足で作った食べ物や必要な物をお互い交換して生活している。

この森に不自由はないのだか、光は射すが空は木に登らない限り見えない。

空は綺麗な青色で、吸い込まれそうなのが好きだ。

きっと「美しい国」は何処にいても見上げれば見れるのだろう。

そう思って歩いているといつも通りなら

長老様の結界という所で来た道に戻されてしまう筈なのだが・・・・、


「!」


今日は違ったのだ。


木の陰に馬がいた。それも見た事もない美しく白く、頭に角がある。

その馬が顔を下に向けて草の中にある何かをつついている。

俺は近くに駆け寄ると男の人が倒れていた。


「この人・・・。」


魔人ではない、俺たちは肌が浅黒く、髪は黒く、耳は尖っている。

だがこの倒れている男の人は真逆だった。白い肌、金色の髪、そして尖っていない耳。


「もしかして『人間』?」


俺は少々見とれていたが、そんな場合じゃない。

白い顔と服が汚れている、馬から落ちて頭を打ってしまったのかもしれない。

慌てて、顔を近づけて呼吸を確認した。

息はしているのできっと気を失っているだけだ。

安堵した俺は、まだ心配そうにしている馬に「大丈夫」と声を掛けて、

急いで兄ちゃん達に助けを求める為に戻った。



「結界が解けたのかもしれんな。」

長老様は治療を済ませてベッドに寝ている

男の人を見てそう呟いた。


「間違いなくこの男は『人間』じゃ。それも服装からして

 位が高い。ここに迷い込んで来たのかどうかは不明じゃが。」


「ですが長老様。『人間』であれば危険ではないでしょうか?

 結界が解けたというなら攻めてくるかもしれません。」

「何か悪い事が起こるのではないでしょうか?」

「怖い!」


俺の家に集まった大人達が次々と不穏な言葉を発し長老様に詰め寄る。


「やめてよ!この人が悪い人だと思えないし、それに傷を負ってるんだよ!」


俺は大人達に怒鳴った。

何もしてなし、酷いことばかり言う。

頭ごなしに傷ついているこの人を悪く言うなんて許せない。


その時だった、ベッド上で寝ていた男の人が

「うっ。」

と頭を押さえながら上半身を起こした。


一斉にその場が静まる。

その開いた瞳は青色、そう俺が好きな空の色。

吸い込まれそうな、青の瞳。


「ここは・・。」


部屋と俺達を一通り見て、その青い瞳を輝かせた。


「やっと会えました。長い年月かかりましたが、結界が解除されました。

 はっ!紹介が遅れましたが、私は『ルース・エルドラド』です。」


「エルドラド・・・」


長老様がその名前を聞いて驚いた様子だった。


「そうです。お髭の長い小さな老人様あなたがきっとおじい様が

 言っていた『パズ・ブランコ』様ですね。」


「おじい様・・・、そうかお前は「ソル」の孫なんじゃな。

 おばあ様は「アレグリア」なのだろう?」


「そうです。三人は幼馴染と聞いていました。二人ともあなたの事を

 大変心配して、そうもう一度会いたかった、と話していました。」


「わしだけ、この世に残っているという訳じゃな・・・。」


俺達はなんの話をしているか分からないから呆然としていた。

長老様と「ルース」と名乗る男の人は昔から知ってるかの様に

話を続けていた。


「おい。」


兄ちゃんが突然二人の会話の間に入った。


「なんかそこの男の部下みたいなの連れてきたぞ。」


扉から長身で髪が銀色の男の人が入ってきた。

慌ててルースの近くに駆け寄り、


「王子無事で何よりです。皆であなたを探していました。

 何故先に行かれたのですか?」


「すまないルフテ、あまりの嬉しさに我を忘れて、馬で駆けていたら

 勢いよく落ちてしまったみたいだ。それを助けてもらった。」


「そうですか。これはありがとうございます。」


「助けたのはこの子じゃよ。シエロ。」


長老様は俺を振り返った。


「ありがとう、シエロ。」


「いえ・・。」


俺はまともにルースの顔を見れなかった。あまりにも

輝いているから。


「まあとりあえず夜も遅いし、明日またゆっくり話そう。

 シエロ、ルースを頼んだぞ。」


「はい。」


「ご迷惑をかけてはいけません。私が王子を・・。」


「大丈夫です、俺がみます。」


だって聞きたい事、話したい事があるし、

ルースは偉い人みたいだからこんな機会ないかもしれない。

傷を負ってるから長い間は会話が出来ないかもしれないけど。


「だとよ、お前の寝床は用意してやるから行くぞ。」


兄ちゃんがルフテを連れて行く。

他の大人達も何か言いたそうだったがそれぞれ部屋を後にした。


「君が俺を助けてくれたのかい。本当にありがとう。」


「いえ、ルース・・王子。」


「いいよルースで。」


「じゃあルース俺、知りたいんだ、空は自由に見れるの?」


「ああ、見れるよ。青い空を。上を向けばいつでもね。

 吸い込まれそうだよ。」


「やっぱりそうなんだ!」


俺は胸がはりさけそうだった。


「森から君たちはもう出れるんだ。だから呼びに来た。

 私たちは歓迎するよ。もう誰も君たちを森に留めたりしない。

 シエロ、君は空を飽きるほど見れる。」


ルースが俺の手を取る。


「聞きたい事があるなら聞いて。私も色々あるし。」


「本当!傷が痛いならいってね。そしたらやめるから。」


そして俺たちは夜更けまで話続けた。












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