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転生先が寄生生物(パラサイト)だった  作者: 夢宮海月
寄生生物(パラサイト)生活の始まり
2/115

異世界進出 自分はパラサイト


「ここはどこだ………?」


目が覚めた。

辺りを見回すと草木が生えている。


「俺は確か教室にいて…」


まだ完全に働いてない頭を動かす。

確か、あの時俺は死んだはずだ。じゃあ、ここは天国なのだろうか?


「いや、天国にしては少し現実っぽい………気がする………か?」


俺の天国のイメージはもっと幻想的だ。

だが、青臭い地面、揺れる木々。

ここはあまりにも現実世界のようだ。

いや、そんなことより……


「これって菊の花………だよな?」


近くにあった菊のような花を見た。何の変哲もないただの菊だ。 しかし、それは1つの違和感を除いたらの話。

その違和感とは、

自分の目線より高いのだ。

菊のような花だけではない。草も石も木も周りにある全てのものが大きいのだ。

自分は今どうなっているのだろうか?それを確かめるため………なにか鏡があれば。

………ああそうだ。

川か池………とにかく水面のある所に行こう。そうすれば自分がどうなっているのか分かるはず………






それから俺が川を見つけるのは意外とすぐだった。

近くにあった獣道をずっと進んでいたら目の前に川があったのだ。

獣道は獣が沢山歩いて出来る道だとアニメで見た事があった気がするし、必然なのだろうか。

そして、川に覗き込んだ。

するとそこには


「な…なんだよこれ…」


ナマコのような黄緑がかった色をした生物がいた。前方には触角が付いており、先端は赤色をしている。体長は………15cmほどだろうか。


「これ、俺か?」


水面に写った自分を見て困惑する。

分からない。本当に分からない。これは俺なのか?

俺は誰だ?ここは何処だ?教えてくれ。誰か教えてくれよ……


"種族名 寄生生物(エンシラルパラサイト)"


"エンシラル地方エンシラル草原”


「───は?」


目の前に文字が現れた。これは何なんだ?


"転生スキル『叡智』”

この世界の全ての情報を知ることが可能


……転生、スキル、知らない地名…

まさか………いや、嘘だろう?

おい、『叡智』とやら、俺はどうなっている?


"死亡した春野寄継の魂が『別世界』の生命、寄生生物(パラサイト)に転移した状態”


……おい、冗談だろ。

アニメで何回も見た、お決まりの展開。

俺、異世界に転生して、しかも


転生先がパラサイトだった



2話になります。

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