大晩小晩
ちょい<Unrelated>
[DJリッチーの〜大晩小晩〜イエーーー!!
今日は実はっ!!珍しくゲストが来てるんだぜぇ〜〜い!
しかも女の子っ!ちょっとテンションあがって来たぁ〜〜!!
俺にも春到来っ!?来たね来たね来たねぇ〜〜〜〜!!
さっきちょこっと見たんだけどよ…めちゃ可愛い。
いや〜〜でもラジオだからそれが表現できない!!ひじょーーに残念!!
リッチーのテンションの上がり具合でどれくらい可愛いのかリスナーの皆っ!想像していってくれ!!
何だよディレクター、「お前うるさい、とっとと紹介に入れ」って何だよ!
俺が喋らないと番組なんねえだろ!!だぁーーもうわかった!!やるよ!!
よし、本日のゲストはジパングテレィビの年始特別ドラマ「年が明ければ都市も空く」にヒロインとして出演、彗星の如く現れた女神のような容姿に世界は熱狂、只今大ブレイク中のアイドル、早乙女ジーナちゃんだ!!どーーーぞーーー!!パチパチパチ…ヒューヒュー!!
あ、えーと今ご紹介に上がりました早乙女ジーナです、よろしくお願いします。
あーむっちゃかわいいっ!!この清楚さ、おじさんはたまらんっ!!
んあっ…ディレクター!!「セクハラすんな!!」って…どこがセクハラじゃ!!
ったく、ねー、ジーナちゃんっ!
は、はい。
じゃあジーナちゃん今日はどんな御用で来てくれたのかな?
はい、今度私のマキシシングル、「白雪姫みたいに」が発売されるので、その告知に来ました〜!
えーー!!僕ちんに会いに来たのじゃ無いの〜…、がっくしだよ〜…。
あ、そ、それもあります、うん。
困った顔のジーナちゃんも可愛い!もう冗談だよ〜。
ゲストに気を遣わせるなんて最低だね、僕ちん。
ぬ、そこっ「全くだ」ってカンペを出すな!!
あはははは〜〜。
ありゃ、面白い?面白かった?はいやった、1ウケ頂きました〜。
ってなわけで、まあ、こんな可愛いジーナちゃんだけど、デビューまだ1か月なんだよね?
う〜ん…「年が明ければ都市も空く」が実質、私のデビューなんで1か月満たないです。
テレビの方は?
まだ全然です。
バラエティ番組とかまだ出たこと無いの?
はい。
え〜〜それにしてはなんか肝が据わってるよね。
そ、そうですか?
うん、もうなんか大御所の雰囲気。
ええ!?言い過ぎですよ〜…。もうさっきから心臓がバクンバクンで。
えっ!心臓バクンバクンなの?どれどれ…。バシンッ!!!
ごめん、今のはいかんね。ディレクター出てきてくれて有難う。
よし気を取り直して…<プチンっ>
「着きました」
おえーー酔ったーー……。
吐きそう……。
「健太君、大丈夫?顔色悪いけど……」
大丈夫……ではない。
かーなりやばいっす。
胸ん中もうグルグルしてて時より奥の方から出てそうになる。
しんどい……。
「長万部!!背中貸して!!こちらのお客様を医務室まで連れて行ってあげて!!」
「承知しました」
車を出て……やば、クラクラする……。
外の空気……うまいね、ちょいマシになって……うお!?
白衣の兄ちゃんがいきなり僕を背負って!!走ったーーー!!
いずこへーーーー!!!!
思わぬ形で屋敷へ突入……。
「空気が澄んでるわね〜〜、気持ちいいわ〜〜」
「なるほど……天体観測には最高の環境だな」
「ダーリン……大丈夫かな……」
急いでくれてるっぽいけど……揺れが更に最悪にさせる……。
もう少し丁寧に……って通じないよね、やっぱ。
ずいぶん前、日曜の午後に何年かぶりに母親と買い物に行く時に車内で、ラジオがやってた。
内容は詳しくは言えないけど性について……。
ツレならいいけど母親とだとかなり気まずい。
何も会話できなかった……。
まじ勘弁して下さいマシャさん……。