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Ep1.光より速い恋
『どうしたの?暇電?』
「いや、寂しかったらから電話していいよ。って言ってたからわざと仕事中狙って電話した。」
なにそれ可愛い。なんて言われてわたしも少し嬉しかった。いつしか私のなかではアキラは常に気になる人へと光の速さで加速した。
加速した恋はどこまでも突き進んだ。夜中の電話も苦痛から唯一の楽しみになった。少しはアキラの話を聞いて面白いとも思った。
そんな私の恋はアキラも同じように火花を散らして突き進んでいた。その度にかけられる甘い言葉に酔いしれ、アキラの気を引くために可愛い子を演じた。