表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/16

無性に泣きたくなった、ただそれだけ。


向けられる笑みも

撫でるような優しさも

大勢に与えているものと全く同じ


宥める声も

蕩けるような視線も

私のものではありません



まだ誰のものにもなっていない はずだけど

私も誰のものでもない けれど

糸と糸は離れたまま 結ばれることなく


何も頑張ってこなかった

挑戦することを恐れていた

踏み出すことが怖かった

そんなわたし


どんどん進んでいく

諦めずに関わりあっていく

弱さをさらけ出すことも厭わずに

大勢に囲まれて笑うあなた


そんなあなたのところまで

飛んでいけるでしょうか

飛ぶまではいかなくても

歩いていけるでしょうか

歩いていけないのなら

這っていけるでしょうか


そんなことをぐるぐる考えていたら

頑張ってねと優しい一言


突き放せばいいのに

どうせなら決定的に違う場所まで

突き落とせばいいのに

気持ちを知らないあなたに

思わず心で八つ当たり



そうしてから

わたしとあなたの立っている場所が

こうも違うものかと

本当に痛く感じました


だから ああ お願いです

私の涙を見て そんなにうろたえないでください

あなたが困るほどのものじゃないのです

あなたのそんな顔を見るたびに

どんどん涙が零れてく

理由なんてものはどうでもいいのです


ただただ あなたがいるから

こんなにも悲しく愛しい

それだけなのです



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お題提供サイト:哀婉
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ