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〝眩しさを嫌いになったのは〟
眩しさを嫌いになったのは
キミが汚れてしまったから
忘れられた映画の中で
はにかんだ太陽が
ひたひたと泣いています
愛を叫んだところで
答えてくれない世界は嘘
チョコレートが甘いのは
現実を見ていないから
ブランコから聞こえてくる
波の音は優しさでした
眩しさを嫌いになったのは
キミが汚れてしまったから
忘れられた記憶の中で
泣きべそをかく月が
ゆらゆらと落ちています
涙を流したところで
癒してくれない世界は嘘
チョコレートが割れるのは
夢を語り始めたから
ブランコへと照らされる
夕陽の味は物憂さでした
眩しさを嫌いになったのは
キミが汚れてしまったから
捨てられた世界の中で
膝を抱えたキミが
しくしくと笑っていました
眩しさを嫌いになったのは
キミが汚れてしまったから
眩しさを嫌いになったのは
キミが汚れてしまったから
キミが汚れてしまったからです




