影に謡う喜びは人の順次に未来
六億七千年前にあった大陸と今の地形から考えづらい生き物たちが棲息していた。大陸ほどの怪物、小型サイズの化け物まで豊富に行き交った世界が存在していた時代に長男と生まれた男がいた。
国は差別が多く語る世界で繰り返す時間に飽き飽きしていた。神を崇める国も同じ事を繰り返しにやっていた。
ヴァブスター領領主カナーマ・ベスタル・ヴァブスター、その妻エルシスカの息子ネヴェスコール。
記憶が一番古い時代世界で目覚めた男は王杯や貴族意識などなかった。
それから五億年ほど経ち、再度生まれ直した。
ザクハ・リジブール・リリクレン、サハトの前身になった影の基で生きていた時代の記憶。
前ほど多くの怪物はいなかった時代だった。
ザクハは領主の仕事する一般な貴族社会の一人だった。
そして、一人の少女と出会ったことで運命は動いた。
語ることもないとサハトは思っている。
イストワール・ルーブ・タスロン、ご令嬢としてはよく彼女はサハトの下へ通っていた。
来なくなったと思ったら彼女はどうやら王族の反感を買い処刑されたという。
その時のザクハは余裕もなくなっていくのを感じていた。
時の魔法は非常に扱いが難しく難航する。
その時代背景にあったのは、王族の為に死んでいく民たちであった。
彼はとある実験に成功を収める。
だが、これが悲劇の始まりだった。
王も人も呑み込んでいく様は非常に愉快だった。
彼は魔王の王国を築き上げる。
それがルシュカエシレ自由民和国家。
永く長くずっとずっと前に溢れていた時代。
国が挙げていた神や宗教は誰も信じなくなった。
神に祈っても恵みを与えてくれないことを知ってしまったからかもしれない。
端の端に居を構えたのが異端の地獄と呼ぶ辺境だった。
それがサハトの異人の王や不禍の呪い人さえ呼ばれた。
古く残った資料にも載っていない歴史が数多くあるけど誰もその先の世界にいけない。
そんなところに魔王をやっていた時代が一番鬱陶しい時代だったと思っているサハトである。
非常に懐かしい思い出でもあった。
ギルド長に再度催促を確認をする。
「あとには戻れないわかって言うんだな。ここはもうそういう世界に成っちまったもんだけど、あんたは幸せであったか?」
「ああ、幸せな毎日だったよ。でももう終わりにしたい、こんな世の中は不便すぎる。いたちごっこでもう勘弁だ」
そうか、呟く声で辺りずっと見つめ。
《夜が花を添え、植木鉢が空を舞う。一番近い燦めきは明日を信じて居なくなる。木霊が異同する、世界に終息が終わらない。夢彼方に望む者。言葉すれば単純な理解、でも消えゆく言葉を失っていく。我ら皆、零れている。我誓うは運命に抗う弱者であり、強者もまた弱者であるが心を知らず。皆笑われ生きていく先が終わらない!サハトが魂名に弾む念に時代が映した世界をこの男に見せていく覚悟を問う。迷い無ければ示す目標を順ずる、選び変える選択がここ集まる》
白く淡い色をした表紙にギルド長へ渡す。
綺麗に紋様が入った資料がずらり並べていた。
サハトはゆっくりと問う。
「お前はもうどうすることも出来ないこと承知か?」
ギルド長はゆっくり肯く。
紙が色取り取り紋様をはじき出す。
「完了したみたいだ。勇者がもうそろそろ生まれる。時代が欲する情報が闊歩する。それでも歩み止めないと言うなら、お前はどうする?」
「ならば、君がすればいいじゃないか。私はここでの任務果たすだけだ。そして、後悔もしない。私は貴方に説教される覚えなどない」
サハトは子供に接するかのように、頭を撫でる。
何故この男がするのかわからないが、撫でまわす。
満足して、笑みを浮かべる。
「よかった…………。」
すっと、躰から砂の粒子が消されていく。
遺れされた子供がいる。
【忘れるな、我が夢に流れ唱う言霊が弾く。勇気ある者に、指して変わらず。望むままに】
風の音に紛れて風吹荒れる。




