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〝きっと僕は勇者になれない〟
きっと僕は
全てを救える
勇者になれないから
せめて誰かを守れる
愚者になりたいんだ
ノートに書いた数字の意味さえ
わからないくせに
想像力を過信して
優しさに傷つけられた賢者
キミが泣いても
どうせ世界を救えないなら
せめて僕は
僕の手の届く世界だけは
守りたいと思ったんだ
世界が広くて
よかったことなんて
なにひとつないって
泣いているキミのそば
きっと僕は
全てを救える勇者になれないから
せめてキミを
キミだけを救える
愚者になりたいんだ
さよならがいつまでも
ただしく聞こえる世界で
僕はずっとキミの手を握っていたい
きっとそれは
八月の愛くらいに
儚い夢だけど
ねえ、知ってる?
星の涙が夜に流れるのはね
誰にも泣いてること
気づかれたくないからなんだよ
笑っているキミのそば
きっと僕は
全てを守れる騎士になれないから
せめてキミを
キミだけを守れる
愚者になりたいんだ
きっと僕は
全てを救う
勇者になれないから
せめて誰かを守れる
愚者になりたいんだ




