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プロローグ






「ガルヴァン国第一王子の婚約者、アリシア・フィリーズ嬢暗殺未遂の首謀者として被告人リリゼット・アルガリータに極刑を言い渡す!」


裁判所にて裁判官に公爵令嬢リリゼット・アルガリータが判決を言い渡されたのは学園の卒業パーティーでエドワードから婚約破棄を宣告されたその日の夜にアリシアへの暗殺容疑をかけられた4日目のことだった。


彼女が在学中にアリシアに虐めを行っているところを見た同級生、娘が暗殺者にアリシア暗殺依頼を頼んでいる声を聞いたとアルガリータ公の証言が決め手だった。


彼女がアリシアを暗殺しようとした理由は在学中にアリシアに虐めを行ったことで婚約者に愛想を尽かされ婚約を破棄されたが故の恨みと妬みだと判断された。


通常貴族は殺人に関与したとしても生涯幽閉されるくらいなのだが、相手が将来の王妃となるエドワードの婚約者。


リリゼットは数少ない精霊獣と契約した優秀な魔法使いで何をしでかすが分からぬとエドワードの強い要望により彼女は処刑されることになってしまったのだ。


処刑方法はギロチン。


首と胴体が離れてしまっては運良く助かる見込みなどない。


投獄されている間に一刻一刻と近く"死"の恐怖から逃れるべく彼女は処刑執行3日前に毒薬を飲み自害した。


リリゼットの遺体は親族が引き取りを拒否した為、罪人らしく葬儀すらされず罪人を埋葬している墓地に埋められたというのが公式での記録。


自害した筈のリリゼットは死んでおらず別の国へ逃げ延びていたことをガルヴァン国の者達が知るのはずっと後になってのことだった…。




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