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精神科で見た、患者と職員が壊れた瞬間

作者: 神谷透
掲載日:2026/04/04

患者は、弱者。



職員は、支える側。



そう思われている。



だが、


現場はそんな単純な構造ではない。




患者の中には、


状況を見て動く者がいる。



言葉の選び方。



態度。



相手によって変える。




一方で、


職員にも差がある。




ある看護師は、


水を求める患者に


コップ一杯だけ渡す。




別の看護師は、


時間まで待つように言う。




どちらが正しいかは、


わからない。




だが、


患者にとっては違う。




その差が、


葛藤になる。




「さっきはもらえたのに」




その小さな違いが、


積み重なる。




やがて、


不穏になる。





ある日、


患者が突然、


看護師の腹を殴った。




理由は、


はっきりしなかった。




ただ、


その前から、


小さなズレは続いていた。





別の場面。




個室で、


患者と職員が対峙していた。




言い合いではなかった。




力と力。




止めに入るまで、


時間はかからなかった。





また別の日。




「なんでこんな人が入院してるんだ」




そう口にする職員がいた。




上から目線は、


当たり前になっていた。





頓服薬を求める患者に、




「依存だからダメだ」




そう切り捨てる場面もあった。





患者が悪いのか。



職員が悪いのか。




その問いに、


意味はない。




壊れるときは、


どちらか一方ではない。




関わり方の中で、


起きている。





距離が崩れたとき、


人は簡単に壊れる。



最後まで読んでいただきありがとうございます。


人は「正しさ」ではなく、

関わり方によって壊れることがあります。


その距離感や関係性について、

現実の中でどう考えるかを発信しています。


https://x.com/yohakumaind/

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― 新着の感想 ―
初めまして。タイトルに惹かれたので読ませていただきました。 「距離が崩れたとき、人は簡単に壊れる」という文章に心打たれました。 素敵な文章、素敵な作品だと思いました。 大変よかったです。
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