かーちゃんはテロリスト
生ゴミ注意
プルルルル
「あ、ねーちゃん?おれ俺、良樹。あのさ、かーちゃんいる?あ、いる?じゃあ変わって。
……かーちゃん?あー、いやさ、うん。あれだ。
確かに俺が悪かったよ。たとえ前日めちゃくちゃ忙しくてマンションに帰ってこれたのが明け方三時ころで疲れきって寝こけていたところを朝も五時からしつこい電話で起こされていらついたとはいえ、うるさいバカとか時間考えろババァとかな、うん。口調も悪いよな。
え?いや、うん、確かにいったよ?
中学生センスのゴミみたいな服送ってくるなって。肥料になるだけ生ゴミの方がましとも寝、確かにいったわ。口に出したわ。
でもさぁ……あれはないだろ……。いや、昨日宅配届いてさ。
ふつうに冷凍で届いてあけてさぁ、おっ!おいしそうじゃん!とかさ……
カップケーキの型に入っててさ……、ラッピングもしてあってさ……
確かにおかしいとは思ったんだよ。なんか色的にね、色々。いや、ギャグじゃねーよなに笑ってんの
……で、ふつーにあたためて食べようとさ、長めに四分レンチンしてからの惨状!!
……いま後ろで義兄さんとねーちゃん笑ってんだろ。聞こえてんだよ!!!人の不幸が楽しいか!?
……で、確かに暖めてる途中にもいやなにおいしたけどさ。けど、台所の空き缶からかな、とか思ったんだよ、だが違った。
……ないわー、生ゴミはないわー。もうレンジやばいんだけど。何なの、どうすんのこれ。
買い直せとかなに、給料日前にそんな金ないよ?
だってかーちゃんのせいじゃん!!あんなもん送ってくるとか完全にテロ行為じゃん!!!
服のセンスもな、まじ中学生が着るような服とか送ってこられても困るんだからな!!
……え?ちょ、ま、え……!?
おいそこじゃねーだろ!あ、おい、えぇえええ!ちょ、切るな・・・?!
ツーツーツー




