精神科で見た、患者と職員が壊れた瞬間
患者は、弱者。
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職員は、支える側。
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そう思われている。
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だが、
現場はそんな単純な構造ではない。
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患者の中には、
状況を見て動く者がいる。
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言葉の選び方。
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態度。
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相手によって変える。
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一方で、
職員にも差がある。
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ある看護師は、
水を求める患者に
コップ一杯だけ渡す。
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別の看護師は、
時間まで待つように言う。
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どちらが正しいかは、
わからない。
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だが、
患者にとっては違う。
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その差が、
葛藤になる。
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「さっきはもらえたのに」
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その小さな違いが、
積み重なる。
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やがて、
不穏になる。
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ある日、
患者が突然、
看護師の腹を殴った。
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理由は、
はっきりしなかった。
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ただ、
その前から、
小さなズレは続いていた。
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別の場面。
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個室で、
患者と職員が対峙していた。
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言い合いではなかった。
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力と力。
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止めに入るまで、
時間はかからなかった。
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また別の日。
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「なんでこんな人が入院してるんだ」
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そう口にする職員がいた。
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上から目線は、
当たり前になっていた。
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頓服薬を求める患者に、
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「依存だからダメだ」
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そう切り捨てる場面もあった。
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患者が悪いのか。
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職員が悪いのか。
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その問いに、
意味はない。
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壊れるときは、
どちらか一方ではない。
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関わり方の中で、
起きている。
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距離が崩れたとき、
人は簡単に壊れる。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
人は「正しさ」ではなく、
関わり方によって壊れることがあります。
その距離感や関係性について、
現実の中でどう考えるかを発信しています。
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