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もう数える気すら、無い。
ぷつり
軽快で けれど同時に重々しくも聞こえるその音はまるで断頭台の断末魔
足元は白い花で一面覆い尽くされていた
新しく取ろうとすれば白い花びらを持つ花はとうになくなって
仕方無しに色つきの花びらを一枚一枚丁寧にとっていく
あの人を送り出して何日目
あの人を思って花で占うのは何回目
あの人の帰りを待って犠牲にした花は何本目
未だ戦っているであろう自分の愛しい人を思い浮かべながら
とうに数える事を放棄した頭とは別人のように
ぷつり ぷつり
指が正確に花びらをちぎっていった