第18回戦 憧れの人
今回は私の舞のデート!!こんな大事な場面、視点は譲れない!藤森を巻き込んで、ザ☆尾行
◆第18話 ムードにお任せ
はじめまして皆さん。小学生時代、舞に惚れた奴を片っ端からドブに落としてた葉月 流華です。
「流華ちゃんそんな事してたの?」
+@です。
「いや、僕の事もちゃんと紹介してよ!ついでに事の経緯とかも!!」
藤森がうるさいので、今の私達の状況を単刀直入に言います。
尾行してます
「…単刀直入すぎるよ。流華ちゃん視点向いてないよ。変わろうか?」
「藤森が視点やったら2分の5がツッコミになるじゃない」
「2分の5ってあふれてるじゃない」
うるさい子ね〜。私だって視点やってみたいわよ。しかも今回は私のスィートハニーのデートなんだから!
「2人の邪m…見守らなきゃ!」
「今邪魔って言おうとした?」
「あ、こっち来た!ほらかがんで!」
「うわ!!」
舞とターゲッ──花形先輩が並んで歩いてくる。
「ターゲットって言った?」
藤森の邪推は皆さん気にせずに。ってか話すなら()で話してよ!舞達とごっちゃになるでしょう!
(何この扱い?)
(そうそうそんな風に)
(うるさいよ!)
「最初どこ行く?」
笑いながら聞く花形先輩。やっぱりさわやかね…。微笑みの貴公子藤森にも、王子スマイルの高梨青海にも負けてないわ。
『え、えっとネバーランド!』
「あ!いいねおもしろそう♪」
『ですよね〜!私憧れてるんです!』
「夢のような国だよねぇ。」
(夢のようなっていうか夢の国でしょ!!)
もう何よあのボケボケ!てんでダメじゃない!
(舞ちゃんのネバーランド発言はいいんだね。)
(だって可愛いじゃん!今でも信じてるのよ!?ってか、今更だけど舞の私服激キュー(激しくキュート)vV連れ去りたいわ!)
(流華ちゃん犯罪者になりそうだよ)
(人は誰しも恋泥棒という犯罪者よ)
(かっこよくないから!!)
って、ああ!舞達喫茶店に入って行った!ネバーランドはどうなったのよ!?
仕方ないから、嫌がる藤森を無理矢理引っ張り、喫茶店に入った。
――――――――――――――
私と藤森は舞達からは見えない席に座った。念のためプチ変装中。
(く、ここからじゃ何話してるか聞こえないわ!)
(ねぇ、まだ()なわけ?)
(当たり前!だって……)
『先輩、なに頼みますか?』
「うーん、どうしようかな」
(ほら!ごっちゃになっちゃ読者が困るでしょ!?)
(今、無理矢理会話入れたよね?)
ああもう!藤森はいつも人の揚げ足とって!!
『…先輩、あの、質問なんですが、先輩はか、彼女とかいるのですか〜なんて聞いてみたり……。』
「え………?」
ああ!よくわからないけど、ラブい雰囲気になってる!っていうか、今舞の声聞こえたわ!やっぱり愛の力ってすごいvV
「俺……さ、」
『は、はい!』
ちょっとォォォォ!!顔真っ赤に染めてうるんだ瞳の上目使いヤバイよォ!シャ、写メとらなきゃ!っていうか、抱きしめたい!!
(ちょ、なにやってんの流華ちゃん!?今行ったらダメだって!)
(とめるなぁ!あんな可愛い舞を前に、黙って見てろって言うの!?)
(落ち着いてー!!)
「俺さ、全然モテないから彼女いないんだよね。恋とかよくわからないし…。」
『ええ!そんなカッコいいのに!?──って、あ。』
「はは、ありがとう!やっぱり舞ちゃん優しいね★」
『そ、そんな…//』
(ヤダ!なんかいい雰囲気じゃない!!もう藤森のバカァ!)
(見守る予定だったんじゃ……)
(おだまり!)
(………………。)
舞の隣は、やっぱりまだ譲りたくないの
★キャラクターファイル★
・花形嵐
年齢:15歳
身長:178cm
体重:60kg
所属:サッカー部
性格:天然
主義:ロマンチスト
天然鈍感さわやか先輩。無自覚タラシだったり。楽観主義者。




