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平和が一番

 白川さん、とうとう念願達成ーーー!!

 はい、その後。

 まぁ、えっと、その、ボーっとしてます。

 白川さんも地面にへたり込んだまま動かない。

 ……どうしたんだろ。


「…………わ…………い……」


 ん?今、小声で呟いたけど……全然聞き取れなかった……。

 手が伸びてきた……。

 白川さんはゆっくりと僕の両肩に手を伸ばし、掴む。

 ……つ、次は何?


「…………わからない……」


 わからない?何が?


「どうすればいいかわかんないよーーーー!!」


 だあーーーーーー!!!!

 僕を肩を掴んだまま凄まじい勢いで、前後ろにと僕を揺らす!!

 揺れる度に首がガックンガックンする。

 

「ねぇどうしよ!!このままじゃ恥ずかしいだけじゃん!!」


 そんなの知りませんって!!

 僕を強く揺らしたところで気持ち悪くなってくだけだから……。

 いい加減やめて〜〜〜〜!!!

 んで願いが通じたのか、揺らすのはやめてくれました。

 ただ、まだ僕の肩を掴んでいるては離さないままである。

 あー……頭がくらくらするー……ん、ふと目線を前にやったら白川さんと目が合った。

 みるみる内、顔が赤くなって……?


「あわわわ……」


 意味不明の言葉を口から発し始めた。

 だ、大丈夫?

 僕の心配をよそに白川さんは手を放し、立ち上がり、一気に離れ、くるりと背を向けた。

 突然の行動にわけわからない、とりあえず頭がかゆくなったので頭を掻いた。

 ああ……金剛でもいいから戻ってきてくんないかなぁ……。


「あ!!そうだ!!」


 またもや突然だなぁ。

 僕は白川さんの大声に驚き、肩を上がらせてしまう。


「ぱーちーだよ、ぱーちー。

 すっかり忘れてたー、ほら、皆が下で待ってるから早く行かなきゃ」


 おお!!そうだよ!!

 ぱーちーあるんだよね、ごっちそうが待ってるー♪

 そういえばさっきからお腹が空きっぱなしである。

 食欲が湧き出てきて、今までの事なんか、アポ――――ン!!だ。


「ほら、ダーリン、早く立って」


 白川さんは僕の元にまた近づいて、そのしなやかな手を僕の顔すぐそばまで伸ばす。

 お、おてですか?!

 僕は条件反射で白川さんの手に自分の手を乗せ、それとほぼ同時に手を握り、引っ張られる。

 ちょい痛いけど、引っ張られる力のおかげで楽に立てた。


「じゃ、行こう」 


 手は握られたままの状態、白川さんが歩きだすから自分も後を付いてくようにして歩く。

 何となく、離れるのが嫌だから僕も手を握る。

 

「あっ……」


 白川さんが握る手を見た時、また顔が赤くなってたような……?

 またもや嫌な予感、とは思ったけど、結局のとこ皆の元に着くまで何事もありませんでした。

 平和が一番……、ま、もう無事じゃないんだけどね。



 えー、書くこと無い、ので作者名である、風切りの猫の由来でも書きやす。

 これはあっしの趣味から取ったものでございやす。

 風切りはサイクリング。

 猫は夜行性。

 すなわち、深夜のサイクリング。

 一つ間違えば不審者でございやすけど……。

 でもやめられませんなー、あの誰もいない真夜中の街を駆け抜ける快感、自由な気分に浸れる最高のひととき。

 HAVE A NICE DAYなんか口ずさんだりしたら……もう最高!!

 たまに人にすれ違って恥ずかしい思いをしたのは幾度となくあるけど……。

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