表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/64

第7回戦 オチはつきもの


●前回までのあらすじ●


青海に復讐しようとして、歌ってた舞に靴がクリティカル・ヒット☆そして、かくかくじかじかで流華見参。






◆第7話 ラブコメ♪ラブコメ♪ラブコメ♪ラブコメ?ラブコメ!?




「あたしの舞を抱きしめるなんて220000000000000000年早くてよ!?」


『……流華、助けてくれたのは嬉しいけど、青海動かないッス(汗)』


「あら?これごときで死ぬなんて…所詮この程度ね」


「…いきなり現れて、みぞおちは無いだろ」


『あっ、生きてた』


「俺は硫酸浴びねぇ限り死なない」


『アンタ何者?』


馬鹿な事言いながら、服の汚れを落として青海は立ち上がった。


オイオイ、なんで無傷なんだよ、つまらんな。顔にひとつくらい傷つけろや。


立ち上がった青海は、くるりと振りかえり


「それで、結局なにしたかったんだ?」


と、問いかけた。


『復讐』


それにケロリと私は答える。

なんだよその、うわ〜、みたいな顔。ひっぱたくぞコノヤロー。


「止めとけ復讐なんて。俺更に仕返しするから」


『だったら私はまた復讐する』


「仕返しの仕返しって…馬鹿みたいな悪循環だな」


『アンタ、三文字熟語使ってんじゃねぇよ。頭良くみえるとか思ってんのか?だいたい【あん塾会】とかいやらしいんだよ!!』


「テメェがいやらしいんだろ。一文字もあっちゃいない。」



…国語は得意なんだけどな。まぁドンマイって事で★イェイ!ポジティプシンキング♪舞ちゃん最高!


『って、痛ァ!なんで今殴ったのォ!?』


「……なんか殺意が芽生えて。ごめん」


『あら、素直に謝るとは珍しい!とうとう私に従順する気になったのか?』


「舞ごときに殺意芽生えるなんて、来世までの恥だよな」


『そこまでェェェェェ!?』


アレ?なんかおかしくね?だってさっきまで私、抱きしめられてたんだよ?すごいよ流華、アンタの登場でギャグモードに戻ったよ。


『普通の女の子に戻ります!』って言って、結局また歌ってるアイドルへの感情だコレ。


「ちょっと!二人で私を無視しないでよ!」


流華が間に入り言う。


「そういえば、なんでお前もここにいるんだ?えーと、…なんだっけ名前?」


「名前くらい覚えろォォ!あ、待て。だったら、私もお前なんか知らない!忘れてやる!」


「なら、お互い様じゃん。一見落着」


……確かに。


「うるさい!誰だろうと、舞をいじめる奴は抹殺!!」


流華(キュンvV)


「うわ、出たよレズ」


「ビアンを馬鹿にするなぁ!」


否定しないんだ!?


いや、なんかもうこの雰囲気は───



ドンッ!!


わたしは横にあった塀を、思いきり叩いた。あ、ヤベ。ひび入ったかも。


『さっきからグチャグチャグチャグチャうるさいなぁ……』


シーンと、一気に静まる。


『こんな言い争い無駄だって分かんないの!?』


「「………」」


二人はしばらく私の顔を見た後、無言で背を向けた。


『あ、ちょっ!すいません!!言いだしっぺ私でした!ちょっと、何処行くのォ!?や、流華まで置いてかないでよー!!』




ツッコミ、不在(泣)



『結局、置いてかれたわ……』


つーか、私最初の目的忘れてない?めくるめく復讐劇は?


『抱きしめられた意味も分かんなかったし。……ん?』


携帯のバイブが鳴った。この感覚はメールだ(なんで分かるんだよ)


『なんだろ?』




day.○月×日(土)

from.青海

sub. 奴隷へ

─────────────

ボコられたって言ってたけど、お前無傷だから謝らなくていいよな?俺がどれだけモテるか分かっただろ?


P.S からかって抱きしめたけど、お前本気にした?真っ赤な顔りんごみたいで爆笑ものだった(笑)










『チクショォォォォォー!!』


携帯を地面に叩きつけた。(バキッて音がした。)

…いや、だってこれコメディーだし。恋愛要素もぶっ壊すっていうか?

あ、ちょっ!石投げないで!嘘ですスイマセン!はい、これは『ラブコメ』です!!ドキドキハラハラです!ではさようならッッ(逃走)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ