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ガーディアン・リヴァース:境界を駆ける者たち  作者: 南蛇井


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98/111

誰も決められない ――主体を取り戻した代償

崩れゆく世界の中で、五界も、虚界も、そして人間たちも、

もはや自らの意思で未来を決めることはできなかった。


各勢力の状況


教団

統合を急ぐが、虚界の自律性により強制力は失われている。

彼らの思想は行動できず、ただ観測者として焦燥するのみ。


境界神

制御システムは完全停止。

過去の設計も、未来の介入も意味を失った。


ガーディアン

中立調停者としての判断権限を失う。

組織そのものが、ただ瓦礫のように存在している。


健太郎

世界を代行しないことを宣言する。

「俺たちが決める」の言葉は、今や空虚に響く。


美香

決定権は持たないが、世界の声を翻訳する立場にある。

世界が求める意思を代弁するだけ。


霧亜

事実しか示せない解析者。

可能性の予測はできても、選択はできない。


主体の不在


すべての力が停止し、残されたのは決定を下す主体の不在。

これこそが、本章最大の絶望である。


世界はもはや、**「誰も止められない流れ」**の中にある。


章末フック:カウントダウン


虚界側から最後の観測信号が届く。

境界完全崩壊までの残存時間が表示される数値は、確実に減少している。


健太郎は静かに呟く。

「……選ぶなって言われた世界で、

 それでも選べってことか」


世界は止められない。

だが、まだ終わりではない――

生き残るため、そして救うための戦いは、ここからが本番。

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