〝Hello, This Is Yu-Rei〟
白線の外側に立っていた女の子が
線路に向かって飛び込んだ
悲鳴の上がるラッシュアワー
キミの笑顔を奪った世界に
僕はたったひとつ、言葉を書き残すんだ
Hello, This is “Yu-Rei”
幽霊になった僕が出会ったキミの瞳
世界は暗くてどうしようもないんだね
雨にまみれたキミの痛み
そっと抱きしめることすらできないなんて
ああ、どうしようもなく
無力すぎる存在なんだな、幽霊ってやつは
想像力を信じていない僕には何ひとつ
キミの感じた苦しみを理解できやしないけど
ただひとつ、たったひとつだけ
キミの未来を信じて、書き残すんだ
Hello, This is “Yu-Rei”
幽霊になったキミが出会った僕の姿
意外にもキミはすぐに笑ったんだ
どうしてって訊く僕に、キミは言ったんだ
死んだら幽霊になるってことはさ
パパとママもどこかでわたしを
見てくれていたってことだよね
想像力を信じていない僕には何ひとつ
キミの感じた喜びを理解できやしないけど
ただひとつ、たったひとつだけ
キミの笑顔を見て、思ったんだ
キミが幸せになれないなんて間違ってるよ
幽霊になった僕とキミ
いつ消えるか分からないけど
せっかくだから一緒に見届けようよ
この世界の終わりを
いずれ太陽に呑み込まれて消えてしまう
バッドエンドの決まった行く末を
きみのパパとママを探しながらさ
案外、楽しいと思うんだよね
ねえ、キミはどう思うかな?




