希望と未来が支え合えない時間軸
彼はそう告げて、礼を取って下げる。
彼女たちにあるものは決して交わらない光景なのだろう。
「言いたいことは後回しです、が。シフレンは本当にこっちに来てよかったの?」
ナフキンをナーディディアがシフレンに投げ、受け取ったシフレンは唇を拭き。鞘に付いた紙を取る。
「ええ。あの人は、本当に馬鹿な人だと想う。蘇らせて、ここに来ることを承知で送り込んだんだから。決着は付けておくつもり。お嬢様はまだまだ未熟児ですから、たっぷりと鍛えてもらった方が宜しいかと存じます」
ナーディディアも頷いて、サハト(彼)に受け止めた経緯を説明した。
「そうですか、お嬢様は何度もここに来てらっしゃっていたのですね。申し訳ありませんでした、ですが。敵だった相手に背を向けているお嬢様は本当にお馬鹿と存じます」
二人して笑い。そうしていることが何となく不思議に思えた。
「私は、きっと彼氏なんて多分出来ないタイプなんだと思うわ。シフレン、もう一度。力を貸して下さる?」
「お嬢様、わかりました。貴女の忠誠を誓い、シフレン・ケプネアシークに名を懸けて。お嬢様に誓います!」
指輪を翳して、互いの忠誠を確かめ合う。
クリックは、外にいる風景となって見守ってしまった。
サハトは、肩を叩き。肯いた、ああ。これが百合なのか、と。
男同士、わかり合えないはずだが。こういうときだけが理解し得た。
クリックは、ぼそぼそと喋っていて、何を言っているのか。わかっていない。気持ち的にお嬢様がああいうものを受けている光景が浴びて、愚痴愚痴なことをしていた。
シフレンがこちらを向かい合うと、クリックは暗具を取り出し。戦闘準備を取る。
ナーディディアも戦闘の状態を切り返す。
「君らは"絶望“は知っているかい、たったいま。百合百合しい、姿を観て。俺はひどく甘い。蜜を吸っているようだったよ、そこの男にも。同情するよ、もう。殺れそうだ!」
クリックは《碌でもない縁》《さよならの消しゴム》《はぐれの芽》を発動する。
全身に満つる光が何回転も高速移動をクリックの生命軌道を描く。
「なぁ。お前らは女だから、いいんだけどな。俺にとって、尊いもんだから、これらを見て俺は興奮するんだよ!」
首筋や胸を必要以上に狙い、同時に二人を剥がしに掛かっていた。
ほぼ確実に同時で相手をしていたクリックは執事あったことを忘れて、一人の男として。
女性に対する気持ちを顕わにする。
非常にキモい気がするが、けっこうな気持ちで挑んでいる。
「《賽の願い夢》《時を奪う熱》《神の雷奏》《絶の誓憧》《華樹の纒鏡》」
クリックはひどくキモいことをしている関わらずに攻撃がエグい力を発動した。
ナーディディアとシフレンは互いに頷き合い、双方の力を込めていく。
「貴方のことはひどく失望していますが。あの領主様ですから、この方を勝手に拾ったでしょう。ですが、仕事に対する気持ちは理解できません。本当にキモいです」
シフレンはそう返すが。クリックは恍惚した言葉を懸けられて、いるのにも関わらず。その罵倒がクリックに当て嵌まったことに誰しもこの男は変態だった。
ナーディディアはうわぁと、引いていると。
ナイフの筋がナーディディアの首筋を抉った。
掠り傷でも、当たり前にクリックはひどく興奮していた。
サハトははぁと溜息をついているが。「さっさとやらんとおめぇら、死ぬぞ!」と口元に描き撮した。
激励ではなく、本気でサハトは告げるけど。サハトは冷静に装う。
クリックは、シフレンを狙いに定め。続きの筋を描いて動き、素早く尖る刃が腹部を抉った。
彼女を苦しみを関係なしに何度の筋を突き通す。
クリックは本当に嬉しそうに、抉り出す力を入れる。
旋風が吹く風の力がシフレンにダメージを与えていった。
サハトは、ああ。こいつは。
「あな・・・たは。ひどく、忠実なの・・・・ね。だか・・・ら、あの。人が・・・」
絶命しているのにも関わらず、八つ裂きに葬った。
「大変ようございました。たっぷりお礼を差し上げれなければ、死の夢は見れましたか。これでも穏便に済ませた方ですよ。お嬢ちゃん、もう。貴女に居られた人は消えました、領主の名を以て。排除致します!」
疲れを知らずに動く執事の男の姿が彼女の目の前に迫る。
ナーディディアは、また死ぬの!と嘆く暇なく首筋を一切れに流れた。
サハトは、クリックに立ち会う。
「お前は、そうしている“こと“でしか。出来ないらしいな、流石に殺せそうだと思うが。しない、俺が」
首を切る。が、再生し「生まれない。ことを」再度同じことする。「全く聞きやしない男だ」どこから喋っているのかわからない。
サハトは何度も切り刻まれる。クリックは機械兵器のような姿で攻めていく。
服はもうボロボロ、素っ裸になった。
技を止めさせる。
「さっさと、終われ。やることはなくなっただろ」
サハトは止めさせた。何の動きを見せず、はっきりと。
ちゃんと服を整える。サハトは向き合うが。はぁ、溜息をついてしまう。
「わかりました。貴方様は、領主様の命令が効かない存在だと知っておりましたが。これ程の持ち主だったとは、異境の盟主。不者の魔王様」




