森猫との遭遇(2)
これは一週間前にアデリーナと別れた後の話(続き)その2です。
02/01 日本足->二本足
「この洞窟は犬達が使うから猫達はどこかにいけだワン」
「ここはあたいらの縄張りだよ。駄犬はさっさと尻尾を丸めてあっち行きニャ。」
クロスケと子猫が森の木陰から状況を観察していると猫vs犬は激しく舌戦中であった。
人が見たらニャーニャー、ワンワンと五月蝿いだけだろうが俺にはこれらが会話として理解できる。
「御主人様がその崖の穴を使いたいと言っているのだ。痛い目に会う前に早く出て行けワン」
「ご主人に尻尾振るしか脳のない犬め、こっちはすでに怪我人も出てるんだから許さないニャ。」
ちなみに語尾のワンとニャは俺の脳内で付けております。
まだ舌戦中かと思ったらすでに一戦やった後らしく双方に若干の怪我人が出ているみたいだ。
会話の内容から犬が森猫達の洞窟を奪いに来ているみたいだが犬達のご主人様というセリフが引っかかる。
「クロスケさん、あの犬がご主人様と言っていますがどこかの飼い犬なんでしょうか?」
「ご主人様?犬の言葉は良くわからないがあいつらは村の犬ではない。」
「ということは村の外に犬を飼っている奴がいるんですね。ギムさんはなにか知りませんか?」
「知ラナイ。ソレヨリ俺ヲ離セ。犬ドモヲ蹴散ラスノダ。」
俺とクロスケは森の中で監視を決め込んだのだが、後から来たギムはあの場に飛び込もうとしたので、俺がパラライズを掛けて止めた後クロスケに押さえつけてもらっている。
すでにチャームの効果は切れているのでジタバタと暴れるが、クロスケが猫としては規格外の体格なので普通の猫サイズのギムじゃ抜け出せない。
「ギムさん一人が突っ込んでも蹴散らすなんて無理ですよ。」
「ソンナコトハナイ。俺ナラヤレル。イヤヤッテヤルゼ。」
ギムさんはどこの組の鉄砲玉ですか。
とりあえず俺達は観察を続けている。
「プルート、出て行かないのか?」
クロスケさんも突撃したくてしょうがないみたいだ。
あそこに奥さんと子供がいるかもしれないのだから気持ちはわかるが、出て行くにもタイミングってものがある。
「そろそろ俺達に食われる覚悟が出来たかワン」
「その鼻をもいでやるニャー」
そろそろ舌戦も終わりでまた激突するみたいだ。
見たところ戦力は犬13に対し猫16と数の上では猫が若干勝っているが体格差を考えると猫が圧倒的に不利な状況で、このままじゃ猫達がやられてしまう。
俺は激突前に介入を行うことを決定した。
「クロスケさん、今から呪歌を歌います。できれば貴方は耳を抑えて歌を聞かないようにしてください。」
「理解った。」
クロスケさんはギムを開放して耳を抑えてくれる。
俺は大猫なのに器用に耳を押さえるクロスケの姿がとても可愛いと思いなが広場に飛び出し呪歌を歌い始めた。
激突寸前だった猫と犬は飛び出してきたギムと子猫に驚き一旦動きを止めた。
猫は俺達を援軍と思ったかもしれないが、俺はどちらに与するつもりもない。
この場の戦闘を抑え犬どもには一旦帰ってもらうつもりだ。
そんな俺が歌い始めた呪歌は”東○音頭”である。
この呪歌の効力は当然踊りだすことで、この場合双方を踊らせて戦闘を回避させるつもりだ。
エーリカの本の中にも同じ効果を持つものがあったのだが、俺のイメージでは踊らせるならこの曲が一番だった。
呪歌もそうだが魔法にはイメージが重要だ。
知らない歌よりもより良く知っている歌のほうがより効果が出る。
子猫が”東○音頭”を歌いながら近づく。
最初は何事という感じだった猫や犬が歌を聴き始めると同時に踊りだした。
魔法もそうだが呪歌とか精神に対する魔法は魔法抵抗や自分の意志でその効果を無効化できる。
一流の冒険者であれば呪歌はほとんど効かないとエーリカの研究書にあったが猫や犬ではそんな事をできる奴は居なかったようだ。
結局その場に居た全員が踊りだし始めた。
「何だこれワン」
「体が勝手に動くニャ」
俺はちょっと悪乗りして”東○音頭”の振り付けを付けてると全員俺に習って踊り始める。
何回か歌って踊っていると猫も犬も息が切れ始めた。
そりゃ体が勝手に知らない踊りを始めりゃそうなる。
そろそろ頃合いだと思い俺は呪歌を”東○音頭”から”夕焼け小焼け”切り替えた。
この呪歌の効果は家に帰る気にしてしまうだ。
これに切り替えると踊り疲れた猫と犬達はそれぞれ撤退を開始した。
犬達は森の中に向かい、猫達は洞窟に入っていく。
しばらく呪歌を歌い続け双方が戻ってこないことを確認すると俺はクロスケにもう耳を抑えるのを止めさせ二匹で洞窟に向かった。
◇
洞窟内には老若男女、子供も含め50匹ほどの猫達がいた。
洞窟にはなにか光る苔みたいなものが生えているのか夜目の効く猫ならば不都合なく動き回れる程度に明るかった。
先ほどまで犬達と戦っていた猫達が呆けた顔で洞窟に戻ってきたので洞窟内の猫たちは何が起きたのかわからず不安がっている。
そんなところに大きな黒猫とそれに乗った子猫という余所者が来たので一身に注目を集めてしまった。
ざわざわとざわめく猫達の中からかなり歳をとった灰色の毛並みの猫が俺達の前にやってきた。
「あんたたちが戦いを治めてくれたのかね?」
どうやら彼女がこの森猫達のリーダらしい。
「僕はプルート、森のハズレの魔女の使い魔です。状況はよく分かりませんが争いは好みませんので一旦争いを止めてもらいました。」
何回目かの自己紹介だな。テンプレとして登録しておこう。
彼女はいかにもリーダっぽいクロスケじゃなく子猫が返事を返したのでびっくりした様子だった。
「私は森猫の長をやっているサミーだ。今回は皆を救ってくれてありがとう。あのまま戦っていたらどれだけ被害が出ていたが解らなかったよ。」
「いえいえ、ところで怪我をしている猫がかなりいるみたいですが、大丈夫でしょうか?」
「ここ数日犬どもに襲われて怪我をする猫が増えてね。薬草を食べているんだけどおっつかないんだよ。」
どうやら森猫はポーションを作る材料の薬草を食べて体を治すことを知っているらしい。
でも効率はかなり落ちるみたいで大きな怪我は治らないのだろう。
「僕が回復の奇跡を使えます。あんまり回数は唱えられないので怪我の酷い猫から順に治療します。」
「回復の奇跡って...なりは子猫なのに使い魔ってそんなにすごいのかい。」
サミーさんは俺が回復の奇跡を使えると聞いてすごく驚いている。
「これは使い魔としての僕の力ではなく、神様の力です。」
「神様ね~」
「”好奇心の女神”様です。そして僕がここに来た目的は森猫達にその信者になってもらえないかお願いに来たのです。」
俺は酷い傷を負った猫達数匹に回復の奇跡を唱え癒していきながらサミーにここに来た目的を語った。
「猫達を信者に?そりゃ無茶だ。」
「村の猫さんは快く信者になってくれましたよ。それに信者になればこうやって僕みたいに回復の奇跡を猫でも使えるようになりますよ。」
「そりゃ坊やが使い魔だからだろ。」
「だから、使い魔だからじゃなくて僕は”好奇心の女神”の神官だから奇跡を使えるんですよ。」
本当は”好奇心の女神”を信仰している訳じゃなく勝手に押し付けられているんだけどね。
まあそんなことは正直には言えない。
そうやってサミーと話をしながら何匹か癒しているとそろそろMP切れって感じになってきた。
後一匹で終わりかなと思っていたら怪我で寝ている白猫をみてクロスケが急に駆け寄った。
おかげで子猫は振り落とされ地面で腰を打ってしまった。
「クロスケさん急にどうしたんですか?」
「猫のくせにどんくさいね。」
振り落とされて腰を打ってしまった俺はサミーさんに呆れた目で見られてしまった。
いや、もともと猫じゃない俺には空中回転とか無理ですから。
「ミコようやく会えた。」
クロスケが怪我している白猫に語りかけているがどうやら白猫は意識がないようだ。
俺が白猫の怪我を見たところ犬の噛傷じゃなく刃物で切ったような傷でかなり深い傷だ。
今日最後の回復の奇跡を白猫に唱えたが傷はかなり深く完治は出来ず彼女の意識も戻らない。
「クロスケさん、白猫が貴方の探しておられたミコさんですか。」
「そうだ。プルートもう一度奇跡を唱えてくれ。」
「すいません、今はもう奇跡を使えるだけの力が残っていませんので、しばらく待ってください。」
「そうか...」
意識の戻らない白猫の傷をクロスケは自分の力で治そうというのか必死に舐め始めた。
「彼女の怪我は他の人と違い犬に付けられたものじゃありませんね。鋼鉄蟷螂にでも遭ったのでしょうか?」
「昨日ミコは餌を探しに行って傷を負い洞窟の前で倒れていたんだよ。鋼鉄蟷螂はこの辺りじゃこれだけの傷をつけるほど大きくならないから別な奴にやられたんだと思うんだ。」
「別の奴?」
「あたしにも良くわからないけど、ここ数日犬達が猫を襲い始めたことと関係があるように感じるよ。」
「犬の言っていたご主人様がミコを襲ったということですか?」
「ご主人様?坊やは犬の言葉もちゃんと理解できるのかい?」
どうやら猫達は犬の言葉をちゃんと理解できているわけでは無いらしい。
ただ鳴き声の雰囲気が理解できる程度なのだろう。
子猫は使い魔のせいなのか犬の言葉も理解できるみたいだ。
「この森では猫と犬は敵対関係にあったのですか?」
「イヤ、もともと縄張りも離れていたしこんな風に争いが発生したことはほとんど無いよ。この数日いきなり犬達が猫を襲い始めたんでこっちも不意を突かれた状態で困ってるのさ。」
この森では猫と犬はもともと争っていなかった、しかしここ数日で猫が襲われ始めたと。
やはり犬の言っていたご主人様が原因のようだ。
「犬達はどうやらご主人様に命令されてこの洞窟を狙っているみたいなんです。サミーさんが知らないならなんとかそのご主人様の正体を探る必要がありますね。」
俺的には犬も信者に加えたいので犬のご主人様に関して情報が欲しい。
犬は群れでリーダに従うものだからその主人を倒してしまえばうまくすれば犬も説得できるかもしれない。
「僕が回復の奇跡を再び唱えれるようになるには少し時間がかかりますので、今から魔女の小屋に戻って薬を持ってきます。」
「そんなことして大丈夫なのかい?」
「ええ、なんとかしますので、その間サミーさんには犬達のご主人様が何なのか調べてきてもらいたいのです。」
「このままじゃ森猫は此処から追い出されてしまうからね。坊やに言われなくても犬のご主人様については調べさせるよ。」
「ありがとうございます。では僕は薬を取りに行ってきますね。」
俺はミコを必死に看病するクロスケに小屋まで往復をお願いした。
最初は渋っていたが薬があればミコが回復すると言うと俺を背中に乗せて洞窟を飛び出した。
最初に来た時もクロスケはかなり早く走ったと思うが今はまさに超特急だ。
時々出てくる魔獣は全て避けるか踏み潰していく。
子猫は振り落とされないように必死に背中にしがみついているので精一杯だった。
クロスケのおかげで一時間とかからずに小屋についてしまった。
小屋に入り作りおきの薬の壺を数個とある物を袋に入れ担ぎ上げる。
すごく重かったがなんとか窓から外に荷物を持ち出せた。
外で待っているクロスケに再び乗って洞窟に戻る頃には夜が開けてしまっていた。
一晩中走り回ったクロスケはかなりへばっていたがミコに薬を飲ませて彼女が意識を取り戻すと二匹で何やら話し込んでいた。
俺は残りの薬をサミーに渡してまだのこている怪我人に回復の奇跡を唱えていく。
「この猫で最後ですよね。」
ようやく森猫の村は一段落ついたと感じた俺はか疲れのためその場でうずくまってしまった。
「そうだね、後は薬草で何とかするよ。坊やのおかげで助かったよ。」
サミーさんが労ってくれるが返事を返す気力もない。
俺はそのまま眠ってしまった。
◇
俺が目をさますと何故か子猫に囲まれていた。
どうやら眠ってしまった俺は子猫達が寝ている場所に運ばれたらしい。
(まあ、俺は今子猫だからな~)
見渡すかぎりの愛らしい子猫に囲まれて自分が子猫であることも忘れて俺は萌えていた。
生後数週間から2ヶ月ぐらいの子猫の集団に囲まれて萌えない猫好きはいないと思う。
俺が悶えていると子猫の中から3匹の黒い子猫が寄ってきて
「おかあさんをたすけてくれてありがとう。」
と言ってくれた。
どうやらミコの子供らしい。
お父さんのクロスケに似て真っ黒毛並みだがすごく可愛い子猫たちだ。
思わずもふもふしちゃったけど、子猫だと子猫同士がじゃれあっている風にしか見えないな。
「お母さんが助かったのは女神さまのおかげだよ。神様に感謝してね。」
「かみさまにかんしゃ?」
「そうだよ、好奇心の女神様お母さんを助けてくれてありがとうございますとお祈りするんだ?」
「おいのりってどうするの?」
「こうやって感謝の言葉を唱えて頭を下げるんだ」
俺は神様への感謝のやり方を子猫に教え込む。
サミーに信者になってくれないかとお願いしたら無茶と言われたが、子猫なら素直に信じてくれるだろう。
小さなところからコツコツと信者を増やすのだ。
クロスケ・ミコの子供の他にも奇跡で傷を癒した猫の子供達がいたらしく女神へ感謝を真似する。
なんか子供を騙す新興宗教の勧誘みたいであれなんだが、俺の大事なアレのために心を鬼にして信者を集めるんだ。
「坊や何やってるんだい」
サミーが目ざとくそんな子猫を見つけて声をかけてきた。
「神様への感謝を教えています。」
「.....まあ助けてもらったからそれぐらいは良いけど、変な事をあまり教えないでおくれ。」
サミーさんはやはり信者になることには否定的なのか俺に文句を言ってくる。
村の猫は信者になることを簡単に了承してくれたのになぜ森猫というかサミーさんは拒絶するのだろうと俺は不思議に思った。
「ところで、犬の様子を見に行った猫が返ってきてね、どうやら犬のご主人様を見つけてきたよ。」
もう犬のご主人様が見つかったのか。
「早いですね。」
「猫にとっちゃは死活問題だからね頑張ったよ。どうやら犬のご主人様は二本足で歩く犬らしい。」
「ん? 二本足で歩く犬ですか?」
「偵察に行った猫はそう言っていたよ。なんでも服を着て剣まで持っていたそうだ。」
「コボルトきたー」
冒険者になって最初に戦う定番モンスターのコボルトが出てきたことに興奮してしまった俺は叫んでしまった。
「ど、どうしたんだい、突然叫びだして。」
サミーさんが興奮状態の俺にちょっとビビっている。
森猫達はどうやらコボルトを知らないらしいな。
その時俺はコボルトを使って森猫を信者にする事を思いついた。
「サミーさん、犬のご主人はコボルトという邪悪な魔獣です。猫達では普通に戦っては勝てません。」
コボルトなんて普通なら雑魚中の雑魚だからクロスケさんなら勝ってしまうかもしれないが、ここは危険性を煽ろう。
そして俺が女神の信仰の力と言って魔法で倒せば森猫達も女神の信者になってくれるだろう。
「そんな恐ろしい魔獣にあたいらが戦いを挑んで勝てるのかね。」
「そこは僕が女神の力を借りてその邪悪な魔獣を倒します。」
「大丈夫なのかい?」
「大丈夫です。女神の力は偉大なのです。」
小説に出てくるような頭の悪い神官っぽいセリフだけど、猫達ならこれで騙されてくれるだろう。
「坊やがそう言うならなんとかなるんだろうね。」
サミーさんちょろいです。
「偵察してきた猫さんに詳しく話を聞きたいです。」
犬を偵察しに行ってきた猫はギムさんでした。
彼の偵察内容を要約すると、
犬がいつも集まっている大きな木の側でコボルトを見つけた。
コボルトの数は3匹
みんな服を着て錆びた鉄の棒(おそらく小剣)を持っている。
雌犬と子犬を紐でつないで木に縛り付けている。
とのことです。
どうやらコボルトは雌犬と子犬を人質にして犬どもを操っているらしい。
コボルトを倒すだけで犬達を傷つけなくてもこの争いが収まりそうなことが判り俺は胸をなでおろした。
「犬タチハ昼ハ獲物ヲ狩リ出カケテイタ。オソラク夜ニナッタラコッチニ攻メテ来ル」
他の猫はちゃんと話ができるのにギムだけなんか訛っているというかカタコトで聞き取り辛い。
だけどギムの偵察はかなり正確で役に立った。
「坊やどうするんだい?夜には犬どもが洞窟にやってくるよ」
サミーがどうするか聞いてくる。
ギムの話から昼の犬が少ない間にコボルトを襲ったほうが良い気がするが今の時刻は夕方、今から襲撃するとなるとこっちを襲いに来る犬たちと鉢合わせる危険性がある。
「二面作戦で行きましょう。コボルトのいる本拠地には僕とクロスケさん、それに後数名つけてください。残りは洞窟を守ってください。」
「しかし犬が全員こっちに来たらあっという間にこっちは負けちゃうよ。」
「大丈夫いざという時のためにこれを持って来ました。」
俺はジャジャジャーンと某青いネコ型ロボットのように袋からある物を取り出した。
「なんだいこれは?」
サミーは俺が取り出した物がなにか解らないらしく前足でペタペタ触る。
俺は邪悪に微笑みながらそれの使い道を教えてやった。
◇
太陽が暗くなり空が茜色に薄ぼんやりと光り始める。
子猫とクロスケ、ギムと後3匹がコボルトの本拠地に向けて出発した。
「ほんとに坊や達だけで大丈夫なのかい?」
「後心配なく、女神が僕達を守ってくれますよ。そちらも作戦通り守りに徹してください。コボルトを倒してしまえば犬達はもう襲ってこないはずです。」
サミーが心配そうに語りかけてきたが、子猫はキリッとした顔で大丈夫と答える。
そして6匹の猫は森に向けて走りだす。
森猫との話が長くなりそうなので書いた部分まで投稿しました。
コボルトとの決着は次回で。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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