表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/64

第8回戦 僕等の日常事情



こんにちは、藤森 幸希です。えっと、本編では2話ぶり……?正直7話あたり出れると思ってました。だって僕だけ除け者じゃないか。


まぁ、いいや。今日は月曜日、朝来たら学校のガラスが割れてました。


後輩は騒いでたけど、僕等には珍しくないから『あ〜あ、またやったのか』ぐらいです。やっぱ新1年生は可愛いね。ま、その内慣れるんだろうけど。


あ、犯人はなんとなく分かります。多分みんな同じ人を思い浮かべてるだろうな。それは99,9999%の確率で合ってると思う。


ほら、声が聞こえてきた。




◆第8話 波乱万丈という名の平和






『だぁかぁらぁ〜!私じゃないってば!!』


「いい加減認めろ。証言者がたくさんいるんだ」


『チッ』


「今舌打ちした?舌打ちしたよね?」


あ〜あ、先生に怒られてる。舞ちゃんも懲りないな。


『先生、証言者って誰ですか?教えてvV』


「面倒くさいことになるから無理」


『酷いです先生!まるで私がその子に飛び蹴りしたり、無言電話したり、ストーカーしたり、ネットで悪い噂流したり、好きな子をバラしたりetc……そんな事すると思ってるんですかっ!?』


「そこまでする気だったのかよ!!?」


『ヤベッ!』


「ヤベッ!じゃねぇー!!」


う〜ん、教師に敬いの気持ち0だね舞ちゃんは。そこが人気者の理由のひとつなんだろうけど。


「くそ、お前じゃ話にならない!担任は確か……げっ、翔先生かよ」


翔先生、げっ、とか言われてるよ。


『翔先生はいつも遅刻ギリギリに来るので、まだ来ませーん』


「残念でしたー。もう来てます〜」


(!! この人気配なかったんだけど!)


『あ、翔兄』


「お前みたいな妹いた覚えはない。先生と呼べよ」


はい、皆さん。自称27歳のやる気0美形教師の登場です。でもこの人、どう見たって20くらいなんだけど……。実年齢いくつなんだか。


「なに舞?またガラスわったわけ?」


「そうですよ!これで何回目だと思ってるんですか?翔先生からもガツンと言って下さい!!」


「ガツン。……冗談ですよ。そんな青筋たてなくても」


火に油。この人本当に教師なのか?なんか近所のかっこいい兄ちゃんって感じじゃん。


まぁ親近感わいていいけどね。


「浅野、翔先生…真面目に聞け……」


あ、そうとうキレてる。朝から災難だな荒井先生。この人短気だからなぁ。


まぁ、舞ちゃんと翔先生のコンビにキレるなって方が、無茶なんだろうね。


「まぁまぁ、荒井先生。舞だって育ち盛りなんだから、ガラスの2枚や3枚、10枚や20枚わりますよ。」


「どんな成長期!?多すぎだろっ!!」


『翔兄、かばってくれるの?大好きvV』


うわ、生徒が教師に抱きついてるよ。舞ちゃん熱愛してるね〜。


「そりゃどうも。まぁ、俺はお前の事嫌いだけどな」


………玉砕?


『いやん、照れないで♪』


いや、効いてないか。


『翔兄、1時間目国語だよ。もうすぐ始まる』


「マジかよ。かったりぃな〜。仕方ない、行くか」


『教室までデートしよ!』


「はいはい」


「え、ちょ、まだ話終わってなぁぁぁぁぁぁぁい!!」



──こんな感じで1日が始まります。あっと、僕も遅刻したくないからそろそろ行かなきゃ。









その後も、ドア壊れたり、壁に穴空いたり、気絶する子がいたり、藁人形が落ちてたり……。僕等のクラスはとても賑やかです。今日も平和な日常でした。


僕はこれから部活です。サッカー部の次期キャプテンなので休めません。青海に呼ばれてるから行きますね。


以上、藤森 幸希でした。






──そう言えば、何で舞ちゃんガラスわったのかな?まぁ、大方青海絡みだろうけど。

★キャラクターファイル★


高橋翔たかはししょう

年齢:自称27歳

身長:180cm

体重:65kg

職業:反面教師

モットー:鳴かぬならそれでいいじゃんホトトギス

嫌いなもの:面倒事

D組の担任。常にテンションが低い。面倒くさがり。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ