望み切った。かつての世界で願う。
18人は当時のことをサハト自身がよく知っている。
彼は何回目なのか分からずもよくわかっていた。
そう、何度も彼らに遭っていた。
"19人目"の事実は誰も知らない。
編集担当者で社長の一人のことを、忘れていた。
名前も記憶も、彼らは覚えていない。
"いた"という記憶だけが彼らの記憶に残って"いない"
会った""こと""の記憶が存在する。
時が前世と呼ぶなら、とても昔の話だろう
この世界で最大な過ちがあるなら、彼が興したゲームの記憶だった。
それが【煌めき先へようこそ】の作品にある。
乙女ゲームに売るつもりもなく、一般企業に提供するお取り先様に我が会社の利点を挙げるつもりの作品だった。でもその矢先に一部の部室のグループが存在意義を取り上げた。
なんでそれを売り出すんだと憤慨する気持ちも持ったけど、仕方なかったらしいと同僚から聞いた。
社長がこれは女性受けにやれると思ったそうだ。
なら仕方ないと済ませる、が彼の記憶じゃ。やるせない気持ちに変わっていた。
そうして月日去り、彼はいつも時間帯に出勤する。
その日の朝が彼の日常を崩した。
ここまでの記憶で本当に誰も覚えていないのだ!
サハトはため息つく。
お願いしたかつての同僚たちに、また出逢えたことを感謝しつつももう一度チャンスをくれた事実に。
もう何度、転生を繰り返しただろう。
平和的な世界だったり、苦しみが溢れた世界だったりと。
何度も繰り返す。
これは最後の記憶になるだろうと思った。
世界の終言の夢が冷めた時が俺という心を奪い続けるだろうな。
だから。あいつの存在が変えられる方法で、恋愛してもらう。
呪い続けた巫山戯た遊びを終わらせるために。
16才で成人になる。そして、あいつは冒険者になろうとする。
そこに俺は""いない""ことはあの神の仕業だった。
約束も消えたあの世界で、俺という存在が消された。
「ダフテ・メルリック、ここに呼ぶ存在が現れせし唯一の王の行き先案内人よ。名をくれた分明にサラシエル・ルク・プランチェアの名に基づく。封印が世界に溢れたこの世にてかつて誓った者なり。神を殺す」
もう記憶のサハトの願いに込めた精神だった。
六億年の転生に加えて、灰の存在。
魔族や生活する住民たち。
国は七万以上滅びを繰り返した。
何度も経験するほどの悼みがサハトの心に染みていた。
大陸変動、地力の個体行動、魔物の集団移動などにある。
不魔術の魔法形態、詠唱は必須であるけど無詠唱でもできる技だけど。拘りがないサハトはこの魔術形態で何でも変化する技術まで昇華させた。
不魔術は属性の有無に関わらず発動可能な力。
どこでも使える技の一つになっていた。
無属性の究極体の一つに過ぎない。
どこでも孤独と苛まれる苦しみが付き纏う。
愚かな青年の夢が叶う日まで抗う。
俺が願うあいつへのほんのわずか気持ちだった。




