夢の温もりが破滅になる時、世界のリズムは変わる
遠く眠るぼくの心は弾む糸を紡ぐ。
欠けた月が色鮮やかに染まっていき風の音色が涼やかに通っている。
「夢の中かな、またどこにいるのだろう」
呟く声は遠くに聞こえる。
◑◐
生徒会の会議室では大慌てだった。
杖を使う者や剣で立ち向かう者、様々な職にいる者たちが"モンスター"と呼ぶ怪物たちに立ち向かって挑みだす。
「4階と5階ホールは乗っ取られた。あいつらどこからやって来たんだ。支部の連中も捗っていないらしいしどうなってんだ」
愚痴を漏らす男子生徒と。
「連中なんて気にしないで、こっちで忙しいだから話し掛けないで」
杖を使う女子生徒。
緑に生き物や犬に似た化け物がうじゃうじゃと湧いて来ていた。
3階付近一帯は負傷者やけが人に増大中の場所に上級生の生徒が結界を張り込める力で術を発動させる。
何名かは助かり、生き残った人間のみの生徒らは阻める底に甚振る怪物たちは壁となったバリアを叩き込めている。
1階の場所はもう非道い。
2階はある程度しか機能しなかった。
鼓動が鳴り響く。
繭の影で見えない教室に取り込み続ける状態の場所に生徒たちは捕まっていた。
乱れに残忍な行為をあちらこちらに散らばっていた。
生徒会長らは5階の最終ラインと呼ぶ場所まで追い込まれていた。
「くっそ、なんだ!!こいつは」
盾を繰り出すがその怪物はびくともしない。
レミアは炎の魔術をその怪物にぶつける。
そいつは緑の怪物ゴブリンと呼ぶ生物だった物は一切の攻撃が与えられていなかった。
物理も魔法も何かもがあいつらはどこからか吸収し成長していく。
異常までの生き物はこの世で一番征ってはいけないラインまで繰り返しに徐々に増える一方だった。
中級魔法や上級魔法も繰り出す生徒は何とか行けたが、学園の機能を失いつつあった。
その中で彼は目を覚ます。
◐◑
生を失った少年の体は悪魔に似た姿をした"生き物"の体になった。
「ああ、もう時間過ぎていたか。この体はもう一つあるな、だがしかし。魂は腐っていないが崩れているな利用はできる
世界の終焉と再生を行おう。我々があるべき限りの夢を終わらそう」
翼を広げ天を突き抜ける翼が天井を破り捨てる。
そして、眠っていた少年の心が夢から覚ます。
「ここはどこ? いったいいつどこでなの」
暗い世界に広がった光景はハルトに見える暗闇に包む。
お腹が空く感じがするのに全くそんな気がしない。
ひとまずハルトはこの暗闇の世界を探索することに決めた。
それから何時間くらい過ぎた頃、風が温く淡い湿った光が近づくごとにぼくは恐怖と疑心の気持ちが芽生えた。
目を覚ますとその光景は生徒半数以上が喰われたり、呑まれたような残虐な宣言だった。
頭なしの生徒、靴や制服に乱れた髪に散らばった血の香りがあちらこちらに目の前で広がっていた。
青い空間に囲う柵のような場所に生き残りの人数はいたけど負傷者が多く腕や足を亡くした者たちがその空間内に潜み隠れていた。
「ったくよ。逃げられじゃねぇかよ、くっそがよ。もう支部の奴ら全滅してんじゃねえかあれってさ。ハァーくそっ」
男子生徒の一人がその囲いの中で呟く。
彼らはぼくのこと見えないらしい。
浮遊しているぼくはどうしてんだろう。
「いい加減帰して、何でみんなここにいるの!」
そう叫ぶ女子生徒の長髪にロングヘアの少女が物しげに向こうに広がる光景を目にしても言葉にして声を高らかに上げる。
命からがらの状態に追い打ち掛けるように言う一言はこの場にいる全員が思っている。
魔法学院に入学して立派な職に就くという夢に奪われた現在に彼らの選択肢は多くなかった。
教員も殆どいないだろうと思う面々だった。
ぼくは一人ちょっかいかけようとすり抜ける体を使って遊ぶ。
彼らが使っている魔法の一つに基礎魔法が存在する。
火、水、風、光、闇、土、雷。
7つの術を行使しながら成長していくと様々な選択肢が生まれる。
属性、空間、付与、変換、錬金にある。
五つの術を催して式する魔方陣はこの世の不可解な儀式を行う作業となる。
スキル、知識、経験や実績が一人の人間以上の目を伸ばす一因になっている。
そんな彼らは冒険を進んだ先の向こうを知らずに突き進める優者であると思う。
浮遊するぼくは上の向こうに向かって飛んだ。
レミアとその面々はハイトロール、ハイゴブリン、ハイなんとかがたくさんいる中をぼくは見ていることにした。
エルクレが結界術式を編み込み展開し続けて疲れが出ている。
シール、シリルウスは補助し攻撃の魔方陣を使い火の魔法をずっと放ち続けていた。
ロカサは書類不備を見つけながら鋏のように切り裂く力で体長2㍍から3㍍に及ぶゴブリンたち殲滅する。
ルヴァロスハは一人で展開する術式を構築しては繰り返しに補助と攻撃を両方を以て戦いに挑み続けて疲労困憊だった。
生徒会議室はもう避難場所になっている現在で残り少ない体力と気力でどうにか生き残っている。
短縮と構築を両方に費やしているルーヴァは早業の技術で賢者に登り詰めるところまで来ていたのにここで死ぬわけにはいかなかった。
「炎獄に統べるもの、燃え盛る火炎の化身よ、今こそ地獄の業火を顕現せしめ、あらゆるものを焼き尽くし給え!
炎獄魔壊砲陣」
一掃できるレベルではないにしろ、ここまで昇華出来た彼は賞賛すべきことだろう。
だが、怪物たちは一向に進軍を進める。
燃えていていてもお構いなしに攻撃の柱は止まらない。
もう人が生きられないレベルの居心地さが却って不安にさせた。
もう誰一人、助からないと思っても彼らは生きる諦めたりしなかった。
「ロカサ、お前はあいつらを囲って逃げろ!出来るだろ」
ルーヴァはそう言って笑いながら敵陣に突っ込む。
レリメシリディアも続いて駆けていく。
エルクレもシリルウスも本当に勇敢で無謀だった。
「ああ、達者でな。生きていたら元通りに過ごすだけさ」
ロカサは生き残った生徒たちを連れて、生徒会議室を脱出した。
ぼくはと言うとふらふらとしていた。
なにも出来ないぼくは見守ることでしか出来なかった。
力と知識もないぼくに出来ることは本当になかった。
ただただ、一人で浮遊するだけの存在と化していた。
彼らが無事に逃げられたらしく良いなと祈りながら現実逃避をした。




