笑顔
下手な文章ですが、よかったら読んでみてください。感想をできたら、書いてほしいです。
私はいつものように、彼の部屋へむかった。
いつもと違うのは、部屋に行くのを内緒にしてる事。
「バイトがはいったから」
そう言っといて、いきなり行ってびっくりさせようと思ってるんだ
“ピンポーン”
ドキドキしながらチャイムを鳴らす。
「はーい。」
“ガチャ”
彼が扉を開ける。
「っ…?もえ?今日はバイトなんじゃっ…」
「ん〜急に代わりの子がはいったからさぁ♪」
私は、中にはいろうとした
でも、はいれなかった…とゆうか、動けなかった。
可愛らしい女ものの靴があったから…
「ち…違うんだよ…」
彼は、しどろもどろ…
「最低っ…」
“バチーン”
私は、彼に思いっきり平手打ちをして、その場から走りだした。
「っ…はぁ…はぁ」
走り疲れ、私は歩きだした
気が付くと、涙で化粧はボロボロ…
私…好きだったのに…
あんなに、祐樹の事愛してたのに…
もう…いい。
男なんて…
愛なんて…
いらない。
それから、私は遊びまくった。
ナンパされたら、すぐついていったし、合コンもたくさんいった。
携帯には、たくさんの男のメモリーが増えた。
もちろん彼氏なんて、つくる気はない。
みんな一緒だから…
いつものように、遊んでたら、ナンパされた。
《またか…》
身体目当てな奴らばっかり…
それでも、私はナンパについていく。
「とりあえずカラオケ行くかぁ?」
ナンパしてきた一人の男が言った。
「行くいくー!」
結局みんなが言うから、ついていくことにした。
「もえちゃん…だよね?」
軽そうに一人の男が話し掛ける。
「うん…」
「まじ、かわいいよね?ちょー俺のタイプ」
あ〜うざっ
「あはは。うれしいな。」
うざくても、私は一人になりたくないし、傷つくのはいやだから、愛想笑いをする。
「ねっ?二人でぬけない??」
しつこいなー。
そう思ってた時。。。
「おいっ!俺、トイレいきたいんだけど、もえ?だっけ…?案内してくんねぇ?」
「へ…?私?」
「他に誰がいんだよ」
わけがわからず、手をひっぱられ、私はカラオケの部屋をでた。
助けてくれた…のかな?
「あり…がと」
私は、ぼそっと言った。
「別に。」
そいつは、部屋をでるとパっと手を離した。
愛想悪いやつ…
第一印象はそんな感じ。
中村雅也との出会いだった
「あんたさー、淋しいオーラでまくり。そんなんじゃ、ヤリ逃げされておわりだよ?」
「っ…なによ!初対面でなにがわかんの?むかつく」
「まぁさ、淋しいなら、俺が遊んでやるから、連絡しな。愛想笑いばっかで疲れんだろ?」
…………はじめて言われた
愛想笑いってなんでわかるわけ?
今まで出会ったやつらは、みんなそんなこと言わなかった。
ううん…気にしてなかった
私の心の中なんてみてなかったのに…
なぜか、私は、そいつと連絡先を交換した。
今まで、愛想笑いってばれないように、ずっと必死で演じてきたのに。
友達も誰も気が付かなかったのに…
中村雅也…
へんな奴…
それから、一週間後。
私は、雅也と遊んでいた。
たわいもない話。
不思議と雅也は、前から友達だったかのような感じがした。
趣味もあうし、一緒にいて楽しい。
「あははっ。雅也ってバカだねっ。うけるっ」
「初めて、本気で笑ったな?」
「えっ…?」
そういえば、私は、雅也といるときは、愛想笑いしてない…?
こんな楽しいのは、久しぶりだった。
「…ありがと」
私は、なんだか恥ずかしくなり、下を向きながら言った。
「もえ!お礼は、ちゃんと目をみて言えよ!」
雅也が、私の肩をつかみながら言った。
ドキ…
雅也の、綺麗な目に吸い込まれそうだった…
「ありがとう」
私は、雅也の目をみて、笑顔で言った。
「もえって笑うとかわいーな。」
くしゃっと私の頭を、雅也がなでた。
それから、頻繁に雅也と遊ぶようになった。
「もえー!今日合コンいかない??」
「んー、行かない!またね!」
あれから、合コンは行ってない。
雅也といるのが楽しいから
雅也と駅で待ち合わせをしていたし。
私は、急いで駅へむかった
「まさ…」
私は、声がでなかった。
雅也の隣には………
祐樹がいた。
知り合い?
「もえとは、どうなんだよ?」
「あぁ。順調だよ」
「そっか。うまくやれよ」
声が聞こえた。
私のこと?
ばっと、雅也と目があった
「っ…もえ!!」
私はとっさに、逃げ出した
どれくらい走っただろうか?
人込みのおかげもあり、雅也は、私を見失ったみたいだ。
「っ…はぁ…」
雅也が見えなくなり、私は走るのをやめた。
「ねぇ?一人?俺と遊ばない??」
またナンパ…
もうどうでもいっか…
なんか雅也もよくわかんないし…
祐樹とも友達で?
私を二人してからかってた??
やっぱ、男なんて…
「いいよっ!二人きりになれるとこいこ!」
「ラッキー☆行こう!行こう!」
私は、見知らぬ男の腕に自分の腕をからめた。
「もえっ!待てよ!」
雅也の声…
「知り合い?」
「知らない。いこう」
私は、シカトして歩きだそうとした。
“ぐいっ”
雅也は、私の腕をつかんだ
「こいつ、俺のもんだから。諦めて」
「ほっといてよ!」
「…ちっ、めんどくせーな。もういいや。他にも女いるし」
ナンパやろうは、そう言って消えていった。
「なによ!行っちゃったじゃない!」
“バシン”
一瞬何が起きたかわからない。
頬がジンジンする。
「あっ…ごめん。つい…。でも…」
「っ…ふぅ…。な…なんで、そんなかまうの?祐樹とグルになって、からかってたんでしょ?」
私は、涙があふれた。
いつのまにか、私は、雅也を好きになってた。
傷つくの怖くて、気付かないフリをしていた。
「違うよ…。たしかに、祐樹とは友達だよ。でも、もえをだましたわけじゃないよ。俺、ずっともえのこと好きだった。祐樹と付き合ってる時から…。写真でしか見てないけど。笑顔がかわいくて…印象的だった」
「えっ??」
「祐樹が、浮気してるの知って、まじむかついたよ。ぶん殴ってやった。別れたって聞いて、俺…」
「もえを救ってやりたかった。ナンパは偶然だったけど、あの時のもえは、愛想笑いばっかりで…つまんなそうで…。いつだって、祐樹との写真のもえは、最高にかわいい笑顔だった。だから…」
「……雅也…」
私は、雅也に抱きついていた。
「もえ…。俺は浮気しない。絶対裏切らないから。だから、俺と付き合ってくれる?」
「……私でいいの?」
「もえじゃなきゃ、嫌だ!もえをいつも笑顔にしてやりたいんだ。」
「……はい。私も、雅也が好き…」
私は、もう一度信じてみようと思う。
好きな気持ちを大切にしたいから。
ねっ?
人は、裏切られても
きっと恋をする気持ちは
なくせない
だって、好きになる事は
好きになってもらう事は
こんなにも幸せなことなんだから…