2話 夢の続き?
結局その日以降 同じ夢は見なくなった
次に同じ夢を見たのはそれから8年後の事になった
少女は16歳になっていた
黒髪 黒目 日本人なら普通に何処にでもいる女子高生のはずだった
しかし少女は努力して努力して知識を求めまくった
そこでは高校の入学式が行われていた
「入学生代表 麻生玲奈」
「はい」
返事をした少女があの少女であった
どこの高校でも一般的に入学生代表を務めるのは入試首席でありこの高校も
同じであった
入学式が終わり教室へ戻る
「お疲れ!玲奈!」
二人の女子が玲奈に近寄る
「ありがとう」
玲奈は近寄ってきた女子とタッチをして喜んでいる
この二人は玲奈の親友の明日香と奈緒であった
おなじ小学校 おなじ中学校 そしておなじ高校に入学した
3人は大親友だった
出会いについては後日機会があれば話したいと思う
クラスは3人ともおなじクラスだった
ホームルームも終わり3人は揃って帰途につく
一日が終わる
玲奈は明日からの高校生活を楽しみに寝るのであった
少女は空を舞っていた
あの夢だ、少女は即座に理解していた
高度5000メートル
自由落下中
何故か息はできる 息を整える
前回と同じく眼下に広がる広大な景色 森 平原 山 町 はるか遠くにお城らしきものも見える
ここから地表まで約2分 何が出来るであろうか
いろいろと考えるが対抗手段が思いつかない
ふと声が聞こえてきた
「対象を把握 保護します」
シャボン玉のような薄い膜のようなものに玲奈は包まれた
落下速度は落ちないが薄い膜のようなものは一緒に落下している
地面にぶつかると思った瞬間 玲奈は目を閉じる 衝撃がこない
おそるそる目を開けると 薄い膜のようなものが消え地面に降りていた






