貴族の趣味に準じられた世界に手助けの恩
夕方近くまでに隠っていた二人は、レゼックとともにコーネルド領を訪れる。
約90万人が住む都ロゾルトは各地に巡る食材や薬品の匂いが透き通るほどに多く出店し、大通りの道には工芸品や物品の管理が行き通る車線状がある。
道の奥に、多数のギルドが建ちめいている。
「ここって凄いね、人がいっぱい」
ハルトは手を繋いで歩かなきゃ、混雑する道沿いは多くの種族の人が行き交う。
「こんなところで、良いのか」
「もちろん、ですが。予想以上に混雑させる羽目になるとは、殺せる以外の能力を持たない一般市民に迷惑です」
スタスタと、歩くこと数分。到着したギルドに入り、受付係の女性に渡す。
「リサッタさん今日もお願いします。こっちの依頼で、問い合わせはできないのであちらの人らによろしく伝えておいて下さい」
サハトは、手袋を嵌めて小さな紙を渡す。ゆっくり見るリサッタは確認を取ると自然の笑顔で返す。
「はい、私の方で処理致しますが。他の冒険者に伝えないで下さい、これでも16才何ですから。新人受付の時に伝えたはずですよ、ベテランの人にいつも怒られる私に言うんです。サハトさん貴方は引き受ける仕事を取る行動は立派です、まだギルド体制も思う準備は出来ていないですから。総ギルドの関係性改善はしていませんが、つい最近ここに転属しました。これからもお願いしますね」
見知った人だったからだろう、と思ったが記憶が曖昧だった為。
「うんうん、わからん」
結論付け、後回しにレゼックを呼ぶ。
歩くこと数時間で着き、レゼックは礼を執る。
ハルトとサハトは、こんな光景を目に入れることが初めてだった。
広さが倍以上の屋敷に、種族関係無しに見ると大勢の人が整列して出迎える。
「貴族って、いつもこんなのするの?」
「いいえ、今日が迎える為の準備のためです。あなた方はこちらで焼き立ての食事を用意差し上げますが、くれぐれもご注意して下さい。毒もけっこう混ざっていますから、客人として私達がもてなすことで気持ちよくさせてたいので」
レゼックは否定しつつも、ハルトの言い分を丸め込む。
「では、我がコーネルド家の屋敷へようこそ。パネ、こっちに来て客人のおもてなしを準備して下さい。今から旦那様の許可とテーブルのコートをお願いします」
パネは鳥種族の傍ら、人種様々な種族が迎える館の者同士にハルトの腕に付けられた皮の糸を結ぶ。
「凄い速さだな、主義社会に当たった訛りが強い意志を感じる。まぁ、レゼックの力じゃ。無謀の運転だな、そこそこの力量がある限りの分配」
「おにい、じゃなかった。サハトさん、こういう社会風刺が巡礼にある歴史を刻むのですよね。僕はすっごいダメだと思う、偽善も他者の至りもそうだったように思い過ごして壊す人。嫌いな教科書だと、証明するもの。都合のいい方って何でも亡くなる、でも。何でこの依頼を見て引き受けたの?」
「しみじみ、こういうことは誰かがしない意味を知ろうとしない自身の問題だな。ああ、これって面白そうだったから」
「気に入って、助かりますが。ハルトさんサハトさん。もう既に狙いを向けられていることはご存じで」
「道中、変なのおっただろ。ハルト、ん。見てなかったのかよ」
否に動揺するハルト。中にいるのに関わらず、小さな異変が襲い掛かる。
地面が針が出て、何もない空間に長方形の鋭く尖った金属の刃渡りが抜け。階段端に尖らせた石や捲れる絨毯を通りぬける。
「………………、面白かったな。二人は大丈夫か?」
ややぼろぼろの服落ちしたハルトと、摩れた執事の格好のレゼックはちょっと油断したようだった。
「やはり、確かだったようです」
レゼックは影の備えのある魔法を付与し、見えない陰にした服装に戻る。
「ハルトさん、あなたは大丈夫なのですか」
ハルトは、一緒になって直っているところに少し驚いつつビシッと決めたサハトの前で小さく風の魔法を唱える。
「ウインドレア。ふぅ、大丈夫」
「さぁ、着きました。お館様の登場です、こちらで着た服装でいいので」
用意していた物台を置くと、瞬時に入れ替わるハルト達。
扉を開くと、翼と風が舞い上がり。
周囲の物は一定スペースを保つ状態が空間に並ぶ。
「おう、来たな。レゼック、またえれぇもん連れてきたな。おれの名はコーネルド伯爵家当主ルスヴァーノ」
髪は折り畳み水平線に伸びた空中に滑らかの服装が目立つ男は遊び感覚のまま、色々の物を動かしている。
ハルトは呆然とし、サハトは感心する。レゼックはいつもことだと諫める。
「使用人の扱いは、この伯爵家で一番マシと言える環境ですが。慣れてしまうと麻痺しています、お館様。本来の依頼を果たせませんよ」
「は、は、ははは、もちろんだとも。レゼック 例の件ありがとうな、我が息子どもがやらかした件にまぁ。同意もなく連れて来る者も多いがな」
縛り付けられた男達と数人のここの使用人らしき人達だった。
レゼックはあはは、笑いを堪えながら不気味に真顔の笑みを浮かべた。
「一人一人は、ここに務めてきた若い連中だから。けっこうですけど、物辱を与える愚物は必要ないと思いますが。お館様が許さないご様子なので、走りつつ確保した次第。集まったことです」
「にしても、レゼック。本当にえれぇもんだな、こいつら。おれを見ても平気そうにしていやがるとは、驚いた。そこの小っちゃい小坊主は異様に強さあるぜ、これでも。領主の地位に拘っちゃいねぇ」
二人は平気な顔を浮かべる。
普通なら驚くことだろう。
「で、これから判断っちゅーこと起こすんだが。肝が強い連中が多いのは初めてや」
「まぁ、驚くことしましょう。ハルトさんサハトさん今日は一日の依頼を引き受けてありがとうございます。後始末の為に犠牲になる方もいらっしゃることですし、お館様のご子息の片付けを手伝いお願い致します」
ハルトはサハトに向いて、困った表情をしてサハトはハルトに頭を撫でる。
「いいってことさ、そもそもあんたらの"後始末"のやつが原因だから巻き込むこと出来なかったやろ。ゴブリン退治でも視線はあったことだし気にせんかった、ハルトは鈍ちんだからわからんかったと思うわ。今が楽しければいい」
「それとな、執事の格好似合わんで」
「バレているようだぞ、レゼック」
「あは、ははは。やはりそうだったみたいですね」
コーネルド家の実の子だった身代わりの人間は、孤児の頃に引き取り。
既に王国の野望で殺されていた息子の似た子供を父に持った男は、王国に不審を抱き続けていたが父として威厳を保ちつつ息子に接していた。
教育方法を間違えたのか、暴走狂言を繰り返した。
その結果、取り潰しになるまで追い込まれた状況となった。
「つまりは、復権復興を願い立てて俺たちに手助けすれと言う訳か。俺には、あんたの読みがさっぱりわからん」
「はい、とっちめて。こちらでやぶなくしょ、帰省させますので」
サハトは、自由の魔法陣を描き。
十分か二十分かわからない時間を、筆の名前を描き上げ召喚陣に成した紋を伯爵の男に手渡す。
「うまく、やれた。で、早くして、飯を食いてぇから。陣を踏むように出せば、出て来るぞ」
何を書いたのかわからない文字体系列を、男は握り。
「斯うすれば、良いのか」
「ああ、そうそう」
光が突如、産み出され、景色が変わると一人の子供が召喚に成功した。
「それで、あんたが罪悪ある子供か」
子供とはサハトは見つめる姿は、やや劣った伯爵家の子供とは思えぬ太り気味の16才の男の子だった。




