十九話目だ。“Don`t know where I`m going”
この長い道を駆け抜けて一体何が待ってるんだろう。
ずっとずっとずうっと……
走って走って……。
振り返る余裕なんてある訳ない。
色々なものが僕の障害になる。
風ですら僕を止めようとする。
ただ目の前を邪魔する全て避けて越えてもっと早く…より速く。
先へ…先へ…先へ……
遠くを目指して……。
僕自身を解き放つために。
どっちへ行けばいい?
とにかく遠くへ行くために自分の道を見つけなければ。
そして更に向こう側へ。
いつかの自由を手にするために……。
「こら待て〜!!何で逃げんの!!?」
より速くもっとはや……。
(ガシっ)
「ふっ……
健太くん。
ご愁傷様」
終わった……。
「もう逃げないように腕組もうね!!!」
(ガシっ)
こうして30秒にも亘る、
僕のインディペンデンスに向けた疾走は幕を閉じた……。
金剛〜……。
「あきらめろ。
もう大人しくするしかない」
あう〜〜…………。
白川さん、
足、速すぎ……。
「罰として私も背負って行きなさい!!」
いや、
どうかご勘弁を……。
僕は半泣きで必死に首を横に振り、
土下座をして、
何とか追加の罰を逃れた。
「わかる!
わかるわ〜!!
人生そんなもんよね〜……」
(相変わらずお芋っ斬り見てるし……。
ぐ〜たらし過ぎですよ。
静絵さん)
「何言ってるの!
これは列記としたお勉強よ!
人間社会のね」
(ほんとっすか〜?
………。
けんちゃん大変な事なってるのに……)
「えっ!
そうなの!?」
(静絵さん……。
健太救出に向け始動……)
ヘイ!!ヘイ!!
ってね。




