表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/64

第22回戦 翔の恋愛模様≪後編≫



◆第22話 やる気なし教師の実体その2






いや、まぁ、うん。なんとなく雰囲気で分かってたけどさ。そんな初々しく言われると余計に…ね?翔兄がこんな清純派と付き合ってたなんてカルチャーショック。


『…らしくないね。』


「何がだよ。」


私の言葉に、即聞き返す。


『いや、翔兄がこんな純なお付き合いをしてるなんて。しかも年下。』


「俺と愛は同い年だ。それに今は清楚系だけど、夜になるとすごい乱れ『なに言ってるの翔君ッ!!」


翔兄の教育上よろしくない発言に、顔が真っ赤になる愛さん。ああ、なるほど───




SMか。 (ツッコミ不在)


「舞ちゃんは翔君の…」


『ヒモです。』


バシッ


『…嘘です。翔兄のクラスの浅野舞です。』


なにも叩かなくてもいいじゃん!チクショー翔兄め。飄々としてるようで、艶やかな関係持ちやがって!!


このままじゃ悔しい。こうなったら、質問攻めで翔兄の好みをゲットだぜ!


『ハイハイ愛さん!』


「どうぞ舞ちゃん♪」


『ふたりは付き合って何年ですか!?』


「恋人歴7年です!」


Σ長ッッ!第1回負け…と。


『どんなきっかけで付き合いましたか?』


「高校生の時、席が隣だったの。最初私の片想いだと思ってたけど、翔君が席替えの時告白してくれて…。」


あ、甘ぁぁぁぁぁい!あの翔兄が、そんな…!

え、でも高校生のときから7年付き合ってるから、翔兄の年齢は…、───止めた。数学ムリ。


「じゃ、じゃあ、翔兄高校生の時はどんな感じでした?」


今みたいにやる気なしだったかな?学校もあんまり来ないような。今でいう鈴?あれは単なるヤンキーか。


「翔君、すごいモテてたんだよ〜。かっこよくて、頭もよくて。付き合った当時は女の子に嫉妬されて大変だった…。あ、あといつも寝てたなぁ♪」


楽しそうに話す愛さん。なんか急に口数多くなったよ。


『……翔兄、青春してたんだね。どうしたら今の性格に陥るんだろ?』


「陥るってなに?お前俺のこと本当に好きなわけ?」


『あ、いい天気だよね今日。』


「なにそのかわし方。」


でもやだな。私全部負けてる。年齢のハンデは大きいよ。翔兄がロリコンだったら良かったのに!!


『…ふたりは別れる予定ない?』


上目使いで尋ねる。


「失礼な事言うな。あるわけないだろ?」


「翔君ッッ//」


おいおい、なにふたりの世界にひたってるの?私は除け者か?ふざけんなチクショー。


だいたい翔兄、彼女いたくせになんで今まで黙ってたのさ!!


『おーい、そこのバカップル。ラブシーン見せびらかすのは人様に迷惑ですよ〜?』


「…舞、まだいたのか。」


『帰れってか?帰れって遠回しに言ってんのか?』


「ま、舞ちゃん…その」


『あ、お気になさらず。キスでもなんでもしちゃって下さい。』


「………//」


あ〜あ、恥じらっちゃって。翔兄こういう娘がタイプなんだ。ケッ!


『ふん!どうせ私は独り者ですよー!』


私が恨めしそうに言うと、翔兄は面倒くさそうにこう言った。


「何言ってんだ、お前には青海がいるだろ。」


『はぁ!?笑えない冗談止めてよ!私が、青海と………?キャハハハハ!有り得なーい!!』


「爆笑してんじゃん。」


ハッ!そんな事はどうでもいいんだった!青海って単語久しぶりに出たから笑っちゃったぜ☆テへ♪



『あ〜、なんかイマイチな雰囲気だけど、悲しいモテないちゃんは寂しく独りで帰りますよ。ぐすっ』


私は皮肉気味に吐き捨てる。うわ、翔兄全然気にしてないし。泣くぞ私。


………うん、なんか癪に障る。最後に愛さんにライバル宣言してから帰ろうかな?


私はそう思い、振り返った時、愛さんが私に向かい叫んだ。


『そんな事ない!舞ちゃんは可愛いよ!』


―は?可愛い?…えーと………可愛い?…私の事?


……………………。












『大好きです愛姉!!』


「都合いいなオイ。」



★キャラクターファイル★


竹内愛たけうちまな

身長:158cm

体重:43kg

ポジション:翔の彼女

モットー:一日一善

好きな人:翔

翔とはバカップル。恋人暦7年。おしとやかで清楚系。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ