嘘の願いに知れた感情と幼子の気持ち
記憶の果てを見た。
青年の心を満たされない。
遥かな夢、天使も悪魔も関係なく。
神も人も願う場所は同じ。
希望と絶望の狭間に隠れた運命の心。
宝物は何時しか流れた時間だけが取り残され、於かれた物の寂しさは時の中で進める方向に導く。
ハルトの思いの形は変わってしまった。
持秀は彼の気持ちをよく知った。
二つは同じ願いになり、運命を交える。
ブランサカ村、ルーグヴル王国のやや北の村にある農村地帯。エルテット侯爵が領地を治める一つに彼は生まれた。
兄 サムラと母 ウォナメステ。父ノアルと四人家族だった。
もう一つの名がある。そいつの名前がサハト。
エルテット侯爵家は決して裕福な家庭環境じゃなくとても平民に寄り添い互いを護り会う立場になって農作物を手伝っていた。
王の支持を受けて、ずっとこの地を納めている領主は約160年代から引き継がれている。
そうしての月日が生まれて、5歳になったある日にハルトの心は鼓動した。
熱を帯びて寝込む瞬間。
時を遡るような時間が彼の脳に与えるダメージが大きかった。
三日間ずっと、起きなくて父と母は子の看病を取る。
兄サムラも一生懸命に看病をする。
<そうか、ぼくは壊したんだ。あの場所を>
すっと入る気持ちが彼の鼓動を大きくさせた。
<もう、呪わない。決してぼくからはしない>
すべてが揃うまで、決して望まない。
手が凍る小さな手を握るお母さん、お腹の上に置くお父さんのごつい厚い手が心配そうに伺っているお兄ちゃん。
夢ではないと、はっきり分かるのにぼくは何も応えることができない。
それがぼくにとっての無意味だから。
細やかな実りがぼくの眠り覚まそうとする。
赦せない願いがぼくの心を乱す。
「退いて!!」
拒絶するぼくは家族の心配より自分が大切らしい。
ペッドから立ち上がり、声などとうに聞こえない姿勢を取るぼくの行動にお兄ちゃんは不安そうに伺っている。
扉の向こうにいる家族からはどうしてそんなことをする意味がわからなかったはずなのに、お兄ちゃんは何も見てないからさっさと行けみたいな顔をしていたのかぼくには覚えていない。
一言だけ伝えられたなら、ぼくは……。
「……………………行ってきます」
村から離れるに連れぼくの気持ちは溢れる。
何でぼくは。
□□□
俺は知らないままでいただろう。
だからあんな気持ちでいたあいつの気持ちそうだったように。
サムラ、お前はそのままでいい。
願い続けろ。
そうすればあいつは自分から願うはずだ。
このままのお前ならそうする。
考えて、望んで、知っておく。
お前がわからなかった大切さは仕舞っておいた切り札はない。
村人は何時しか流れた時間だけが思い出を深くする。
農産物がないこの村でただ過ごす日々に。
もたらす光は誰も予想しない。
決して恵まれない運命が待っていても一生懸命走る人が誰かの後ろを見ている。
希望が誰かの気持ちに載って晒す。
辺境の場所でくたばる俺たちの戒めが待ってくれない。
時間を許す場所に住む世界で狭い中の村に誰も宵沿わない。
気儘に明るい色が空間に漂う。
サブランカ村、きっと誰も思わなかった。
あいつの思いの反対の意味を。




