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第16回戦 恋愛相談室


「花形 嵐、サッカー部の3年生だよ。」



◆第16話 サッカー部のクラスメイト






『幸希ィ開けるぞォォォォォォォォ!!』


「うわぁぁ!!なにごと!?」


幸希の部屋を叫びながら開けると、案の定驚かれた。

はいそこ、どうやって家入ってきたとか、ヤボな事聞かない。


「ま、舞ちゃん?いきなり入ってこないでよ。驚くじゃないか。」


目を丸くさせ、心臓を押さえる幸希。微妙に涙目じゃね?


『やーね、ちゃんと開けるぞ?って聞いたじゃない。』


「ええ!さっきの聞いてたつもりなの!?」


なんか幸希がピーチクパーチク言ってた気がするけど、気にしたら負けさ(by翔兄)


「何しに来たんだよ。」


『ぬぁ!青海!?なんで此処に居るの?まさか私に会いに…そうならそうと言ってくれればいいのに♪でも私悪いけどアンタの事嫌い。』


「もう1回言ってみろ?(微笑)」


『冗談です。すいません。』


ヤベッ、謝っちゃったよ!だって笑顔が恐さ倍にしてるんだもん!!







『―と、まぁ、そんなんだけど、教えてくれる?』


「そんなんってどんなん?」


直ぐ様返してくる幸希。

乙女の考えくらい察してくれや〜。

仕方ない、昨日の事を一通り話すか。



「「ひとめぼれ?」」


「花形先輩…に?」


『うん!』


んん?なんだこの微妙な視線。私が恋しちゃ悪いか。


『そこで、サッカー部の2人に協力してほしんだ★』


「さりげに俺を入れるな。」


『安心して、アンタなんか当てにしてないから。』


「幸希、金属バット持ってる?」


「サラリと怖い事言わない。」


最近幸希のツッコミ、キレが出てきたなぁ。ありゃ考えるより先にツッこんでるね。もはや反射的だ。うん、青春ゲームに貴重。大切にしなきゃ!


「…で、僕等に何してほしいの?」


『先輩と会わせて!っていうか、先輩の生年月日とか血液型とか趣味とか家族構成とかタイプとか身長とか体重とかスリーサ

「危ない危ない!そこまでいくと犯罪になっちゃうよ!ってか、そんな事僕知らないから!!」


私の言葉を遮る幸希。

なんだよ、常識にとらわれちゃって。そんなんじゃいつまで経ってもヤ●チャのままだぞ!地球人ならクリ●ンくらいいけ!


「伏せ字だらけじゃねぇか。」


『うるさいよそこ!人のボケに文句言わない!!』


「っていうか、お前マジで先輩と付き合いたいとか思ってる?やめとけ、お前じゃ相手にされねぇよ。」


鼻で笑う青海。あぁムカつく!!コイツ絶対地獄に堕ちるよ!むしろ一生現世さまよえ。そして除霊師に灰にされちゃえ!!


「なんか言った?」


『言ってません。』


怖ェェェェェ!!なんで分かるの?なんで分かるの!?もう魔王イヤ!誰かダンプカーでコイツひき殺して!


「なんか思った?」


『思ってません。』


本気で命の危険感じるので、このへんでやめとこう。舞はこれから邪念を消します!



「くすくすくす。」



「何笑ってるんだよ幸希。」


あ!私が思った事言われた!チクショー青海め人の意見盗みやがって!!


「いや、もしかして青海、妬いてるのかなって思って。」


ん?やいてる?焼いてる?ヤイテル?矢井てる?


「誰が妬くか!死ねよテメェ。」


『こら!簡単に死ねとか言わないっ!せめて消えろにしなさい!!』


「舞ちゃんフォローするつもり無いでしょ?」


あ、バレた?っていうかこのやりとり前もなかった?まぁいいか♪



「あ、じゃあ明日部活あるし舞ちゃん見に来る?」


思い出した様に言う幸希。


「オイ幸希!」


『!

行く行くゥ!』


やったー!これで花形先輩に会うきっかけができた!!


『幸希大好き!』


「どういたしまして。」


にっこりと笑う幸希。さすが微笑みの貴公子★☆



バシッ!


「ちょ、なんで叩いたの!?」


「にやけてるお前がムカついたから。」


「にやけてるって言い方止めてくれない!?」












みなさん、舞は今日をもって恋する乙女となります!!




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