扉の先に待つ敵
扉を『触手』で開ける。そして中に入る。その瞬間、地面が揺れた。
構える。続く地震、何が来る。この感じは、
──下からだ。
「ゴァァァァッッッ!!」
地中から頭が出てくる。次に前足、体、後ろ足、尾と姿を表す。その姿は、龍のような見た目をしており、足は短かく太い。地龍と言うのがしっくりくる存在だ。
その大きさは タイラントベアをゆうに超えてる。
全長15mといったところだろう。
まさにボスにピッタリな奴だ。
「『叡智』あれはなんだ」
" 鋼龍”
十大魔獣の一角
『土』の力を宿しており変幻自在に操ることが可能
討伐すれば『土』の力を自由に扱えるようになる
種族スキル『寄生』は無効
十大魔獣、つまりこのレベルの魔物が後9体いるのか…
それに『寄生』が効かないのは、大変だな。
これまで俺は体力を4割まで削って『寄生』し、勝ってきた。それが出来ないのは辛い。だが
「ま、何とかなるだろ 。──スキル、『魔力砲』!!」
寄生生物と鋼龍の戦いの火蓋が切られた。
スキル『魔力砲』、文字通り魔力を込め、撃ち出すスキル。撃ち出した魔力は真っ直ぐ飛んでいき爆せる。
これは石の見た目をした魔物、ロックビーストから得たスキルだ。
まずは小手調べ。相手の技量を計る。すると相手は
「グォォォォォッ!」
なんと魔法陣を展開、そしてこちらに向け膨大な量の岩を飛ばしてきた。
「ッ!『空壁』、『硬化』!」
スキル『空壁』、文字通り空気の壁を作るスキル。
防御や足場として利用できる汎用性の高いスキルだ。
スキル『硬化』、『魔力砲』と一緒にロックビーストから手に入れたスキル。体を硬くできる。
「ぐぉぉぉああぁぁ!」
この1発を耐え凌ぐ。まずはそれからだ。じゃないと負ける。『空壁』が壊れた瞬間、新たな『空壁』を張る。
張って、張って、張って、張って、そして、
「はぁ…はぁ…やって…くれたな、この野郎。
スキル『魔力砲』、『触腕爪』、『溶解液』!」
自分の持つ攻撃系スキルを全てぶつける。
「『脚力強化』、『腕力強化』、『聴覚超強化』、『視力超強化』、『嗅覚超強化』」
バフスキルを全て使用、本気でいく。
「グッ、ガァァァ!」
鋼龍はすかさず魔法陣を展開、さっきのをまた………
「させるかよォ!! スキル『黒霧』!」
スキル『黒霧』、相手を暗闇に包み込むスキル。
「グァァァァ!! 」
魔法は的外れな位置に放たれる。
これなら押し切れる。──ん?
ふと、背中を見ると1部溶けえぐれている所があった。
あれは、『溶解液』?
なるほど、奴の弱点は、『溶解液』なのか。
とどめはさせなくとも大ダメージは与えれるだろう
だったらやることは1つ、
「スキル『溶解液』」
「ギァァグァァッッ!」
「『溶解液』『溶解液』『溶解液』『溶解液』『溶解液』『溶解液』『溶解液』『溶解液』『溶解液』!!」
ひたすら溶解液を使用する。奴の息が途絶えるまで。
そして、
「これで終わりだ! スキル『触腕爪』」
とどめを刺す。すると
〘汝の力身をもって理解した。力を授けよう 〙
そう聞こえ、鋼龍は光の粒子となり消えていった。
初のボス戦に勝利した。
8話になります
当て字の打ち方を覚えました。
これからも、もっといい物を書けるよう頑張ります。
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