二十四話目。“カナりん……一歩間違えればストーカーだよ……。”
サブタイトルはじめて悩んだ……。
健太くんが光へ導かれようとしていた頃、
静絵さんはと言うと……。
「今日はカレーね〜〜」
スーパーからの帰りの途中である。
ジャガイモとニンジンがかなり安く売られていたため、
大量に買い込んでしまった。
………。
ってなんで普通に買いもんしてるんすか?!!
「なんで?
えっ?
買い物するために家出たんじゃなかったっけ?」
………。
そうっすね。
きちんとエコバック、
持ってきてやすもんね。
静絵さん。
無事、
自宅に帰還。
メインに何ら影響せずに……。
さて、次は金剛か……。
「zzz」「zzz」
電じいと共にお昼寝中。
なんかしょーもない事で疲れ果てたらしい……。
1時間はやっていたかな。
ずっとアレを。
……神ってさ。
……やっぱだめだね。
………。
さあ、
話を戻しましょうかね。
健太くんに切り替えっ!
えー今、
あの弁当を食事中。
食べる前はいろいろ言ったけど、
……普通にうまい。
いや、
ちょい違う……。
普通以上にうまい。
と、思う。
初めて食べるものばっかなんで大それた事言えないけど、
正直、
幸せ感じてます。
ハナっから何も無しで食べさせてくれれば……
文句ないけど。
「今、
サバいった!?
どう、
ちょび〜〜〜っと不安が残る出来栄えだったんだけど。
………。
時間、
なかったから……
あっ!
別に言い訳じゃないから!
でも……
いける?大丈夫?」
おっ!
9品目にして初めて、
不安めいた問いかけ。
それでもやっぱ、
半端無く……
「……うまい」
「本当!?
良かった〜……」
白川さん。
なぜにそこまで胸をなで下ろすのか。
さっぱりっす。
ただ唯一の失敗点は……。
もう食えません。
量が多すぎ……。
「カナり〜ん。
ボリュームたっぷしすぎだよ……。
いつもこんなに多目じゃないのに……。
なんで?」
「それはもう、
未来のだんな様のために決まってるじゃな〜〜い」
「………。
犬岸君、
今日初めてあったんだよね?」
「うん」
「おかしくない?」
「そう?」
「いやだって、
いくら転校生来るからってここまで用意しないよ!?
まるでさ。
犬岸くんが来ることがわかってたみたいにじゃん」
「うん。
わかってた」
「………?」
「実はね、
丁度1週間くらい前かな。
商店街のほうで犬岸君を見たの。
でさ、
その時にね、
うーん……
なんて言えばいいかな……。
体に物凄い衝撃受けたというか……。
と、とにかくね!!
もう、
私にはこの人しかいない!!
って確信したの」
ああ……
それ多分、
重三さんにお金のシステムを学んでる時だ……。
そういえば、
一瞬だけ殺気を感じたような。
あれ錯覚じゃなかったんだ……。
「確信って……。
で、でもさ。
まだその時点でも知らないわけだし」
「そうね。
でも後悔なんてしたくなかったし、
至急、
ウチの者に写真撮って送ってどんな人物か調べさせたわ」
「………」
「で、滝水中に転入するってことはわかったんだけど、
それ以外は全然で、
何にも情報を得られなかったの」
……すげ。
「……さすが、
金の亡者」
「も〜〜〜、
そんな言い方しないでみきやん。
私だって努力してるんだからっ」
「そだね。
その完全無欠ぶりは努力の賜物だよね……」
ご主人さま、
テンション低っ!
でも、
そんな話されたら誰だってドン引きするよね。
僕だってそうだもん。
んで弁当片付け中。
ふと、
白川さんが呟くように、
僕に語りかける。
「でも、
不思議よね。
1週間も時間があったのに住所や、
……名前までわからなかったなんて……。
ホント言うと、
朝に君を見るまで不安で仕方なかったの。
もし、
違う人だったらどうしよう……
あれっきりだったらどうしよう……
とか思っちゃたリしてね」
白川さん……。
「良かった……。
ホントに良かった……。
こうして会えることが出来て……」
………。
でも僕、
犬っすよ。
yeahhhhhhh!!
健太くんムード関係なしに見事落としたね〜〜〜。
いいね〜〜〜。
駆け抜けてるね〜〜〜。