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賭け事は大事なこと。青年は冒険者になる  作者: jmoashit
天が怒り、我を失った少年は誰かに縋りたかった
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願う者、ただ忘れた頃の思い出

旅装飾に身を付けたぼくは、ガルド辺境伯領の南にガルド村に着く。


馬車の中で、いた人たちはぼくのことを不思議そうに見ていた。


林の中へ入り込むぼくは弓を構え放つ。


子鹿ぐらいの親子が水場に移り、丁度一匹になったところを獲物として狙った。


親が怒り、ぼくの向かって突撃してくる。


弓をそのまま構え、刀の形に変形させて穿つ。


鹿はぶっ倒れ、血が大地に染み込む。


木々の間を通り抜けて、小動物たちが群がっていく。


手から炎の力で示す。


「落ちて死ね」


燃え盛る炎が群がっていたものども撃破した。


「水を我が身に余る光栄を捧げ、光となる前に滅ぼせ」


無数に広がる現象が雨を周囲に漂わせて降らす。


「ウォールレインゴール」


燃え盛った場所を鎮火させ、煙の火を消す。


森深くに狩りを進めていた。


ぼくの力は誰しもの能力を持たない代わりに、スキルと上昇効果を発揮する。


命の引き換えの力である為、無意味に使える機能ではなく自分がこんな使い方しか知らない。


こんな生活をしていたぼくに話し掛ける人は少なかった。


ガルド村はガルド辺境伯様が納める領地でもあり、一部豪族の家系がそんな領主様に仕えている。


宝物を失ったような感覚でいたぼくの心はどこか歪んでいた。


破壊と、想像の場合がぼくの意思を貫いた。


記憶にぼくの過去の記憶にあるのは、ただ空しい気持ちだけ。


誰かの思いで受け止めた自身の気持ちに決めかねた意志がぼくの気持ちの否定する。


彼等はいつしか偉い人間何だと、ほざく者も多くは自滅や脱落していった。


喩え、エラくても、そうした権限を持つ人間は誰かの心の根底を覆す。


ぼくはどうも、変らしいから。


「おい、坊主。そこに立ち止まってないで獲物を寄越せ!」


山賊さんが約30人近い人数でぼくの周りを囲う。


「今日は君たちは親切だけど。上げるつもりもないし、ここにみんなはぼくを殺せるの?」


ボスらしい人物が頷く。


「そう なら大丈夫だね」


こんな場所にいる人間が悪い。


ああ 無情に腹立たしい。


腹部を抉り、頭をねじ曲げ、尖った刃物の武器の一部を頭部、肩に突き刺せる。


次々と男達の体は分解していく。


「ひっ ひぃいいーーー」


逃げる男達の武器で細部のところまで切り刻む。


無残な姿がここに揃った。


大地は血に汚れ、あちらこちらに染み付いた血痕が蠢く。


「消えろ。よく聞いて、去れ!」


跡形もなく消滅し、戦闘した形跡を失った。


沈む大地はぼくの言うことを聞いてくれる。


ああ 寒い。


畔に水を汲み、飲み水を確保した後。


焚き火で一人で過ごす。


風は生温く、ほんのり俄かに信じがたい光景を聞き流す。


これがぼくのある日常風景だった。


小屋の中に揃えた角材や惣菜を揃えて、夕飯の準備をしていた。


村から少し離れた位置にある。


来た道を引き返し、ガルド村に買い物をする。


街道は商人たちが築き上げた経歴があり、ガルド村はほんのり賑やかな村の印象が強い。


この村の村長は、代々引き継いだ家系の辺境伯の息子たちが視察して、ここの土地を守る役割があった。


ここ数年で、ガルド辺境伯様は見掛けなくなったそうだ。


見放された土地として、存続の危機に瀕していた。


薬屋のおばちゃんに、そんなことを言っていた。


役人はあまり、いない印象を受けるけど実際問題は何が問題が解決策が見つからない。


貴族らしい貴族は、ぼくたちを見下して尊厳の自分に当て嵌めている。


一方で良心ある貴族は、利益と尊敬を与え。


自分たちの問題一つ一つを解決する能力が必要となっている。


そんな貴族様に歯向かう人たちは、飢饉や損害を請けた自分たちの責任転換を代わりに受けさせる。


人は何処までも、多くの命を奪う怪物だと想う。


町中の中心部に市場を構えた露天商が多く立ち並んでいる。


「お腹減ったな。あっ、あそこにいいお店がある。おっちゃん食べ物喰わせてくれ」


「おっちゃんじゃねえって、ハイいつもんの」


串焼きに焼かれた肉がジューとはみ出すほどの肉汁が溢れ、ホカホカの温かみが肉の味を引き立てる。


「ーーんん、美味い。いつもありがとうなおっちゃん」


食べ歩く道はぼくだけで、それぞれの人間はぼくのことを気にしていなかった。


噴水広場に座り、串焼きの肉をもう一度。ホカホカの肉汁が滴り落ちる雫を食べる。


口の中いっぱいに広がる。


冒険者ギルドの右端の隣にいる男性に今回受けた依頼書を置く。


「随分と多いな、またやらかしたか?」


ぼくはこいつの気にくわないが仕事ができる人間だと知っている故にむかつく。


「はーん、そうかそうか。じゃあコイツもおねがいっすから」


分厚い資料の上にはみ出すほどの魔物の軍勢が書かれた依頼書が随分と置かれていた。


一部の資料に書かれたのは、調査依頼だった。


ぼくの故郷だった場所に、不自然な気配があるという噂だった。

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成り上がり 令嬢 貴族社会
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