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短編2本 【最愛】/【花火】

作者: 紡花

【最愛】

君に見せたい美しいたくさんの景色


黄金の夕焼に浮かぶ影の富士


夕食の香り漂う街灯の街並み


灰色の空に浮かぶ月


季節を伝える花の色




君に抱えてほしくないたくさんの痛み


無機質な悪意


底なしの寂しさ


正義をまとう殺意


欲に塗れたルール




まだ見ぬ愛しき君へ


君に見せたい幸せが


知り得る痛みより多くなったら


神様のところからここに呼ぶから


まだ見ぬ君へ


これが今私ができる


最愛




【花火】

君もどこかで見てるだろうか


秋の夜闇に散る花火




どこかで元気にしていますか?


元気ならそれでいいのです




君もどこかでこの風に吹かれているのだろうか


髪を乱す台風の名残




どこかで頑張っていますか?


私のことなど忘れてくれて構いません




たとえ君には光のように一瞬の出会いでも


私はどうしても捨てきれないのです




元気ならそれでいいのです


今もきっと


あの頃のように懸命に走っているのだと思うから


私の知らないどこかでも


君が笑顔ならそれでいい

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