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賭け事は大事なこと。青年は冒険者になる  作者: ジェネニスク
憧れの対象、学園の旅路に来る者たちの行方
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出逢いの証明、依頼の望みに知る権利

三日前に引き受けた仕事に着いた二人は、ゴブリン退治の殺伐する雰囲気に囲まれて村の周辺の情報を掻き集めていた。


狼や大熊の魔物も多く出現して、序でと言うばかりに退治するサハト。


焚き火や木材を集めるハルトは、一風変わった印象がある。


「ああ、今日も野宿か美味いもん食べてぇよ」


愚痴の述べているサハト。


黙々と作業するハルトは狩ってきた大熊や狼の肉片を鍋の乗せ、ジュクジュクと熱する。


「はい、出来た。ウルフの煮込み料理」


「うぇぇ、またかよ。はぁ、下手くそなのに」


ずるずると啜るサハトは、如何に貧乏なのかアピールしている。


大熊の方は、収納のボックステレポートの方で乗せていた。


空中に浮かぶイメージで出来た器用なハルトは、調味料や資材の道具を使っている。


でも、出来た飯はだいたい不味い。


食わないと、明日を迎えられない。


丁度森林地帯にいる二人。そこに迎えられたのは異国の服を着た男だった。


「おや、こんな場所に二人さんは何なさっているんだい?」


「あんた、誰だ。話し掛けたことは俺たちに何か用か?」


不機嫌そうに応えるサハト。じっと見つめるハルト。


両方から不思議な視線で伝わる男は、ふと帽子を取り出して挨拶する。


「わたしはコーネルド伯爵家執事のレゼックと申します」


「この間、壺の穴を割った人?」


ハルトは、酒場であった出来事を思い出しながら喋った。


「ええ、まぁ。仰る通り、伯爵家次男がやってしまったことですね」


昨日の酒場で酔っ払った男がいたことがあった。


その男が伯爵家の次男だったやつだ。


でろんでろんと飲み明かし、隣の所の場所に設置されていた壺に自ら激突した男はふらふらっとどこか彷徨い歩きながら宿に着いた日の出来事を覚えていなかった。


けっこうみんなが騒いでいたことを覚えていた。


「あんなに呑んで余程のことじゃないと思わない」


「ええ、ですから。彼等に頼み、後片付けをしておりました」


衛兵はこの時代では当たり前だった。機械兵やら大型魔獣やらに出現して、大量に余った人材をこの地に轟ませることにした王権国家は不思議に馴染む順番が早かった。


銃の機関銃の開発、銃器の開拓はどの場所より早く済み。


人々は、大らか人生を歩む道を選んだ。


レゼックは、この国ではもはや当たり前だった文化のままの人間で一人一人の力の均衡は少し危うい状況の準位にいた。


ほんの僅かで変化に絶えきれず、増幅する世界の遺産が回り


時の膿を渡り、輝く場所を目指す方向は誰によって書き替えられる。


そんな背景を持ったレゼックさんは、ハルト達に気にせず


「君たちにちょっとした依頼を申し込みたいだけど、受付係に止められてね。そこに依頼項目貼ってるだけど誰も受けてくれなくて困って終ったわけだ。この時代の貴族の力は弱さ満点なのは多くの狩人、採取者。冒険者が占めている、けど。あなた方なら引き受けてくれると思い、ここに来たわけさ。あ、自分の名前はルーリャ・シン・レゼックと言います。雇われの執事を務めております」


二度言う彼の言葉は、二人の意思に気にせず続けた結果である。


「内容も依頼も知らないのに、よく平気そうにしているね。ま、気にしないけど。どうするかこの場で決めよっか」


サハトは掲示板に転移してから載せてある紙を取り出して確認する。


じっくり見るサハトは、その横でハルトは飲み物をずずっと音を立てつつレゼックの方を向く。


「ああ、とりあえずわかった。お代わりだ。ハルト、次のやつで最後だから。また今度な、で。ここがまだ草原の中間辺り、まだ町に帰られる距離。あんたはここに俺たちを何となく知ってた訳だ、どうしてコーネルド伯爵家の長女を殺しの依頼と殺害なんだい。自分でやれば済む話じゃないかな、あんたはまだ自分に力がないと言い訳しているからか。どうでも良いが、高ランク冒険者や闇ギルドでもあろうにどうしてだい」


動じないリューヴァは不思議そうにしている。


「利用が出来やすいからでしょ、まぁ。私の仕事には関係ない話ですが、皇帝皇女がご覧なさった時に一時バレてしまって。この場に皆様を殺させたら気持ち良いだろうと、思いまして」


「凄いね、サハトさん。この人、おもっきりだね!」


食べながら、クチャクチャと音を立てるハルト。律儀に口を拭くサハト。


「そういえば、まだあるだけど。食うか?」


「宜しいですが、お邪魔しても」


頷くサハトはどっさりと置くイノシシの肉やゴブリンの破片、鳥肉も豊富に揃え。調味料も豊富に口を豊かにする。


この夜、サハトは起きていた。


「まだいる。起きていて良いのか?」


レゼックに尋ねるサハトは焚き火がより燃えるよう、術を施すと自然の結界が生まれる。


「理由もなく、襲う力はありません。この命も持たないことを知っていますが、あなた達なら出来ると知っていました。故郷ある町の消滅、理解に及ばない現象も知っております。突如の各地の異変、魔国の規模確変。どれも大きな力でした。我がコーネルド伯爵家も同様に、あったのです。豊かになるよりも奪われる恐怖や、自身の安置に。耐えられることなどいないでしょう」


「まだ望んでいるのだろう、あんたは。しかし、俺たちにはまだできないと言おう! 夢で終わる日がお前たちに平和になることなどない。力で制した未来なら、お前たちで終わらせることは出来る。そうしないなら、今この時がお前たちにある未来の証明だ。飯を食ってる途中だったが、割り込む勇気に感動する」


レゼックはボタンに仕舞っていた道具を取り出して、サハトに渡す。


「要らん、お前が仕舞っとけ。テント張ってるから寝るぞ」


袋の塊を仕舞い、いつの間にか張られていたテントに潜り込む。


レゼックは不思議な彼等に、ちょっと思い留まった。

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成り上がり 令嬢 貴族社会
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