鳥鼠美也子は眠れない
人の腕が落ちてくる。
そんな不思議な話題を振ってきた親友に、美也子はああまたかと嘆息した。
妖精が住む森の一軒家。突然前触れもなく届く招待状。看板猫が居るガラスショップに現れる白い少女……。とにかく、いたるところで不可思議なことが多々起きる町、紅蓮街。
十九世紀イギリスをモチーフに外国風に造られ、アイドルを推し出すその町に住むただの大学生、鳥鼠美也子は親友で不思議現象好きの本条美希と共に、町で起こる不可思議現象に首を突っ込む毎日を過ごしていた。
ああ、どうせまた今日も不思議なことが起こる。
親友に巻き込まれながら、嫌な恩人に頼まれながら、美也子は今日もその町で不思議な目に遭い続ける。
巻き込まれ、政界にたどり着き、感情を動かさないように動く主人公を起点としたホラー系ライトミステリー。
※少しでも良いと思っていただけたら評価、ブクマ等をよろしくお願いします。少しでも評価が高ければ、続きを書く際、優先的に書く指標になります。
2022年追記:今後、いくつかの短編を追加予定のため、一時的にタイトルを改変。元の題名を章タイトルへと移動しました。