選ぶ選択肢の運命の礼に尽くした少女
夜が明ける日、学院の内部は酷く荒れ果てた姿を見せる。
食い荒らされた女子生徒や男子生徒が多く在籍していた数多くの人間が破滅して逝った。
都市部を壊滅的な被害を被っている状態に魔法騎士団長が町の平和を守る仕事の彼等に大型の巨人染みた怪物が塔高く登り人々を恐怖に追い詰めた。
王都だった場所は無惨な姿を見せた。
少年だった人型の人間は食い荒らされた痕跡が残る場所となっていた。
スラム地域にいた人間たちは殆ど溺れ死んでいくように怪物たち跋扈していく。
たまたま、いた魔王と呼ぶ生物が辺り一帯を消滅させた。
それくらいしないと怪物たちはずっと食い続ける。
生命の息吹が聞こえなくなるほどの命が散っていく。
「なにをこれ、いったい何があったの」
魔王だった少女は呟く声は幼かった。
まだ6歳の見た目をした少女は大人びた表情を浮かべキラキラした光る傍に降臨するメイドの姿が現した。
「お嬢様、授業中に叫んでどう為されました?」
どこか貴族の見た目にそぐわないメイドの姿をした彼女はお嬢様と呼ぶ傍に近寄り跪く。
「エラく反った力加減で消し飛ばしまたね、ここに何かありました?」
うんと頷き、膨大な魔力量を保持し耐えられない痛みが襲って消し飛ばしたと少女は答える。
「なるほど、ですがこれは影の隠水ですね。私たちが知らない魔力ですね、そして。不気味に浮かび上がる紋様が地面に突き刺さっています」
メイドの姿をした彼女は不気味に浮かび上がる紋様を調べ始めた。すると
「お嬢様。もうすぐここに」
途切れた声は届かず、転送陣が天に空中を舞う紙吹雪が二人の視界を塞ぐ。
【名が主、知って知らずに。望む者、吾語るは絶望の。征っては還らず、愚か者。並べて謡え、世界とな。凄惨たる夢物語がこの世を生み出す、元凶の親玉が集う儚き命を枯らす。今願いどき適う王、その名に恥じぬ苦しみ放ち救いて魔王の恩に売り払う】
鍵が空間に現れ鍵穴がそこに入る。
運命の時が世界が変わる瞬間だった。
神という神仏に習い、決めた話は誰も信じない。
残る約束が一筋の光、日本の経済が一時の眠り誘ってゲームの終了を告げる時が世界の運命を決めていく。
ハルトは望む未来はどこにあるのだろう。
人間はどこまでも愚か、きっとどの世界でも同じ。
生きている誇りが人の心を弄ぶ。
死ぬことさえ、否定して立派なことほざく。
気持ちよければ、人は成り立たない。
だから、と追い詰めるものが決していいことでは限らない。
ハルトの思いはいったいどこにあるのだろう。
王都から離れた付近。
立派な剣を携えた子供の少年と馬車の運転する男、その護衛らしき人物たちが見据える場所から王都を見つめる。
「聞いていた話とは違えぞ。おい男、お前道間違えたんたじゃないのか?」
首を振る男は黙っていた護衛の一人が制する。
「否、間違ってない。確かに近づくにつれ大幅な力場が生み出しているな、ヤーシェ。ロズレシアに着く前に魔物の軍勢だぞ! しかも大勢で」
Sランクに到達したメンバーの一人がここに集ったパーティーだった。
村の途中で拾った男は運良く彼らに助けられこの道中に加わっていた。
少女はここに召喚された。
目の前ですっと現れた。
ドスンと音が響いた地面は陥没しひび割れた地面から立ち上がり少女の名を告げる。
「アバスティン・エルダスト・クノーネニシア・カム・アラン・ラシア・パパラル・ルク・ウォーラシクと申します」
淑女の礼を取り埃まみれ少女は気にせず挨拶をする少女。
すべてに込められた場所に魔王と呼ぶ少女は降臨した。




