英雄はあった時代に、かつて会った運命の輪
王都ギリレシク中央部レンシュラート騎士舎レンシュラート騎士団が率いる精鋭部隊は槍、斧、鎌を主な武器を使い。
連邦軍や帝国軍に負けない軍事力を高めていた。
魔法銃などは研究施設団が管理し運営している。
巨大な組織機構は最も大切な術式を編んでいることらしい。
そんな軍隊にいた人物がいた。
水家の子孫となる人物がこの世界で生きていた。
逆転生を行うきっかけになった男である。
魔術授業をすべて合格し、首席卒業した凄腕エリート。
黒と白の合体魔術を組み合わせた転生術式だった。
これがまだ、未完成な部分があっただけに酷く困惑するだろう。
そして、ここに集った強者たちがいた。
英雄と呼べる者達はこの時代にいた。
国が疲弊した世界から、出てきた強者たちが英雄と呼ぶ功績を収めた歴史が刻まれている。
復讐者、王位継承権、勇者。それらを交えた会合が行われる。
その時代にいた人物たちは中に勇者と呼ぶ男がいた。
ウルガ・セアラ・ル・アルコス、この者が勇者である。
各国の世界情勢に載せた人物たちが英雄の伝説に残る。
サハトはこの時代にもいた。
繰り返しに生まれる時代にずっと、ずっと。
流れ下った部下たちと共にいた男がレンシュラート騎士団の団長グラスト・フォン・ヴランカデアを指揮した王国を守護する騎士団団長だった。
一人の青年が"逸輝"と同じ雰囲気の青年がこの騎士団に所属していた。
名前のルラル・ケリチェ、16才になったばかりの青年だった。
ケリチェは地方方面の地名で、平民の男の子は親に無理を言って王都の騎士団に入団した。
それからいうもの酷いばかりだった。
気持ちは負けないと必死に食らいついて、毎日を過ごしていた。
この時代の魔物と呼ぶ生き物たちは魔石を持ち、体内に溜め込む性質があることはわかっていた。
それ故に活用方法は多彩だった。
生活用品や、武器道具など。多くの製品が生み出された。
彼ルラルは、とある草原地帯に派遣されていた。
ルラルの同僚のレーキとクラッセが二人と一緒に捜索していた。
「呪われた宝石ジュエル、光輝く石ってやつがあるって言うけど団長が言うこと胡散臭くて、俺。リタイアしたいぜ」
レーキは呟きながら、辺り捜索している。
「レーキ、ここいらでとんずらしようぜ。怒られても平気でいようぜ」
クラッセも同じく、そんなこと述べていた。
真面目に取り組んでいたルラルは紅く光る何かを発見した。
「レーキ、クラッセ。これ何だろう」
手に広げる石はどこか歪に見えた二人は急いでルラルに忠告する。
ルラルは石を弄くり回している姿は子供のよう。
そして、彼の身に起こってしまった。
二人の制止する前に、見えた光が溢れ出る涙の塊のような注がれる彼を中心に広がっていく。
「あれは急いで、団長に報告しよう」
「ああ、分かってるけど。あいつが‥‥‥‥‥‥。」
燃え広がる前に二人は急いで、そこから抜け出した。
遠く眺めることしか出来ない二人は急ぎ、団長のところまで走り抜ける。
テントが無数にある場所に着くと、必死に叫ぶ二人の声が響く。
天幕の中にいる団長と副団長は何事かと思っていると、一人の団員が団長のことを呼んでいると応える。
「何かと言えば。そんなことために呼ぶな、と。伝えろ!早くっ」
団員に黙って頷くと急いで、二人の方向に走っていった。
再び、戻って来た団員は何やら慌てている様子だった。
「団長、団長!今はそれどころじゃないですよ!」
酷く興奮した声で、団長に呼びかける。
「うるさい。黙れくそガキがっ」
副団長も同じくそう思っていた。
だけど、その一言に発した途端。
「あの目掛けているルラルが大変なことになっているっす、急いで団長に伝えたいと言っておりました。あいつらがそう言っていたっす」
いつもさぼっている二人がそう言っていたと団員は伝えると、団長は何やら慌てて出て行こうとする。
「グラスト団長。前に言いましたよね、予め準備を怠らないことを」
「ああ、分かってる。がしかし、あいつがそうなるとは思わねぇよ!」
武器やら道具を詰め込む袋に抱えるとジャケットに忍ばした小型ナイフを一本差し出し、宝石のような塊を一直線に突き刺す。
何度も同じところ突き刺す。
数分間経って、割れる音が鳴った。
黒く蒼い塊のような物体が突如現れた。
蠢いて走り出すような塊があちこちにさざないた。
狂うように生きる生き物はそこから這い出そうとしない。
取り出した生き物を掲げ、呪文を唱える。
《休みなく働きに感謝し、木霊する脈動が走る線に寄って決まる。邪教に等しい値を以て貴い命を捧げた愚か者に絶対なる力と団員に命を捧げる祈りに誓う復讐者に我らを祝福せよ!》
クラッセとレーキはこれやべぇと思っていても、その場には動けなかった。
団長の躰に纏わり付く黒き力を捧げた祈りは肉体に及び精神も憑き成る咆哮を挙げた。
[ああ、懐かしい。やっと、やっとだ。殺せる時が来た。あの野郎がいない世界で思う存分に壊せる]
声が反動して聞こえる音は周囲に及ぼした。
「団長もたちが悪いですよ!もう、これじゃあ。殺せないじゃないですか」
クラッセとレーキ以外は黒き灰に覆われた。
魔人、呼ぶ男二人はどちらとも破壊が十分な覇気を放つ。
逃げ出せなかったレーキとクラッセは、案外無事で居られたことに感謝した。
あの二人以外は、天幕に張っている場所などは黒き力に呑まれた。
団員もその場にいたのだが。どうやら呑まれたようだ。
副団長はちょっと違う色合いのパワーを発揮し、腹部や頭を中心と攻撃を起こす――ーーが大してダメージは与えられていない。
大地は隆起し、細長く伸びる一撃ごとに威力は増大する。
[半魔人如きが当たり散らせてんじゃねぇ!!]
紅黒く染まった大地に陥没する勢いで一本の線をなぞる。
長く尖った爪でその勢いを増す。
「団長だって、あんなことまでやってその場から逃げんな!」
雷の炎が纏い、揺らす天気を響かさせる。
レーキとクラッセはどうにかここから脱出方法を考えるけれど、時間と戦闘音が短くされたようで焦り出すも逃げられない場所から脱出するなんて無茶なことをしているだろうと思った。
辺り一帯が陥没だらけの地面は、この二人がどれだけの闘いをやったのか分かる現状だった。
互いに譲らず、攻撃を繰り広げる二人。
どうして生きているのだろうと思い、二人は身につけているペンダントを見た。蒼く翠がうっすら輝く宝石が二人の身を守っていた。
そのお陰で生きているだと実感し、逃げ出す方法を考えた。
二人はこの戦場の最中に飛び出し、急ぎ足で駆け抜けることを提案し賛成した二人は実行に移した。
そうして、二人は逃げ出すことに成功する。
[あいつら、いつの間にかいなくなってんじゃねぇか。おめぇのせいだぞ]
盾に付与した飾り火は燃え盛る壁を生成して防ぐ役割を果たしていた。
ずっと、同じ攻撃を反していた元団長に副団長の攻撃をその壁でやり遂げていた。
拳を振り下ろす何度も同じ場所を繰り返し続けていた。
「ええ。観てましたよ、これからあんたを倒すまで。同じこと繰り返すんですかっ」
何度も衝突し合い、混ざり合った光と影が交ざり合う。
更に増して打ち上げる拳が光る。
[ちぃとはやれっつーのっと]
風を纏い振り上げる直線の一撃は副団長に当たった。
副団長も元団長に与えられた攻撃を受け流すと、足を捻り右回転に腹元へ直撃させる。
「だから。あなたはダメなんですよ!私がどれだけ努力しても報われない成果はずっと前にありましたよ!」
[しってるっつーの。前々から思っていたんだが、おめぇの母ちゃんじゃねぇぁよ!]
鋭く伸びる刃は掠め取り、流れるような弾丸を弾く。
紅、翠、白、黒、蒼の順に煌めいて弾かれる光は攻撃が当たる度に漣を靡かせる。
魔人の姿になっているグラスト団長とレンシュラート騎士団の副団長を務めるルクゼエルブ・ローゼンゲルサン。
ルクゼは半魔人の力を受け継いだ後継者。
団員の中でも、蔑み差別な経験を重ねた。
そんな地位に立っているのにこんな仕打ちだった。
「だからって、死ぬような躰はしていなっっい」
踏ん張る力を込め、空気を揺らすルクゼは前屈みに直進する。
ホールドするように回転、連撃を加えても平然としている。
旋風が吹き荒れる台風を抜けると、グラストは小さく血反吐を吐くが。周辺が穴だらけの場所に立つ二人の男。
元はここが拠点をしていた場所というのに、跡形もない。
団員すべてが消滅したのに、まるで気にしていないようだった。
[焼き果てろ!半魔人野郎がぁぁぁァァァァっっ]
「こんな所で死んでたまるかぁぁぁ!!」
サハトが着いた頃にここは、焼け野原になっていた。
焦げた死体と、温く生暖かいまま凍り付けされた男の姿があった。
サハトはまたこれは凄いなと関心する。
ルラルがいた場所では、もう既に遅かった。
【呪源が届いた。前なき日を臨み、吾は轟いたこと嬉しく想うぞ。厄災にして至現の王、この肉体はあまりに脆弱すぎる。さて、呪装はあるな、だが。この指輪は外れん、仕方なしに世界を巡り壊そう。そして、忌まわしい者共蹴散らそう】
光はルラルの収まり、半霊の姿をした怪物は体を乗っ取り支配した。
最も辛い戦いがこの時代で始まった。
サハトはそうとも知らず呑気に探索している。




