ああ……僕って弱者
健太君こけたぁーーーー!!
すぐ後ろに白川さん登場ぉーーーー!!
はい、どーなる。
ハンパ無くなげ〜〜廊下の途中にあった妙な、ほんのり5cmくらいの高さの段差により捕まった僕、んで白川さんに追い詰められたわけで。
後ろから聞こえてきましたよ、何で逃げるのって。
まぁねぇ、だって怖いもんねぇ。
それ以外に理由なんかありゃしません。
今回こそ命を取られる気がする。
逃げた〜い、でも逃げられな〜い、ああ……絶体絶命っす。
「ほら、立って」
倒れてる僕の手を取る白川さん。
起こそうとするつもりみたいだけど……痛い痛い痛い、痛いってさーーー!!
うつ伏せなのに足の方にそのまま起こそうとして海老みたいな状態。
「あらー新しいキャメルクラッチね〜〜」
何のんきな事言ってるんすか!!
……ってかキャメルクラッチって、何?
それよりもこの状態どうにかしてえ〜〜!!
ぬあっ、今、腰の方からミシって音がした。
「あ、ごめん」
で、いきなり手を放す。
ぶ!!
反動で僕は、顔を地面に強く打ちつけた。
ああ〜〜もうなんかもうばったんばったんってなって……。
多分これのくり返しでじわじわと僕を弱らせて……どうすんだろ……な!もしかして食べる!?
「多分それはないから安心して、けんちゃん」
そりゃ良か……何!静絵さん!?ちょ待って!!
僕は静絵さんにひょいっと持ち上げられ、ストンと立った……。
剛腕……。
「あらぁ〜ありがとっ」
褒めては……いるよ、うん。
この中で一番弱いのは僕だから、下手な事言えない思えない………………に、にげた〜〜い……。
<むんずっ>
えっ!何?!
白川さんに襟元を掴まれた。
「お姉様は下でお待ち下さい。こちらもすぐ行きますので」
「え……でもね〜……」
「すぐ、戻ります」
<だだだだだっ……>
し、し、白川さん!僕を掴んだまま走っちゃったら……。
首が締まる〜……!!
僕を引きずったまま猛スピードで疾走していく。
んな!今僕浮いたっ……痛あ!!
浮いたというよりバウンドしてるだけかな。
何度何度も地面に叩きつけられ、ああ……星が見える。
天体観測ってこの事?
「はぁ…はぁ…着いた……」
ぶっ……!
勢いよく、白川さんは部屋に入る。
勢いよく、僕は部屋に入れず、入口の縁に体ごとぶつける。
もう散々……。
「そんなとこで寝ちゃダメ」
いや、こーなってるのはあなたのせいですから。
伸びてる僕の両手を持ち、白川さんは引きずって部屋の中へと入れる。
引きずられている中、ふと横を見れば長万部青年の姿が。
彼は床で寝て……あれ、目開いてる?…………仰向けでずっと天井を見てた。
ぴーんと背筋が伸びて、不自然に姿勢が良いなぁ。
……ここってさっきの部屋かな?
あのどでかい入口は元々どでかい扉があったとこだよね。
扉の破片が体に刺さって、さっきからちくちくして痛い。
ん、そもそもなんで戻ったんだろ……?
……嫌な予感。
10月です。
今月は、「Heart Of A Dog」いっぽんでいきやす。
とは言っても最近小説、ご無沙汰気味だったからな〜……。
いつもながら、品質は一切保証しやせん。
……ってかこれをここまで読む人はそんなもん求めてないか……。




