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転生先が寄生生物(パラサイト)だった  作者: 夢宮海月
寄生生物(パラサイト)生活の始まり
3/116

異世界ライフは逃亡から始まる

異世界転生。

それはアニメ好きにとってとても素敵な事だ。

勇者に転生し、魔法やスキルを覚え、強い仲間を集めいつしか最強になっていく。

そんなことが可能な素晴らしい話だ。

しかし、自分の場合は……


「右も左も分からない知らない草原からスタート。更には転生先は寄生生物…」


この先が不安だ。まあ、スキルが使えるだけまだましなのだろうか。

…………これからどうしよう。

そう考えていると……


「グァァァァァァァァァ」


咆哮が聞こえた。

驚いて振り返ろうとする。

が、またもやもう間に合わず、全身を掴まれる感覚がした。

見ると、でかい鳥………(異世界だし魔物か?)がいた。

その鳥の魔物は俺を飲み込もうとしている。

……………えっ俺死ぬの?

転生して小1時間くらいで鳥の魔物に食われて終わるのか?

やばい、まずい、死ぬ。どうすれば ……

そうだ!!『叡智』!


"種族スキル 『触手』による防衛が最適”


文字が浮かんだ。

スキル『叡智』がどれほど信用していい物かも分からない。

だが、何もしないと食われて終わり。

───あぁもうヤケクソだ!


「えぇい、『触手』!!」


詠唱を唱えた瞬間、2本の触手が現れた。

ウニョウニョしたその触手は転生して失った腕のように動かせた。

………これなら少しは何とかなるかもしれない。


「この触手で、目潰し!」


俺は鳥の魔物に目潰しをお見舞いしてやった。

右目を潰された鳥は悶絶するかのような咆哮をあげ、俺を捉えていた足を離した。

おそらくこのまま戦っても勝ち目がないだろう。

なら今やることは…


「逃げ、一択!!」


俺は全速力でその場を離れた。

来た道を戻りさらに先へ進んでいく。

おそらく逃げきれただろうと思っていると………洞窟を見つけた。

今後、また鳥の魔物の類が俺を襲うかもしれない。

それなら、洞窟に居た方がまだ安全じゃないか?

そう判断した俺は洞窟に入った。

俺の異世界ライフは逃亡から始まったのだった。

3話になります。

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