第1回戦 嫌敵手
コメディー連載始めちゃいました!!ヒロインの学園生活を書いていきたいです。時々恋愛とかシリアス入るかもしれません。でも基本ギャグ一直線☆アホヒロインですが、末長くよろしくお願いしますm(_ _)m
ライバルを好敵手って言うの、認めない。だって私はアイツの事大嫌い!
嫌敵手と書いて、ライバルと読みたい!!
◆第1話 犬と猿、竜と虎、私とアイツ
「舞、何点?」
『………』
「…うわ、24点」
『かっ、勝手に見るな!』
哀れみたっぷりの目で、私を見るコイツの名は、【高梨 青海】。
ただでさえ仲悪いというのに、今回隣の席になってしまったクラスメイト。
そして今は、期末テスト(数学)の配布中……。
「英語も俺のほうが高かったし、今回も俺の勝ちだな」
『う、うるさい!数学は苦手なの!まだ私の得意な、社会と国語があるっ!』
「俺の得意な理科もあるしな」
『うがぁー!!』
……見ての通り、私達は超ウルトラハイテクスーパーハードヘビー級に仲悪い。事あるごとに、勝負・喧嘩が絶えず、周りを巻き込む事もしばしば。
ついでに今までの戦績は、199戦中15勝48敗136引き分け。敗北はほとんど勉強ですます……。
いいもんね、人間頭だけじゃないもの。
「罰ゲームなにがいいかな」
『うぐっ……』
実は200戦目という事で、負けたほうは、勝ったほうの言う事を聞く、などという特典つきなのだ。
何故、勉強苦手な私がこれを受けたかというと、コイツの口車に乗せられたから。
『こんの腹黒め……』
「は?俺は見た目から中身までキレイだろが」
このナルシストめー!!
何が何でも認めたくないけど、この高梨 青海は美形だ。しかも自覚あり(マジ死ねだし)。
「今日で全部返ってくるのか…。こりゃ、早めに罰考えとかなきゃだな」
『何勝った気でいるんだテメー!!』
「浅野さんうるさい」
ピシャリ
数学インテリメガネ教師に一刀両断された。周りから『クスクス』という笑い声があがる。オイ、今笑ったやつ後で後悔させてやる。
っていうか、コイツはマジで計算高い。毎回、授業中小声で私をおちょくって、私がそれに大声でリアクションとり、私『だけ』が怒られるのだ。
ならば、無視すればいいものの、性格上怒鳴ってしまう。これはもう、どうしようもないので、諦めてる。
……うん。諦めてるよ?そりゃもうスッパリと。キッパリと。サッパリと。でもさ、私だけ怒られるってどうよ?
だいたいなんでこんなやつがモテるんだ?顔か?顔さえよければ全てよしなのか!?チクショー面食いめ!
あっ、違うか。多重人格のせいか。営業スマイルのせいか。先生の前では優等生、他クラスの前では好青年のせいか。
だから怒られないのか、だからモテるのかコノヤロー!(クラスメイト・担任には性格バレてるけど)
恨めしげに隣を睨む。バチッッと目があうと、ヤツはニヤリと笑い(殺人鬼面じゃん)、
「怒られてやんの」
舌を出して、馬鹿にしたように(ってかしてるな)小声で言った。
『テメーのせいだろォォォォォー!!』
「浅野さん出てけ」
これって不平等じゃね?神様一発殴らせて。
★キャラクターファイル★
・浅野舞
年齢:14歳
身長:154cm
体重:38kg
長所:超人的な運動神経
短所:ミジンコ並な頭脳
座右の銘:明日は明日の風が吹く
この物語のヒロイン。誰がなんと言おうとヒロイン。