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第4回戦 嫉妬と独占



◆第4話 醜い戦い、強制参加







みなさんコンニチハ。心のアイドル浅野舞です。只今他クラスの女子に囲まれてます。

え?なんでかって?こっちが聞きてぇっつーの。


「なんの用かわかるでしょ?」


いやいやいや、分かんねぇよ。生憎私は人なんで、アンタ等の思考は読めません。


 ドンッ!!


そんな音がしたと思ったら、私の顔の隣に腕が……。背中には壁、前には般若面した女子(コイツがリーダー?)。つまり、壁と般若、じゃない、般若面した女子に板挟み状態。


「しらばっくれる気?」


ベタだなオイ。ドラマ見すぎじゃない?あ、もしかしてこれ自体ドラマ?カメラ何処何処?カメラ目線しなきゃVv


「アンタ聞いてんの?」

「脅えて声も出ないんじゃない?」

「キャハハハハ!自業自得じゃーん!」


うわ、マジでドラマっぽくね?カメラ何処よっ。


「謝れば許してもいいけど?」


だからカメラ!カメラ!!


「ちょっと、なんとか言ったら…」


『カメラさん、ここでアップーー!!!』



 ドゴォォ!


……あ、やっちゃった。



「い、痛ぁぁぁぁぁーい!!」


そりゃ痛いだろうね〜。思いきり平手打ちくらわしたから。わ、周りからすごい殺気が…。ってか、コイツ等何人いるの?


『あー、そう睨まないで般若さん。悪気があったんじゃないよ。なんて言うか、ドラマでドッキリ、カメラ目線でベタじゃない?みたいな?』

「誰が般若よ!しかも言ってる事意味不明だし!!」

『あー、うるさいうるさい。んで、なんの用?そんな頬真っ赤に腫らして。』

「アンタにぶたれたのよ!何なかった事にしちゃってるの!?」

「──椿ちゃん、話進まない」


途中で仲介に入った般若22号(仮名)により、やっと話し合いになった。そして、般若0号(椿ちゃんだっけ?)が発した言葉。


「青海くんと付き合ってるの?」



………は?

何言ってんのコイツ。また殴られたいのか?そんなに殴られるのが好きなのか?っていうか


『んな訳あるかー!!』


そりゃもう、力の限り叫んだ。


「じゃあ、なんでここ最近一緒に登校してるの!?アンタが青海くんに付きまとってるんじゃないの!?」

『いや逆だから!アイツにパシられてるんだよ私!!』

「嗚呼、可哀想な青海くん。優しいから、嫌と言えないんだわ」


とか、ハンカチ目に押さえながら、ふざけた事ぬかしやがった。その上周りの女子まで泣きはじめたんだけど。

まったく、見た目に惑わせられて…不憫な娘たち。アイツが裏でご主人様プレイしてる事も知らずに…。

あ、言っとくけど私マゾじゃないからね?そのへん誤解しないでよ?


『で、用ってそれだけ?じゃあ私帰るわ。』


たくさんの女子が不気味な事呟きながら泣く光景に飽き、早々に去ろうとした時、


「まだ話は終わってないわよ」


般若0号に腕掴まれた。


「単刀直入に言うわ。もう青海くんに近寄らないで」


最初からそう言えよ。っていうか──


『だから逆っつってんだろ!!人の話聞けやぁー!』

「馬鹿言わないでよ!自意識過剰じゃない?」

『仕方ないだろ馬鹿なんだから!え、いや違う。間違えた、今の無しね。……誰が馬鹿だぁぁぁ!失礼な事言うな!』

「だって数学24点だったんでしょ?」


え、なんで知ってるの?


「廊下に貼り出されてたわよ。1時間だけだけど。byご主人様って書いてた様な。」


……青海の腹のなか見てみたい。きっと全ての臓器が真っ黒だ。




──まぁ、その後はなんやかんやで鎮圧させた。軽く説明すると、3分の2は、ひたすら謝罪の言葉を涙と一緒に流してたわ。

残りは気絶してたね。まぁ、私の点数を知って無事でいられる訳ないんだよ。



っていうか、もしかして今日の全部、青海のせい?よし、罰ゲーム終わったらミイラにさせる。


結局丸々潰された放課後。帰り道に、偶然青海と会って

「奴隷が一人で何処ほっつき歩いてたんだよ」とか言われたから、とりあえず50mくらい蹴り飛ばした。その内ギネスに挑戦しよ。






あ、ヤベ。まだ奴隷だったのにご主人様蹴っちゃったよ。まぁ下剋上って事で。


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