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三十三話目。“<Unrelated>異世界からの乱入者”

 関係ないない。


 一応同じ世界ではあるけど、

 滝水市じゃないし。


 この人、

 メインに出すかも未定だし。





 ど、どこよ!!


 ここは!!




 戻ってこれたの?!


 皆の居る次元に、

 帰ってこれたの!?




 でもこの星、

 全くもって覚え無し。




「ああーーーー!!!


 どこよッ

 ここはーーーー!!!」


 





「ママぁ


 あそこに……」



「しっ!


 見ちゃダメ!」






 あ…変人扱いされてる……。



 なんとなく視線が……。



 何言ってるのか、

 まるで解らないけど。












 



 ………。















 あっカモメ。















 ……そうだ。


 海へ行こう。
















 テクテクテクテク……。

















 なんかこの辺、

 のんびりしてていいわね。



 いつものパターンなら、

 戦闘の、ど真ん中だったり、

 隕石の降り注ぐ中だったり、

 散々だったからなー……。




 あら、

 ここは何を売ってるのかしら?




 ………。




 すごいわね、

 このお店。



 なんでもあるわ。



 窓際には本。


 奥には飲み物。


 棚には……

 何これ?




 ま、まあとにかく、

 本があることは有難いわ。



 此処がどんな所かだけでも、

 把握する必要があるわね。


 情報収集は基本ってね。















 しまった。


 これは、

 単なる男の人のための娯楽本ね。



 選択する本、

 失敗したわ。



 うーん……

 地図かな?


 これは。




 で、

 手に取った本は地図なんだけど、

「ヒントがないから、

 現在地、

 まるでわからないし」




 もういいや。



 あきらめよう。















 店を出て、

 今、

 徒歩中……。


 町人の様子を見て、

 ふと思う。
















 皆と違う服装なのに、

 わたしのこと、

 不思議に思わないのかしら。



 わたしの服は地味ではあるけど、

 白のローブをはおって、

 中は……

 いや〜〜〜〜ん!!!



 って嘘よ。


 ちゃんとスパッツ履いて、

 プロテクトスーツを付けてるわよ。




 だから地味ではあるけど、

 妙な違和感を感じてしまう。



 もしかして、

 やっぱり変人って思われてるだけ?






 あ、

 海だ。















 わたしは波止場に腰をかけ、

 遠くの水平線を眺めることにした。















 先の見えない未来に、

 ちょっと不安感じたりして。




 別に戦うって訳でもないからいいけど……。




 言葉が通じないのが、

 これほど苦痛とはなァ。




 せめて、

 これが使えればなあ。




 取り出したのは世界順応装置。

 

 これには、

 ありとあらゆる文化が知識が刻まれており、

 腕に付けておけば、

 完全に順応するには数日はかかるものの、

 その世界に簡単に対応できるというもの。



 言葉だけでなく、

 その世界の常識なども含まれてるから、

 同じ住人として過ごせるんだけど……。




 確かこの世界は登録されてないはず……。



 一応、

 ダメもとで調べてみようかな。















 ………。















 …………あれ?




 もしかして、

 これ?




 たった一つ、

 使用件数ゼロのところがあった。




 そっか。


 こんな平和だと、

 来る必要ないもんね。



 わたしが知らないのも当然か。




 でも良かった〜〜〜〜。


 これで何とかなりそう〜〜。



 もう、

 半泣きだったし。




 知識さえあれば、

 それなりにはやっていけるはず。
















 あとは、

 皆の所に、

 どうやって帰るかだけかな。



 うーん……。


 まあのんびり考えればいっか!















(あんた誰?)















 えっ!


 わたし!?


 

 ジーナっていうの。



 よろしくぅ!!















(完全なるアウトサイダーでございやすね……)
















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