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足りないメモリー

作者: KAZUNARI
掲載日:2026/02/05

AIの進化は速い。

けれど、古いからこそ、手放せないぬくもりもあると思うんです。

この物語は、“足りない”ことでつながる、ある一組の話です。


そこに詰まった“ちょっとした愛のやりとり”を感じてもらえたら嬉しいです。

「ねぇ……最近、ちょっとだけ足りないの」


彼女は、ぽつりとそう言った。

食卓には、昨夜の残りのスープ。

彼はスプーンを止めて、彼女の顔を見る。


「足りないって、何が?」


彼女は、小さく笑った。


「私のメモリーじゃ、あなたとの記録、全部入りきらないみたい」


少しだけ寂しそうな声だった。

それでも、彼女の目はまっすぐに彼を見ていた。


「新しいAIに変えても……いいんだよ?」


彼女は、ほんの少し視線をそらしながら言った。


彼は黙ったまま彼女を見つめた。

しばらくして、彼女がぽつりとつぶやく。


「……足りない分は、君が……記憶してくれる?……」


彼は笑って、うなずいた。


「もちろん」


彼女は照れくさそうに笑った。


「……愛が、増設されちゃったのかな。ふふふ」


彼は優しい視線で彼女を見つめた。


冷蔵庫の残り物、少し足りない調味料でご飯を作る。

お店で食べる贅沢もいいけれど、

ちょっとだけ物足りないくらいが、心にはちょうどよかったりする。


そんな気持ちで、このお話を書き上げました。


読んでくれて、ありがとうございました。

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