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「フミちゃんとハルくん」

作者: 赤城靖正

 フミちゃんとハルくんは仲良し姉弟です。

 二人は友達がいっぱいで、誰からも信頼されています。

 そんな二人の特技は嘘をつくことです。

 嘘であることが分かっていても、友達が多いので信じてくれます。

 そんな姉弟は、苦手な人がいます。

 フミちゃんはシュウくんという男の子が苦手です。

 ハルくんはキョウちゃんという女の子が苦手です。

 ちなみに、シュウくんとキョウちゃんは仲良し兄妹です。

 二人はとても優しい人です。

 でも、友達は少ないです。

 なので、本当のこと言っても、信じてくれません。

 フミちゃんとハルくんはそんな兄妹が苦手です。

 なので、一緒に嘘をついて、いじめています。

 シュウくんとキョウちゃんは本当のことを言いますが、信じてくれません。

 フミちゃんとハルくんは明らかな嘘でも、信じてくれます。

 それでも、シュウくんとキョウちゃんは優しいので、我慢します。

 しかし、キョウちゃんはついに堪忍袋の緒が切れ、ハルくんを叩いてしまいました。

 その瞬間をフミちゃんは見ていたので、暴力をふるったことを言い出します。

 これは真実です。

 勿論、信じてくれます。

 シュウくんとキョウちゃんは何とか状況を話しますが、信じてくれません。

 反対に、罵倒されました。

 仕方がありません。

 シュウくんとキョウちゃんは友達が少ないのですから。

 なので、二人は諦め、黙って聞き流すことにしました。

 それでもフミちゃんとハルくんは二人をいじめます。

 二人はいじめっ子なので、友達が増えます。

 いじめればいじめるほど、友達が増えるのです。

 こうしてフミちゃんとハルくんは友達がたくさんできて、幸せに暮らしてましたとさ。

 めでたしめでたし。


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