表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【作詞】pocket12のオリジナル歌詞集【詩集:ベテルギウスの夜明け】  作者: Pocket12
(2nd ステージ)〝幸せな嘘つき〟

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/90

〝拝啓、わたしを虐めていた人たちへ。〟

宝石箱に入れた石ころに価値がでる頃には人類なんてきっともう滅んでいて、地球には惑星アイルロンからの移住者しか住んでいないんだろうね。わたしは元気です。


わたしたちが通っていた高校は宇宙連合軍の本拠地に変わって、入学式の日に撮った写真は古代文明由来の暗号鍵として使われている。水泳部の部室は礼拝堂。野球部の日誌は地底人の行方を示す重要な手がかりとして厳重に保管されているんだって。でもまだ読み解けた人はだれもいないらしいよ。良かったね。知らないけど。


——あなたはいま何をしていますか。

  わたしはヒトゴロシをしています——。


有機生命体が生まれてから今日まで四季が続いてきた奇跡を噛み締めながら飲むコーヒー。神さまの機嫌次第でしか生きられないわたしたちを憐れんで、天気予報は星が涙を流す日を教えてくれるんだね。ビー玉でできた宇宙が交通事故を起こして生まれたのが宝石で、そんなもののために高いお金を払うなんて馬鹿みたいだって。言えないから、わたしはヒトゴロシにしかなれない。いつまでも、最低な大人にはなれないんだ。


宇宙人の存在を信じられるのはわたしがヒトゴロシだからなのか、虐められていたからなのか。交差点の真ん中で握るナイフが冷たく夜を刺して、悲鳴を殺した雪がわたしにむかって微笑んでいる。午前二時。四分前。藍色をしたわたしの青春が、オーロラみたいなガラスの窓に、口紅で残したさよなら。わたしはわたしが嫌いです。あなたよりも、ずっと。


……。

…………。


拝啓、わたしを虐めていた人たちへ。

  あなたはいま何をしていますか。

    

    わたしは元気です。

      ヒトゴロシをしています。

                  


                 敬具

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
以下の作品をメインで連載中です!
【エルフ・オン・ザ・ロック!】ヘブンズ・オブ・ロッカー【異世界バンド物語】
週1回、金曜日に更新予定
エルフの女の子がボーカルのバンド物語です! ぜひよろしくお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ