表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
尾張の飯炊き足軽、信長に拾われる 〜桶狭間の裏で名もなき兵糧係は腹から天下を支えた〜  作者: 常陸之介寛浩✪書籍・本能寺から始める信長との天下統一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
98/160

第九十八話 先に言う飯は、後の噂を細くする

川道を「少量補助線」として扱う。


 その言葉は、清洲蔵の中では整理された言葉だった。


 高畑線は正式飯線。

 川道は少量補助線。

 山裾は村線として育てる。

 北尾根は観察線。


 地図の上では、よく分かる。


 太い紐。

 細い紐。

 結び止めた紐。

 村の前で一度止まる紐。


 だが、地図の上で分かることが、川辺でそのまま伝わるとは限らない。


 むしろ、伝わらなければ毒になる。


 川道を少量補助線にする。


 その言葉だけが先に流れたら、どうなるか。


 ――織田が、いよいよ渡し場を軍の道にするらしい。

 ――少量と言いながら、次は大荷になる。

 ――喜助は清洲の役人になる。

 ――市松たち商人は後回しにされる。


 想像するだけで、噂紙の墨の匂いがした。


 だから、先に言う。


 敵の紙より先に、こちらの言葉を渡し場へ置く。


 弥助殿は、飯線図の前で短く命じた。


「川道へ先に行け。喜助、市松に話せ」


「はい」


「市松を外すな」


「市松さんを、ですか」


「文句の目だ。あいつが納得しなければ、渡し場の腹は納得しない」


 文句の目。


 権六が聞いたら、また胸を張りそうな言葉だった。


 実際、権六は横で胸を張っていた。


「文句の目は大事だ」


「おまえの話ではない」


「いや、俺の話でもある」


「違う」


 かやが笑った。


 だが、今回は権六の言葉も間違いではない。


 市松の文句は、川道を守ってきた。


 渡し賃の不安。

 買い取りの噂。

 小台の縄の音。


 どれも、出た時は面倒だった。


 でも、出たから直せた。


 出なければ、陰で腐っていた。


 川道を少量補助線へ進めるなら、まず市松に言う。


 そして、喜助に背負わせない。


 これは絶対だった。


 出発前、伊三郎が小さな板を渡してきた。


「川道少量補助線、説明案です」


 また板だ。


 だが、今日はありがたい。


 そこには、短く書かれていた。


 川道は、太い飯線にしない。

 少量の飯荷だけを、喜助の川見札に従って渡す。

 普通客の後ろを渡る。

 渡し賃に清洲荷の手間を混ぜない。

 水位・客・濡れ危険があれば止める。

 正式線ではなく、高畑を支える補助線である。


 最後に、伊三郎が少し小さく書いていた。


 「先に言う。後で噂にしない。」


 俺はその一文を見て頷いた。


「これ、いいな」


「市松殿にも分かるよう、短くしました」


「硬くないか?」


 かやが横から覗く。


 伊三郎は少しだけ不安そうになった。


「まだ硬いでしょうか」


「前よりはいいよ。でも市松さんなら、『少量って誰が決めるんだ』って言いそう」


「喜助殿です」


「それも書いたほうがいい」


 伊三郎はすぐ筆を入れた。


 少量かどうかは、喜助が舟と客を見て決める。


 これでよい。


 川道へ持っていく荷は、説明板と、厚味噌片の見本だけだった。


 飯荷は運ばない。


 今日は、飯を渡す日ではない。


 言葉を渡す日だ。


 川へ近づくと、湿った風が頬に当たった。


 昨日より水は落ち着いている。


 ただ、川面には細かい光が揺れていた。


 喜助は舟の縁を拭いていた。


 俺たちを見ると、すぐ顔を上げる。


「今日は荷が軽いな」


「説明に来ました」


「嫌な言い方だ」


 喜助は手ぬぐいを肩にかけた。


「説明ってのは、だいたい面倒の前触れだ」


「面倒です」


「正直だな」


「嘘をつくと、あとで市松さんに噛まれます」


 その市松は、渡し場の脇で布包みを整理していた。


 こちらを見るなり、顔をしかめる。


「俺の名が聞こえたぞ」


「市松さんにも話があります」


「ほら来た」


 市松は大げさにため息をついた。


「今度は何だ。渡し場を買わない次は、半分借りるのか」


「借りません」


「じゃあ何だ」


「川道を、少量補助線として扱う案が上がります」


 言った瞬間、市松の目が細くなった。


 喜助も黙った。


 川の音だけが残る。


「補助線?」


 市松が言った。


「それは、清洲の言葉か」


「はい」


「普通の客からすると、軍の道になるって聞こえるな」


「だから、先に説明に来ました」


 市松は腕を組んだ。


「言ってみろ」


 俺は説明板を出した。


 かやが横で持ち、皆に見えるようにする。


 喜助、市松、魚籠の男、たまたま居合わせた若い商人、そして渡しを待っていた老婆も見ている。


 人数が増えていたが、今さら隠す話ではない。


「川道は、太い飯線にしません」


 俺は最初にそう言った。


「高畑線のように、常に飯荷を通す線ではありません。少量の飯荷だけ、川の様子と客の様子を見て、喜助殿が渡せると言った時だけ渡します」


 市松がすぐ聞いた。


「少量って、何包みだ」


「その時の川と客によります。昨日までの試験では、客ありなら二包み。客なし、水が低ければ三から四包み程度です」


「誰が決める」


 予想通りだ。


「喜助殿です」


 市松は喜助を見る。


「本当か」


 喜助は眉を寄せた。


「俺が決める。舟が狭けりゃ二でも多い。客がいれば飯荷は待たせる。水が悪けりゃ一つも渡さん」


「清洲が急げと言ったら?」


「止める」


 喜助の声は短かった。


 市松は俺を見る。


「止められるのか」


「止められます。川見役が不可と言えば、清洲荷も止まる。これは渡し場不買板にも書いてあります」


「その板、まだあるな」


「あります」


 喜助が小屋の脇から板を出した。


 渡し場不買板。


 少し水を吸って色が変わっていたが、字は読める。


 市松はそれを見て、少しだけ顎を引いた。


「なら、次だ。補助線になると、喜助の手当てが増える。客の賃に混ぜないと言ったな」


「はい。川道飯荷手間帳に別に記録します」


「それも続けるのか」


「続けます」


「見せろ」


 俺は写しを出した。


 直近の試験分だけだ。


 飯荷二包み。

 小台使用。

 客一人先。

 待ち時間なし。

 喜助追加手間、舟底拭き取り一回。

 濡れ戻り一包み。

 客文句なし。


 市松はじっと見た。


「細かいな」


「細かくしないと、銭の穴になります」


「俺の文句は?」


「こちらです」


 別の欄に、市松の文句も書いてある。


 小台縄音、耳につく。

 対応、縄に布を噛ませる。


 市松はそれを見て、少し気まずそうな顔をした。


「本当に書いてるのか」


「はい」


「余計なことまで」


「役に立ちました」


 喜助が横で笑った。


「よかったな、市松。文句が帳面に出世したぞ」


「嬉しくない」


 市松はそう言ったが、声は少し柔らかくなっていた。


 そこで、魚籠の男が聞いた。


「補助線になると、飯荷は毎日来るのか」


「毎日は来ません」


 俺は答えた。


「必要な時に、少量だけです。しかも、先に喜助殿へ知らせます。急に大荷を持ち込むことはしません」


「急に来ない?」


「来ません。緊急の場合でも、喜助殿が不可なら止めます」


 老婆が小さく言った。


「じゃあ、私らが急に病人を渡したい時は?」


 それは、昨日まで考えていなかった。


 いや、どこかで考えるべきだった。


 普通の客だけではない。


 急ぎの客もいる。


 病人。

 産婆。

 怪我人。

 そういう時、飯荷はどうするのか。


 喜助が先に答えた。


「病人が先だ」


 迷いのない声だった。


 俺も頷いた。


「はい。病人や急ぎの暮らしの用があれば、飯荷は待ちます」


 伊三郎の板にはなかった。


 俺は小帳面に書き足した。


 病人・急ぎの暮らし用、飯荷より先。


 市松がそれを覗き込み、頷いた。


「それは入れろ。商いより大事な時がある」


「はい」


 若い商人が少し驚いたように市松を見た。


 市松はむっとした。


「何だ。俺だって病人より布を先にしろとは言わん」


「言いそうだったので」


「言わん」


 渡し場に笑いが起きた。


 それで、また空気が少し緩む。


 かやが説明板へ小さく追記した。


 病人・急ぎの暮らし用は飯荷より先。


 すると喜助が言った。


「暮らし用って言い方はいいな」


「なぜですか」


「客って言うと商人だけみたいに聞こえる。渡し場には暮らしの用も来る」


 なるほど。


 川道でも、暮らしがある。


 山裾だけではない。


 渡し場は商いだけでも、軍だけでもない。


 暮らしの道だ。


 市松が板を見ながら言った。


「補助線って言葉が硬い」


 また来た。


「どう言えばいいでしょう」


 俺が聞くと、市松は少し考えた。


「細飯荷でいい」


 喜助が吹き出した。


「おまえ、名前をつけるな」


「分かりやすいだろ。太い軍の道じゃない。細い飯荷だけだ」


 意外と悪くない。


 川道少量補助線。


 清洲の帳面にはそう書く。


 だが、渡し場では「細飯荷」で通じるかもしれない。


 かやが言った。


「渡し場では、その言い方のほうがいいかも」


「伊三郎が嫌がりそうだな」


「帳面には正式名。口では細飯荷」


 市松は満足そうに頷いた。


「それでいい。細飯荷なら、太くなったらすぐ分かる」


 痛いところを突く。


 確かに、細飯荷と言っておけば、こちらが量を増やした時に市松たちが気づく。


 それが抑えになる。


 文句の根っこにもなる。


「分かりました。渡し場では細飯荷と呼びます」


 俺が言うと、市松はにやりとした。


「じゃあ、細いままにしろよ」


「はい」


 喜助が川面を見た。


「今日は渡さないんだな」


「はい。説明だけです」


「それがいい。説明の日に荷を出すと、結局荷が主役になる」


 喜助の言葉に、俺は頷いた。


 今日は言葉を渡す日。


 荷を渡すと、言葉が薄まる。


 川道は、先に言うことで噂を細くする。


 それが目的だった。


 帰ろうとした時、市松が俺を呼び止めた。


「清吉」


「はい」


「山裾のほうはどうなんだ」


 思わぬ問いだった。


 川道の商人が山裾を気にしている。


「まだ飯荷は入れていません。村水火板ができ、空荷見分をしている段階です」


「そうか」


「なぜですか」


「針売りが、川向こうでも話してた」


 背筋が冷えた。


「何を?」


「山裾の村は、清洲に水と火を取られる、と。あの村が落ちたら、次は川向こうの村も同じだってな」


 針売りの言葉が、山裾だけで止まっていない。


 川向こうまで流れている。


 市松は続けた。


「俺は、山裾の詳しいことは知らん。ただ、川道で清洲が客をどかしてないことは知ってる。だから、『まだ決めつけるな』とは言った」


「ありがとうございます」


「礼はいらん。清洲が嘘をついたら、俺が恥をかく。だから、山裾でも嘘をつくなよ」


「つきません」


「それを先に言いに行け。山裾にも」


 市松に言われるまでもなく、その予定だった。


 だが、川向こうまで針売りの言葉が流れているなら、急がなければならない。


「すぐ行きます」


「飯荷は持っていくなよ」


「もちろんです」


 喜助が横から言った。


「市松が清洲の心配をする日が来るとはな」


「清洲の心配じゃない。渡し場の心配だ」


「はいはい」


「はいは一回でいい」


 二人のやり取りを背に、俺たちは渡し場を離れた。


 川道の説明は、ひとまず成功した。


 少なくとも、市松と喜助は話を聞いた。


 細飯荷という言葉も出た。


 だが、その代わりに、山裾への噂が川向こうへも広がり始めていることが分かった。


 次は山裾だ。


 村水火板があるとはいえ、針売りの言葉が外へ出ているなら、村だけで守りきれないかもしれない。


 山裾の村へ着いたのは、昼を少し過ぎた頃だった。


 飯荷は持っていない。


 持っているのは、川道で書き直した説明板と、山裾へ伝えるための小札だけ。


 村水火板の前には、おきよがいた。


 水桶の絵を、また直している。


「また子どもに言われたんですか」


 俺が聞くと、おきよは振り返って笑った。


「今度は自分で気になったんです。ここ、取っ手がないと桶に見えないなって」


 板が育っている。


 そう思った。


 とめ婆様と惣右衛門も、すぐ出てきた。


 俺は頭を下げた。


「今日は、飯荷を入れる話ではありません」


 とめ婆様が眉を上げる。


「先にそれを言うのはいいね」


「川向こうで、針売りが山裾の話をしていたそうです」


 空気が変わった。


 おきよの手が止まる。


 惣右衛門の顔が険しくなる。


「何と言っていた」


「山裾の村は、清洲に水と火を取られる。あの村が落ちたら、次は川向こうの村も同じだ、と」


 とめ婆様は静かに息を吐いた。


「落ちる、か。嫌な言い方だね」


「はい」


「村が清洲に負けたみたいに聞こえる」


「だから、先に伝えに来ました。清洲はまだ飯荷を入れません。水火約束が村に馴染み、次の重し見分を終えるまでは、飯荷を入れない」


 惣右衛門が聞いた。


「それは決まりか」


「はい。少なくとも清洲蔵としては、その方針です」


 とめ婆様が俺をじっと見た。


「清洲蔵としては、ね」


 市松と同じ鋭さだ。


 俺は頷いた。


「織田家全体の未来を俺が勝手に保証することはできません。ですが、山裾仮線として飯荷を入れるには、村の水火約束と女衆の許しが必要です。それなしには入れません」


 とめ婆様は少しの間黙った。


 それから、おきよを見た。


「板に書き足すかね」


「何をですか」


 おきよが聞く。


「飯荷は、村の許しなしに入らない」


 惣右衛門が頷いた。


「それは書いたほうがいい。男衆だけでも女衆だけでもなく、村としてだ」


 俺は少し驚いた。


 清洲が提案する前に、村が板を強くしようとしている。


 とめ婆様は俺を見た。


「清洲が書くんじゃないよ。村で書く」


「はい」


「外で噂を言われたら、村の者が板を指して言う。ここは落ちてない。村で決めるんだってね」


 おきよの顔が明るくなった。


「私、書き足します」


「字は惣右衛門に書かせな」


 とめ婆様が言うと、惣右衛門がまた少しむっとした。


「字くらい書ける」


「じゃあ、今回は曲げるんじゃないよ」


「曲げん」


 そのやり取りに、少し笑いが起きた。


 緊張がほどける。


 山裾は、まだ閉じていない。


「もう一つ」


 俺は言った。


「川道では、少量補助線という言葉を、渡し場では『細飯荷』と呼ぶことになりました。山裾でも、清洲の硬い言葉ではなく、村で分かる言い方が必要かもしれません」


 とめ婆様が少し考えた。


「山裾は、まだ飯荷じゃないね」


「はい」


「なら、『まだ空籠』でいい」


「まだ空籠?」


「そう。清洲はまだ空籠で見ている。飯は入れていない。そう言えばいい」


 おきよが頷いた。


「分かりやすいです」


 惣右衛門も言う。


「飯荷が来たのかと聞かれたら、まだ空籠だと言えばいい」


 まだ空籠。


 市松の細飯荷に続いて、山裾ではまだ空籠。


 清洲の帳面には硬い名が必要だ。


 だが、人の口で動く言葉は、こういうもののほうが強い。


「では、山裾では『まだ空籠』と伝えます」


 俺は小帳面に書いた。


 山裾、まだ空籠。飯荷未投入を村の言葉に。


 とめ婆様は満足そうに頷いた。


「針売りがまた来たら、そう言ってやるよ。まだ空籠だって」


 おきよも少し笑った。


「水桶も火種も、まだ触られてませんって」


 それは強い。


 村の中から出る言葉だ。


 清洲の弁明ではない。


 村の実感だ。


 帰る前、俺たちは村水火板の書き足しを見届けた。


 惣右衛門が字を書く。


 とめ婆様が横で見張る。


 おきよが、空の籠の小さな絵を描いた。


 中に何も入っていない籠。


 その横に、短くこう書かれた。


 飯荷は、村で決めるまで入れない。

 今は、まだ空籠。


 いい言葉だった。


 清洲蔵へ戻る頃には、日が傾いていた。


 伊三郎は待っていた。


 報告を聞くと、すぐに線帳と腹帳へ分けて書いた。


 川道、少量補助線説明実施。

 渡し場口語「細飯荷」。

 病人・急ぎの暮らし用は飯荷より先。

 市松、納得ではなく監視継続。

 山裾、針売り噂が川向こうへ拡散。

 村水火板へ追記。

 山裾口語「まだ空籠」。

 飯荷は村で決めるまで入れない。

 村の言葉で噂へ返す。


 弥助殿は報告を聞き、静かに頷いた。


「よい。言葉を先に置いたな」


「はい」


「敵の噂より早く置ければ、毒は薄くなる」


「川道は細飯荷、山裾はまだ空籠になりました」


 弥助殿は少しだけ笑った。


「硬い軍議より、よほど強い言葉だ」


 夜、清洲蔵では三種類の飯を少しずつ食べた。


 川道の厚味噌片湯。

 山裾の火なし飯。

 高畑の砦飯。


 北尾根の歩き飯は、今日は出なかった。


 保留の線は、無理に食卓へ出さない。


 権六が厚味噌片湯をすすって言った。


「今日の川道は、細飯荷の味だな」


「細い味か?」


「いや、細いけど芯がある」


 山裾の火なし飯を食べて、今度は言った。


「こっちは、まだ空籠の味」


「それは飯なのか?」


「飯になる前の飯だ」


 かやが笑った。


「変だけど、分かる」


 きぬが静かに言った。


「噂より先に、自分たちの言葉を持つのは大事ですね」


 作兵衛も頷く。


「飯荷が来る前に、言葉が道を作る」


 俺は椀を置いた。


 先に言う飯は、後の噂を細くする。


 川道では細飯荷。

 山裾ではまだ空籠。


 清洲の帳面には別の名がある。


 だが、道で生きるのは、人の口に乗る言葉だ。


 複数砦飯線は、いよいよ線ごとの役割が見え始めた。


 次は、その役割を信長様へ上げることになる。


 高畑正式飯線。

 川道少量補助線。

 山裾村線。

 北尾根観察線。


 その四つを、一つの飯線図として差し出す時が近づいていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ