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鷽から出たマコトの世界  作者: 久安 元
善因善果フェイタリティ
95/213

夜明けの幕引き

「くそッ、一体この霧はなんなのさ!!」

 私とアンナヴァニアを背に乗せたネロ君が苛立ちを隠すことなく吼える。しかしその苛立ちは私も同様。あの白い霧が立ち込めて以来、ネロ君が何度突入を試みても跳ね返されるのではなく、ただ通過してしまうのだ。

 それは私の簡易門でも叶わない。霧を払おうとしても払った先からまた覆われてしまう。一度に転移出来る絶対量が少ない私ではこの霧は払えない。それが私の結論だった。

「アンナヴァニア、済まないが『禁世端境』を展開してくれまいか?」

「は、はい。わかりました」

「ネロ君、今度は速度を落として突入してみてくれ。くれぐれも地面にはぶつからないように」

「そんな悠長なことをやってる場合かい!? まだ大丈夫なんて余裕はないんだよ!?」

「だからこそだ。ここで我々が暴れても何にもなるまい。……わかるな、ネロ君?」

「…………ッ」

 返事こそなかったが、どうやら彼は承服してくれたようだ。霧を中心に一度周回するとその中へと入り込もうと試みる。

『――ッ、リーンハルト!! 彼を止めろ!!』

 突如、メフィストが叫び、それには私も、そしてネロ君、アンナヴァニアも同意見だった。突入する先、濃霧の中から現れた膨大な気配。その気配に気圧され、その場にいた誰もがそれ以上の前進を拒んだのだ。

「なに……? 何だよ、これ……」

 答えが見つからないまま例の気配は更に強く、濃く、重くなっていく。

 そして――。

 それが臨界に達したと思われた頃、事態は動いた。

 私やネロ君がどうすることもできなかった霧が弾ける。

 いとも簡単に、まるで元々そんなものなどなかったかのように、何の余韻も残さず綺麗さっぱり消滅する。

 代わりに現れたのは『禁世端境』に覆われたクダンと。

 黒いローブをはためかせながら立つ異常禍渦と。

 黒髪を艶やかに靡かせる金眼の女性。

 服装は天原君と全く同じ。

 黒いコートを纏い。

 青く輝くコードを背に負い。

 黒いブーツで地を踏みしめる姿は彼そのもの。

 だが、違う。

 腰まで伸びた黒髪も。

 月明かりに照らされ青白く輝く背中の刀も。

 その刀のうちの一本を黒革の手袋の上から握りしめる姿は彼とは似ても似つかない。

 あれは誰だ?

 ネロ君もアンナヴァニアも私に負けず劣らずその問いを口にしたいに違いない。だが、私を含めて誰もその問いを口にしないのは理解しているから。

禍渦も含めてその問いの答えを誰も知り得ないことを直感的に理解しているからだ。

「……ネロ君、兎に角クダンの傍へ。彼女は霧の中にいたのだ。何か知っているかも知れん」

 その直感に抗うようにネロ君にそう指示すると彼は無言で頷き、すぐさまクダンの許へと降り立つ。

「…………わん、こ」

「わんこじゃない!! それより一体何があったのさ!? 頼人は、イアは!? 二人はどうなったんだい!?」

「……分から、な、い」

「分からないって……」

「……分から、ない、よ!! ヨリト、が、いた、ところ、に、出て、来たの、は、彼、女。でも、彼女、は、ヨリ、ト、じゃ、な、い」

 更に渦巻く疑問。だが、私たちのそんな困惑など一蹴するような爽やかな調子で例の女性は口を開く。

「んー、さっぱりしたねえ。やっぱり世界はこうでなくちゃ」

 手にした一本を離すとその刀はゆっくりと他の四振りの刀同様に彼女の背後へと戻っていく。上空からでもその異常さは感じ取れたが、こうして同じ大地に立つと更にその異常性は跳ね上がる。

 ただ、異常なのは彼女から発せられるプレッシャーの大きさではない。何より異常なのはその凄まじいプレッシャーの中にいる私たちが心折られず、こうして無事でいること。

 彼女が浮かべるのは誰にも危害など加える気がないかのような、そんな表情。無邪気に微笑むその顔はイア君そのものなのだ。

「ネロ君……、あれは同位というものではないのかね?」

 そうして私は最後の可能性を示唆するが、その可能性も直ぐに閉ざされる。

「違う。イアが表に出ているときに似ているけど、彼女の髪は雪のような綺麗な白だ。それにそもそも匂いが違うよ」

 あれはイアじゃないと、ネロ君はそう断言する。

「なら本当に彼女は一体――」

「あー、そこの人たちと人狼くーん?」

「……何だい?」

 不意に黒髪の女性はこちらに声をかけ、ぶんぶんと手を振る。その様はやはりイア君そのもので、その問いに言葉を返すことにネロ君は余り抵抗も感じないようだった。

「あなた達ってこの子の友達だよね?」

 自身を指差し、柔らかく微笑む。口調は何処まで穏やかで、その問いも確認程度、という雰囲気を醸し出していた。

「……そうだよ」

「じゃあ、その結界絶対に解かないでね?」

 次の句を繋げる前に、彼女の背後の刀が揺らめく。

「――きっと死んじゃうから」

「――ッ!?」

 息を呑んだのは我々だけではない。それは禍渦も同様。いや寧ろ直にあの殺気に晒されている分、アレの方が数倍、数十倍の恐怖を感じていることだろう。

 だが、禍渦にその恐怖で身を竦めている余裕などない。その身には既に死が迫っているのだから。

 迫る刃は二本。

 まず、先陣を切ったのは細い刀身の日本刀。形こそ天原君が出していたような刀と大差ないが、その刀身は空に浮かぶ満月の光を受けて蒼白く、そして淡く輝き、思わず見惚れてしまうほど。

 禍渦が胴に迫るそれを紙一重で身体を捩じってかわすと続くのは五振りの中で一際巨大な一本。刃渡り一メートル程はあろうかという長い刀身、十センチもの分厚い刃幅に深い反りを持つそれは、轟音を響かせながら禍渦を縦断しようと上空より飛来する。

「くっ……、おおッ!!」

 後方へ跳び、ローブの端を切断されながらも負傷することなく二撃目も避け切ることに成功した禍渦は一方的に攻撃される現状を打破しようと図ったのだろう。着地と同時に直上へと大きく跳ね、例の詩を口ずさむ。

「――〝大地は怠惰を許さない〟」

「……ま、たッ!!」

「〝我が身を踏みつけ、それでも前に進まぬ足踏者を許さない〟」

 しかし、その声を聞いても黒衣の彼女は動かない。あの詩がどういうものなのかを理解していないのか、相変わらず微笑を浮かべたままだ。

「〝故、彼らはその身に罪人を誘う〟」

 そして禍渦は謳い終え、ヤツの戯言は現実に成る。女性を中心に大地はたわみ、ゆるみ、在るモノ全てを呑み込もうとする。

 木々も。

 草も。

 砂利でさえも逃さない。

 ただ、その中で唯一逃がしたモノが致命的なモノ。

「ふんふん。切羽詰まったこの状態でも謳わなくちゃいけないってことは、詩を完全に省く訳にはいかないみたいだね」

「な――」

 禍渦が声に反応して振り返る前にその頭が宙を舞う。沈みゆく大地に彼女の姿はなく、その身体は既に禍渦の背後。

 跳躍し、禍渦と交差した瞬間に切り落としたのか、それとも交差した後に切り落としたのかは私では判断がつかない。

 高速、否、光速。

 眼にも止まらぬ速さというのはこういうこと。彼女がいつその両手に刀を持ち、いつ地面を跳んだのかも認識できないこの馬鹿げた状況こそがそれだ。

 そして難なく首を落とした黒髪の女性は勢いを留めることなく、さらに上空へ。恐らくは大地を蹴ったただ一度の跳躍で。

 高く、高く昇っていく。

「――――ッは……あ!! 〝土から生まれし泥人形〟!!」

 頭部を再生させた禍渦が叫ぶように謳う。

 これまでの戦闘の間に初めて見せた激情を撒き散らしながら。

「〝小さな我が子を憂いた母はその身を融かして子と混じり〟!!」

 落下しつつ、腕を空に月に向かって伸ばし最後の一節を紡ぐ。

「〝そうして育った泥人形、立派な姿を見せんと母を探して泣き叫ぶ〟!!」

 すると禍渦の落下点から激しく土煙が舞い上がり、我々の視界を覆った。



「――っあー、最っ高!!」

 相対したよくわからないモノの頭を切り落とし、尚も上空へと身を躍らせながら、思わず私は叫んでしまう。

 あの子の身体だと分かっていてもはしゃがずにはいられない。

 髪を撫でる風が気持ち良い。

 夜の冷気が心地良い。

 両腕の重みが心地良い。

 息を吸って、また吐き出す。

 生きている上で欠かせないその単純な行為をするだけで胸が満たされる。

「っと、あんまり浮かれてもいられないか。ちゃんと約束守らないとね」

 身体を反転させ、私とは逆に地に墜ちる禍渦を見る。蕩けた大地が元に戻っているところを見ると、どうやら首を飛ばされたときにちゃんと一度死んではいるらしい。

「術は術者が死ねば解れて消える……。ぜんみょうが言ってったっけ」

 在りし日々の幼い二人の顔を思い浮かべてまた少し顔を綻ばせ、そして直後に表情を曇らせる。

 私がどうやってここに存在しているのかは分からない。目が覚めると私そっくりな少女が目の前で泣いていて、私はその少女に手を差し伸べただけ。仕組みだの何だのはさっぱり分からない。私、馬鹿だから。

 でも、私がこうしてここに存在している理由だけは分かる。こんなことが出来るのは、そしてこんなことを実際にやるのはあの人だけだから。

「仕方ない人……、寂しがり屋で意地っ張りで嘘吐きな、私以上のお馬鹿さん」

 本当に。

 本当に仕方ない人。

 まったくもう。この分じゃあ他にどんなことをしているかわからないなあ。

 こんな天に、いやこの場合は地にかな? 唾を吐くような真似をしてあの人が何をしようとしているのか。いまもこの世界の何処かに、私と同じようなカタチで彼が存在しているのかどうかは定かではないが、もし生きているのならまたお説教してあげないと。

 でも、まずは――。

 所在の知れない人のことを考えていないで目前の障害を取り除かなくては。

 地上ではあの黒ローブの男が土煙を上げ、何かしでかしそうな様子だし。早くこの子、イアに身体を返してあげないとね。

 そうして頂点に達した私は右手の「数珠丸」と左手の「鬼丸」を手放すと五本の刀とともに落下する。

 


 宙から落下する謎の女性を殺そうと禍渦が生み出したのは泥人形。その片腕だけでさきほどの腐食した巨人一体と同等の大きさを誇るそれは未だその姿を全て現してはおらず、いま漸く腕だけが出たというところ。

 それでも天に向けて伸ばされた腕の一振りでも直撃すれば致命傷どころではなく、確実にただの肉塊に成り果てるに違いない。

 対して空から舞い降りる彼女は両手を広げてただ落ちるのみ。その背後を五振りの刀が付かず離れず追従してはいるがあの怪物を目の前にしての行動にしてはあまりに無防備。

 一体どうするつもりなのかと困惑する我々を尻目に怪物は完全に姿を現す前にその剛腕を披露する。まるで駄々をこねる赤子のように両腕を振り回し、地面を、丘そのものを叩き壊す。

「きゃっ……!!」

 アンナヴァニアが小さな悲鳴を上げ、より強くネロ君にしがみつく。自分の展開した結界が強固なものだと承知していてもこれだけ激しく揺れれば怖いものらしい。

 それにいまや私も、クダンも『禁世端境』に覆われたまま、砕けた大地の割れ目に落下している。それを踏まえると、なるほど私もそれなりに恐怖を感じる。

 だが、感覚が麻痺しているのか、それも最早些細なことにしか感じられない。何故ならば、こうして落下時の浮遊感を味わっている間にも、この檻の外ではあっという間に命を奪う岩の暴風雨が渦巻いているのだ。

 つまりこの安全地帯にいられる私たちが心配すべきは自身の身の安全ではなく、今なお空から禍渦に迫る彼女。

 ネロ君もクダンもそれを理解しているからか、瞬き一つせずその動向を見つめていた。

 そして、先に仕掛けたのは泥人形の腕。

 これまで無造作に振り回すのみだった腕を今度は真っ直ぐ彼女に伸ばす。動きは緩慢ながら膨大な質量で構成されたそれは人間程度の大きさの生き物をミンチにするには十分。

 その指先があと少しで彼女の端正な顔に触れようというところで遂に。

大典太だいてんた

 ただただ風を受けるばかりだった彼女の腕が動いた。

 名を呼び、手にしたのはあの大刀。初めに禍渦に飛びかかった二本のうちの一本。その巨大な得物を手に巨人の指へと斬りかかる。

「馬鹿な……」

 それは流石に無茶が過ぎる。

 いくら刀が桁違いに大きいといっても他の刀と比べての話。鉄塔ほどもある泥人形の指を標識程度の大きさしかない刀でどうやって捌くというのか。

 無謀。

 無茶。

 軽率。

 浅慮。

 そんな言葉が次々と胸中に浮かぶ。

 だが、そのとき私は忘れていたのだ。身の丈こそは遥かに違えど、泥の怪物を迎え撃つあの女性もまた私たちが足元にも及ばないほどの埒外の怪物だということを。

 そして彼女の振り下ろす刃と巨人の指の一本が衝突するその刹那、目を疑う様な光景が繰り広げられる。

 私自身頭が追いついていないので詳しく述べることはできないが――見たままを言えば。

 イア君に似たあの女性の持つ刀が膨張した。

 それが初撃だけだったのであれば、私とて己が目の不備を恥じよう、認めよう。だがそれも二度、三度と繰り返されては事実であると受け入れざるを得ない。

 「大典太」。そう呼ばれた刀の切っ先が振り下ろされる度に、刃渡りも刃幅も十数倍に膨れ上がる。まるで振り下ろされる側である巨人の刀だと錯覚する程に。

『……何だ、あれ……』

「珍しく意見が一致したな、メフィスト」

 いつもならここから憎まれ口を叩く彼もいまは圧倒され、それどころではないらしい。ひたすらに目の前の冗談のような攻防に魅入っている。

「よいしょっと」

 テニスのラケットでも振り回すような気軽さで両腕を斬り払った彼女は、落下の勢いもそのままに、漸く姿を現した泥の巨人の頭部目がけてその大刀を振り下ろす。

 刃が鈍く閃いたと思えば、後に続くは濁流のように飛び散る大小様々な岩石のオンパレード。そして、そのおかげで一瞬視界を奪われ、再び辺りが静けさを取り戻した頃には全てが終わっていた。

 アンナヴァニアの家も。

 丘も。

 泥人形も。

 あの禍渦も。

 その一切合財を言葉通り吹き飛ばし、黒衣の女性は一人、自らの作りだしたクレーターの中心地に佇んでいる。手にも背にももう刀はなく、ただそこにいる。

「……あ」

 それを確認すると同時にクダンを覆っていた『禁世端境』は消失し、彼女の身は暴禍の通り過ぎた大地へと投げ出される。

「ッ……はァ……」

 どうやらアンナヴァニアも限界だったらしく私たち三人を守護する結界も消え失せた。ネロ君が出来るだけ回避し、尚且つ直撃がなかったとはいえ、あれだけの弾雨の中よくぞ堪え切ったものだと素直にその能力の高さに感謝する。

「さて……」

 視線の先に佇む女性に目を向け、どうしたものかと思案する。彼女にこちらを攻撃する意思がないことは先の言葉からも明らか。だが、この惨状を作り出した張本人ということを思うとそう容易く近づける相手ではない。

「あ、やっほー。無事だったんだね、良かったよ」

 と、こちらの考えなどどこ吹く風、戦闘前、そして戦闘中と変わらぬふわふわとした雰囲気を纏ったまま、手を大きく振りながら彼女は我々の前まで歩み寄る。

「……あ、の」

「ん? 何、お嬢ちゃん、私に聞きたいことでもあるの?」

「そんなの一杯あるさ」

 ネロ君はボソリとぼやくようにそう言うと質問を重ねる。

「頼人とイアを何処にやった!? あの禍渦はどうなった!? それにそもそも君は――あだっ!?」

「あはは、そんなにせっつかないの。質問したのはこの子が先でしょ? 人狼くんは待った、待った。それで、あなたは何が聞きたいのかな?」

 デコピンでネロ君を制した後、彼女はその場にしゃがみクダンと目線を合わせ再び問う。

「……ヨリ、ト、は?」

「大丈夫。ヨリトって子もイアも無事だよ。二人ともいまは寝てるけどね」

「本当かい?」

「うん、本当」

「…………良かっ、た」

「全くだね。生きた心地がしなかったよ……」

「あはは、この子たちには良いお友達がいるみたいだねえ」

 ほんわかとした笑みを浮かべて二人と談笑するその姿を見、漸く私も警戒をやや緩める。

「楽しそうな所失礼する。申し訳ないがネロ君の質問にも答えて頂けるか。二人が無事なのは嬉しいが、あとの問い、特に二番目の問いは急を要する」

「あ、それも大丈夫。取り敢えずもうここにはいないから」

「……取り敢えず、とは?」

「逃がしちゃったってことだよ。あんまり楽しいもんだからつい夢中になっちゃって。あのおっきいの出したときにはもう逃げるつもりだったんだろうねえ。まあでも、ちゃんと約束は守ったから私としてはどっちでも良いんだけど――っと」

「?」

 そこまで答えると彼女はピクリと身体を跳ねさせる。そしてやおら立ち上がると残念そうな顔でこちらを見る。

「残念、私の時間はお終いみたい。また機会があったらさっきの続きは答えてあげるから……、取り敢えずこの子たちをお願いね、仮面の人?」

「待――」

 て、と言う前に彼女の身体は発光する。

 その光は私たちが人造端末と同調するときの光にとてもよく似ていて。

 輝きが治まり、あの謎の女性がいた場所には。

「頼人、イアッ!!」

「ああ、頼人!! よくぞ無事で!!」

「……良かっ、た」

 各々の反応が示す通り、天原君と、イア君が手を繋いだ状態で横たわっていた。その呼吸は穏やかで、どうやらただ眠っているだけのようだ。

「…………ふぅ」

 正直この夜で解決したことといえばここジェヴォルダンに巣食う禍渦を破壊したことだけで、寧ろ謎が増えたといえる。

 あの異常禍渦は一体何なのか。

 あの黒髪の女性は誰なのか。

 そして――私たちのパートナーである人造端末とは「何」なのか。

 私の命の残量とは裏腹に考えることは山ほどある。

 そこまで考え、不意に雲の隙間から差し込む朝日を眺めて目を細める。温かな日の光が冷えた身体を包み込んでいく。

 しかし、まあ。思案するのはもう少し後でも良い。

 いまは兎に角この長い夜が無事に明けたことを祝うとしよう。


 とりだめしたロボノを一気見。フラウが良い、実に。あ、どうも久安です。

 

 謎のおばさ、オネエサン無双。しかも五本刀あるのに実質四本しか使わない余裕っぷり。異常禍渦さんのインパクトを返してほしい。

 とまあ次回で『善因善果』は終了です。『ハートブレイク・ハートブレイク』に続きます。前半まったり、後半ドタバタの予定。戦闘少なめ。だって今回ほとんど丸々斬った張っただったんですもの。


 というわけで次回予告。

 次回は2月9日 7時更新予定です。それではッ!!


 

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