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終末後の世界を旅しよう!  作者: エント
先ずは異世界を認識しましょう
8/18

やはり魔王もいるらしい

「本当に!? 冗談じゃないよね!」

マオが夢じゃないよねと叫ぶ。

今日、愛瑠はマオと共にルーナから呼び出され、冒険者になる許可をすると告げられた。この事に愛瑠たちは大喜びしていた。

「やったね、マオ」

「うん!早く冒険者になりに行こう」

「お主ら少し待て。冒険者になるのは良いが冒険者についてどれだけ知っている?」

マオはルーナに未知を求める職業だと答える。それを聞いたルーナは頭を手で押さえ冒険者について説明した。

「……お主らが冒険者をどのように考えてるのはわかった。確かにそのような冒険者もおる。だがそれは本当に極僅かだ。……冒険者は主に人々からの依頼を受けてその報酬を糧に生活する。薬草採取や魔物の討伐等だ。他にも冒険者にはランク制度というものがあり、F、E、D、C、B、AそしてSの順番で高くなっていく。ランクごとに受けれる依頼が制限されておる」

軽くルーナが冒険者について説明すると愛瑠が質問する。

「私たちってどれくらいの強さに入りますか?」

「一概には言えない。冒険者のランクは強さもだが様々な場所に生息する魔物と戦う能力を測られるものでもあるからな。直接的な戦闘力だけでは何とも言えない」

ルーナが言葉を濁すが愛瑠としてもそれもそうだと思うので何も言えない。なので別の質問をする。

「冒険者になるにはどこでどうしたら良いですか?」

「桃地の町に行って冒険者ギルドで冒険者登録すれば良いんだよ!」

ルーナへの質問にマオが答える。

「そうじゃの。ここから一番近い冒険者ギルドは桃地の町じゃし、あそこは商売でも有名だから色々と冒険に役立つものが売ってるからの」

へー、と愛瑠は相づちをうつ。

「冒険者ギルドに行くならわしからの手紙も渡しておこう。あそこのギルマスには貸しがあるからの」

おなごの二人旅なら必要だろうから町に入る際の分も用意しようと言う。

「ありがとう村長!」

「よいよい、あとは愛瑠のためにもこの世界について軽く教えるとするかの」


マオが感謝をのべ、ルーナが愛瑠のために話をする。

「今わしらが住んでいる東大陸について話そう。この大陸は他の大陸よりも四季がはっきりしており、比較的穏やかなこの大陸には多くの種族が住むことが出来る。北東から南西に広がる森林、北部に連なる山脈、南部の湖等の平地以外で過ごす種族も多くおる。そのような様々な種族がすめるがゆえに魔王に狙われやすかったりもするの」

「魔王ですか?」

愛瑠が初めてきく単語に興味を引かれる。

「……そうじゃ。魔王とは人並み以上の知性を持っており、個で群を……国を相手どれる正真正銘の化け物のことじゃ」

「"大魔王“とか"剣獣王“が有名だよね」

マオが魔王の例をあげる。

「《終末》の前を生きた魔王たちで他にも五人の魔王が同盟を組んでいたんだって! 特に"大魔王“はその同盟の盟主で一つの大陸を相手どれるほど強かったらしいよ。実際その力で当時の西大陸の国や町、村を根こそぎ滅ぼしたそうだしね。"剣獣王“は歴代で獣人最強の剣士として有名だよ」

すごいよね~、とマオが言う。

そんな存在がいるのかと愛瑠が戦慄する中ルーナが話を続ける。

「まぁ彼らは既にこの世を去っておるが東大陸にも魔王が複数体おる。大陸の上では


風竜の魔王"バクザード“

巨人の魔王"キョウオウ“

蛇神の魔王"白水“


の三体の魔王が縄張り争いをしておる。

下は豚鬼人(オーク)の魔王"グールール“が支配しておるため南大陸に行くにはやつの支配地を通らねばならない」

「マジですか……」

大陸間の移動が絶望的な状況に口調が変わる。それに気づいてルーナは苦笑いしながら愛瑠に謝る。

「すまんの、言葉が足りんかった。確かに上は北大陸には行けんが南大陸に関しては貿易をしているため移動可能だ。むしろ"グールール“が力をいれている分野だ」

「じゃあ次は南大陸かぁ」

マオの気楽な声が響く。

「そうじゃの、じゃが南大陸に行くならせめてD出来ればCランクは欲しいの。そのくらいのランクなら大陸の移動中の護衛依頼が受けれるだろうしの。大陸間の移動費は高額だからの」

「りょうか~い。それじゃあCランク目指して頑張るよ」

「うむ、そうするのがよかろう。」



その後いくつか愛瑠たちに説明した後。最後にルーナが締めの話をした。

「さてと、二人とも旅に出るのだからその前に村の者たちにしっかり挨拶をしておけよ」

「はーい」

「わかりました」

元気な返事と冷静な返事が返り、お開きとなった。


愛瑠「どこかに緑色の大魔王が…」

ルーナ「?“大魔王"は今までに一人だけじゃよ」

マオ「"大魔王“を自称した魔王はいたけどすぐ他の魔王やら竜やらに消されたよ」

愛瑠「…」

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