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Balal

作者:晩華
 新緑がさわさわと風に撫でられた。
若々しい黄緑と水彩絵の具みたいに淡い水色がお手本みたいなポカポカ陽気を見せていた。

そんな黄緑に座り込むのはちいちゃいお尻が4つ。
団子みたいにくっついて座る少女2人。そこから人一人分離れて坊主頭が座っている。そして黄金色の髪を揺らした少年はそんな3人と向かい合うようにして膝をついていた。

「なに?話って」

少女のうちの片方。腰まである長いウェーブヘアーを耳に掛けた彼女はブスくれて言った。

現在はちょうど起床時間。そう、起床時間なのにシーツの中ではなく芝生の上にいる彼女らは起床時間前にわんぱくボウズらに叩き起こされて来ていた。
故にウェーブガールの顔には「私、不機嫌なんだけど」と書いてあるのだ。
一方その彼女の隣にいるチョコレート色の肌の少女はキョトリと黄金ボウズを見上げていた。彼女は叩き起こされたことはもうスッカリ忘れてしまっているらしい。

そんな少女2人を前に黄金ボウズはちろりと唇を舐めた。
丸坊主少年相手に散々プレゼンテーションしたが緊張するものは緊張してしまう。「今日は鬼ごっこで遊びます!」なんて内容ではないので尚更。

黄金ボウズはギチリ、と小さい手を強く握り込んだ。

「国を作ろう!オレたちで!」

言った!言ってやったぞ!
たった2人に言っただけなのにもう目的を果たしたみたいな顔でふんすと黄金ボウズは胸を張った。
丸坊主少年がニカリと笑い、2人の少女の目が丸々と大きくなる。



 国を作りたかった天使のなりぞこないたちがここからたくさん頑張るのである。
1.好奇心は猫をも殺す
2022/06/04 04:49
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